WordPress 4.4の投稿埋め込みは本番へ入れる前に表示範囲を確認する
公開日: 執筆:佐藤
WordPress 4.4で加わる投稿埋め込みは、投稿URLを一行で入力すると、ほかのWordPress siteで投稿の概要を表示できる仕組みです。ただし、いま配布されている4.4はbeta版です。本番siteを更新して試すのではなく、検証用の環境で埋め込み先と表示内容を確かめてください。
埋め込みができることと、外部siteに何を見せるかは別です。投稿のtitle、抜粋、アイキャッチ画像などが表示されるなら、引用されたくない情報まで出ていないかを確認する必要があります。
URLを貼る側と貼られる側で役割が違う
WordPress 4.4 Beta 1の公式案内は、oEmbedに対応するsiteの内容を埋め込めることと、ほかのWordPress siteの投稿URLを一行で入力すると投稿のpreviewを埋め込めることを説明しています。
この機能には二つの立場があります。一つは、外部の投稿URLを自分のページへ貼る側です。もう一つは、自分の投稿がほかのsiteで埋め込まれる側です。前者では外部の内容がページへどう収まるかを確認し、後者では自社の投稿から何が見えるかを確認します。
| 立場 | 先に確認すること |
|---|---|
| 外部の投稿を貼る側 | URLだけを本文の一行に置いたとき、表示の幅、周囲の文章、iframeの表示が崩れないか |
| 自社の投稿が貼られる側 | title、抜粋、アイキャッチ画像、site iconが、外部siteに見えてよい内容か |
リンクを置くことは、相手の内容を紹介する手段です。埋め込みは、相手の表示を自分のページ内へ出す手段です。同じURLを使っても、読者に見える範囲と、更新後の影響は同じではありません。
beta版を本番の更新手順に混ぜない
11月4日に公開されたWordPress 4.4 Beta 3の案内は、beta版をproduction siteで使わないように案内しています。新機能を早く試すために、日常的に更新している本番siteへbeta版を入れる必要はありません。
埋め込みを試す環境では、次の三点を分けて確認します。
- 自分の投稿URLを、別のWordPress siteの編集画面で一行に置く。
- 表示されるtitle、抜粋、アイキャッチ画像、site iconを確認する。
- 外部の投稿URLを自分のページへ置き、画面幅を変えても本文やsidebarと重ならないかを確認する。
投稿を埋め込むための仕組みは、sandboxed iframeを使います。テーマの見た目が本番と違う検証環境では、表示幅や余白の確認になりません。公開中のテーマと同じtemplate、同じCSSを使える環境で、代表的な投稿を一件ずつ確かめます。
公開する情報を投稿単位で決める
WordPress Coreの開発資料は、WordPressがoEmbedの利用側だけでなく、投稿を提供する側にもなることを説明しています。投稿が外部に埋め込まれるなら、単にURLを知っている人だけではなく、そのURLを紹介する人も表示内容を広げられます。
非公開にしたい情報は、投稿本文に入れないことが基本です。埋め込みを止めたい投稿があるなら、公開範囲、抜粋、アイキャッチ画像を先に見直します。本文の公開と、外部siteに表示される概要を同じ判断で済ませないでください。
実装を制作会社へ頼む場合も、URLを貼る操作だけを依頼内容にしません。どの投稿を埋め込み対象にするか、抜粋とアイキャッチ画像の承認者は誰か、見た目が崩れたときにどのtemplateを直すかを決めます。作業は任せられても、公開範囲を決める責任はsite側に残ります。
最初の一手は、公開済みの投稿を一件選び、title、抜粋、アイキャッチ画像のうち外部siteに出してよいものを確認することです。その後で、検証環境に同じ投稿URLを貼って表示を見ます。
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