WordPressのパーマリンクは公開後にURLを変えないよう設定する
公開日: 執筆:佐藤
WordPressのパーマリンク設定は、記事を増やす前に決めます。選ぶ基準は、検索順位が上がりそうに見えるかではありません。日付、投稿名、カテゴリーのうち、公開後も変えずに保てるものをURLへ含めます。
すでに公開中のサイトでは、設定画面を先に変更しません。現在使われているURLと、変更後に影響するURLを確認してから作業します。
パーマリンクは、公開した情報の住所
WordPress 3.4日本語版は、パーマリンクを、固定ページ、投稿、カテゴリー、タグのアーカイブなどへリンクするための永続的なURLと説明しています。
各投稿のURLは、永続的で変更されるべきではない、という説明も管理画面にあります。
WordPress 3.4の共通設定には、次の選択肢があります。
| 設定 | URLに含まれる主な情報 | 選ぶ前に考えること |
|---|---|---|
| デフォルト | 疑問符と数字 | 内容をURLから判別する必要があるか |
| 日付と投稿名 | 年、月、日、投稿名 | 公開日が情報の識別に必要か |
| 月と投稿名 | 年、月、投稿名 | 月単位の時系列をURLへ残すか |
| 数字ベース | 数字 | 人が見て内容を区別する必要があるか |
| 投稿名 | 投稿名 | 公開後も短く、一意に保てるか |
| カスタム構造 | 選んだ構造タグ | 含めた要素を将来も維持できるか |
設定名だけで、正解は決まりません。会社サイトの情報の置き方と、公開後の変更可能性を先に見ます。
日付を含めるかは、記事の役割で決める
日付が記事を見分ける条件なら、日付をURLへ含める理由があります。たとえば、日ごとの記録を蓄積し、公開日そのものに意味がある記事です。
一方、手順や会社案内など、内容を更新しながら一つの案内として保つページでは、日付をURLへ含める必要があるかを考えます。日付を変えるとURLも変わる構造なら、更新日の調整がリンクへ影響します。
「新しい記事だから日付」「長く使うから投稿名」と機械的には決めません。読者が何を手掛かりに記事を区別するかと、運用担当者が何を変える可能性があるかを並べます。
カテゴリーを含めるなら、分類変更の影響を見る
カスタム構造では、カテゴリーをURLへ含める形も作れます。しかし、カテゴリーは記事を整理するための分類です。サイトを運用するうちに、名称、親子関係、記事の所属を見直すことがあります。
WordPress 3.4の管理画面は、投稿へ複数のカテゴリーを割り当てた場合、パーマリンクへ現れるものは一つで、もっとも小さいIDのカテゴリーが選ばれると説明しています。
カテゴリーをURLへ含める前に、次を確認します。
- 分類名を変更する予定があるか
- 一つの記事を複数の分類へ置くか
- 分類を統合または分割する可能性があるか
- 分類を変えたとき、URLまで変わることを許容できるか
カテゴリーの整理を続けるサイトなら、分類と記事の住所を結び付けない判断もあります。分類をURLへ含めること自体を目的にせず、変更責任まで含めて選びます。
投稿名は、公開前に確定する
投稿名を使う構造では、URLから記事を区別しやすくなります。ただし、長い題名をそのまま入れることや、公開後に思いつきで変えることは別の問題です。
説明用の仮例として、「WordPressのバックアップは何を保存するか」という記事を考えます。投稿名をwordpress-backupと決めたなら、題名を後で整えても、同じ記事のURLは保つ、という運用ができます。
投稿名を決める担当者と、公開を承認する人を分ける場合は、承認前にURLも確認します。本文だけを承認して、公開後にURLの誤りへ気付く運用を避けます。
WordPress 3.3の公式発表は、投稿名だけを使うパーマリンクの処理性能を改善したと説明しています。
以前の版を前提にした古い助言だけから、日付や数字を先頭へ置く必要があるとは決めません。対象サイトのWordPress版とサーバーを確認し、URLを保てる構造を優先します。
すでに公開中なら、変更前に対応表を作る
公開済みの記事がある場合、パーマリンク構造の変更は、新規サイトの初期設定とは別の作業です。
まず、現在のURLと、変更後の予定URLを並べます。
| 確認するもの | 記録する内容 |
|---|---|
| 現在のURL | 外部や印刷物から使われている住所 |
| 変更後のURL | 新しい構造で表示される予定の住所 |
| 内部リンク | メニュー、記事本文、案内ページからのリンク |
| 外部で使った場所 | メール、資料、広告など、確認できる範囲 |
| 旧URLの扱い | 新しい情報へどう案内するか |
| 作業と承認 | 誰が設定し、誰が表示を確認するか |
変更後のURLだけを見て、作業完了とはしません。旧URLを開いたときに、利用者が新しい記事へ移動できるかを確認します。具体的な案内方法は、サーバー、WordPressの版、追加機能によって変わるため、対象環境を確認して決めます。
見た目を整える目的だけなら、公開済みURLを変える費用と危険を引き受ける価値があるかを先に判断します。短いURLへ変えることより、すでに案内したURLを失わないことを優先する場合もあります。
保存後は、管理画面ではなく公開画面を試す
WordPress 3.4のパーマリンク設定は、サーバー環境によって、.htaccessまたはweb.configの更新が必要になる場合があります。設定画面で保存済みと表示されても、公開したURLを開けるとは限りません。
保存後は、ログインしていない状態でも次を開きます。
- 新しく作った投稿
- 変更前からある投稿
- 固定ページ
- カテゴリーとタグの一覧
- 記事一覧から次のページへ移動するリンク
「ページが見つからない」と表示された場合は、投稿を作り直す前に、パーマリンク設定とサーバーの書き換え規則を確認します。必要な設定ファイルを誰が変更するか、元へ戻す方法はあるかも決めます。外部へ保守を委託しているなら、変更後の規則と確認結果を事業者側にも残します。
最初の一手は、公開予定の記事を三本だけ仮登録し、日付、投稿名、カテゴリーを変えたときのURLを表にすることです。公開中のサイトなら、設定を変えず、現在のURL一覧と変更理由を先に作ってください。
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