• Google Analytics Spreadsheet Add-onは抽出条件と共有範囲を分けて定期reportを作る

Google Analytics Spreadsheet Add-onは抽出条件と共有範囲を分けて定期reportを作る

公開日: 執筆:佐藤

Google Analytics Spreadsheet Add-onで定期reportを作るなら、最初にview、期間、metric、dimensionをReport Configurationへ残します。次に出力先のsheetを決め、最後に定期実行とGoogle Sheetsの共有範囲を設定します。

数字をsheetへ出せたことと、同じ条件で再取得できることは別です。また、自動更新できることと、必要な人だけが読めることも別です。抽出条件、出力、実行頻度、閲覧権限を一つずつ決めてください。

Report Configurationを抽出条件の原本にする

Google Analytics Spreadsheet Add-onの公式説明では、report作成toolで選んだ内容をReport Configurationというsheetへ書き出します。reportを追加すると、同じsheetの右側へ新しい列が増えます。

reportを実行する前に、少なくとも次の条件を一列で確認します。

条件 決める内容 混同しやすい点
Report Name 担当者が内容を識別できる名前 出力sheetの名前とは別にする
Type Core Reporting APIまたはMulti-Channel Funnels Reporting API 同じmetricを使えるとは限らない
View (Profile) ID 数字を取得するview account名やproperty名だけで済ませない
Start DateとEnd Date 固定した対象期間 reportを実行した日と分ける
Last N Days 直近の完了した日数 固定期間と同時に考えない
Metrics 集計する数値 Dimensionsと役割を分ける
Dimensions 行を分ける軸 Metricsと役割を分ける
SortとFilters 並び順と取得対象 出力後の手作業に隠さない

Last N Daysを使うと、指定した日数前から前日までの完了した日をqueryできます。固定した期間を比較するreportではStart DateとEnd Dateを使い、毎週更新するreportではLast N Daysを使うように、目的で分けます。

表示された数字だけを別のsheetへ転記すると、viewや期間が分からなくなります。Report Configurationを残し、どの列がどの出力sheetを作るかを追える状態にしてください。

一つのreportへ一つの質問を置く

最初のreportでは、答えたい質問を一つにします。たとえば、「直近7日間に入口となったpageをsession数の多い順に見る」という質問なら、対象view、期間、landing pageのdimension、sessionのmetric、降順のsortが必要です。

これは説明用の仮例です。実際に使うmetricとdimensionは、対象viewの計測内容と判断したい仕事に合わせます。問い合わせを評価したいのにpageviewだけを並べても、問い合わせへ進んだかは分かりません。取得できる数字ではなく、確認後に何を直すかから質問を決めます。

複数のviewを比較するときも、先に同じ期間と同じmetricをそろえます。公式説明では、複数のviewへreportを実行し、同じspreadsheetで結果を比較できます。名称が似たviewでも、filterや計測対象が違えば数字の意味は変わるため、viewの設定内容も別に記録してください。

手動実行を確認してから定期実行へ進む

設定したreportは、menuのAdd-onsからGoogle Analytics、Run Reportsの順に選んで実行します。結果は指定したsheetへ出力されます。別のspreadsheetへ出力する場合は、そのspreadsheetのURLを指定し、編集権限を持っている必要があります。

最初に一度だけ手動実行し、次を確認します。

  1. 対象viewと期間が意図どおりか
  2. MetricsとDimensionsの組み合わせが質問へ答えているか
  3. FiltersとSortが必要な行を残しているか
  4. 出力先が既存の集計や計算を壊さないか

手動実行の結果を確認した後で、Schedule Reportsを使います。公式説明では、reportを毎時、毎日、毎週、毎月のいずれかで自動実行できます。更新頻度は、数字が変わる速さではなく、担当者が確認して行動できる間隔に合わせます。

毎時更新しても、週に一度しか見ないreportなら実行回数だけが増えます。逆に、毎月の予算判断へ使うreportを担当者が必要とする日より後に更新しても役に立ちません。確認日と会議日を先に決め、必要な頻度だけを選びます。

共有範囲はreportの内容から決める

Google Analytics公式ブログのSpreadsheet Add-on紹介は、Google Sheetsの共有機能とprivacy設定で、dataとvisualizationを見られる人を制御できると説明しています。

共有範囲を決める前に、sheetに何が入るかを確認します。アクセス数だけでなく、広告campaign名、検索語、内部用page名、売上に関係する計算が入るなら、社外へ渡してよい範囲が変わります。

閲覧だけが必要な人へ編集権限を渡す必要はありません。report設定を変更する担当者、出力を読む担当者、外部へ共有する担当者を分けます。共有先を追加した日と目的も記録し、担当変更の際に不要な権限を外せるようにします。

自動更新されるspreadsheetを制作会社が所有すると、契約終了後に実行設定や共有権限を引き継げないことがあります。実装を委託する場合は、spreadsheetのowner、Report Configuration、実行頻度、共有先、再設定手順を受け取ってください。

自動更新と判断を分ける

Spreadsheet Add-onは、data取得、計算、visualization、共有、定期更新を一つのspreadsheetで扱えます。ただし、公式ブログも、すべての高度なbusiness integrationを解決するものではないと説明しています。

取得元が増え、dataの結合や権限管理が複雑になった場合は、spreadsheetへ処理を足し続ける前に、必要な出力と運用責任を見直します。自動取得は転記時間を減らせますが、数字の変化を説明したり、siteを直したりはしません。

最初の一手は、毎週確認したい質問を一つ決め、Report Configurationの一列へview、期間、Metrics、Dimensionsを書き、手動で一度実行することです。結果を担当者が読めることを確認してから、実行頻度と共有範囲を設定してください。

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