• WordPressのinline linkはURLを貼る前にリンク文言と移動先をそろえる

WordPressのinline linkはURLを貼る前にリンク文言と移動先をそろえる

公開日: 執筆:佐藤

WordPressの投稿へlinkを入れるときは、URLを先に貼りません。読者が押す文言と、押した先で確かめられる内容を先に決めます。「こちら」のように移動先が分からない文言では、linkを増やしても読者は判断できません。

WordPress 4.5の公式案内は、Visual Editorで本文の位置を保ったままlinkを追加できるinline linkingを紹介しています。WordPress 4.5は2016年4月12日に公開され、linkを入れる操作が軽くなりました。操作が早くなっても、どこへつなぐかを考える作業は残ります。

linkは、読者を次のpageへ送るためだけの飾りではありません。本文で説明し切れない条件、根拠、手順を、必要な場所で補うものです。読者がlinkを押す前に「押すと何が分かるか」を予測できれば、戻る回数を減らせます。反対に、同じ「詳しく見る」という文言を繰り返すと、URLを開くまで内容を判断できません。

WordPressのeditorでURLを入れやすくなるほど、古いpageや意図しないpageを選ぶ可能性もあります。候補に同じようなtitleが並ぶ場合は、titleだけで決めず、公開画面で本文を読みます。下書き、旧サービス、内容が薄いpageへつないでも、入力欄にURLが入っただけでは読者の疑問に答えられません。

linkの文言は移動先の内容を示す

link文言は、読者が次に得られる情報を短く示します。文言と移動先がずれていると、期待した情報がなかった読者は前のpageへ戻ります。

link文言 移動先 判定
「料金の考え方」 料金の条件と例を説明するpage そろっている
「お問い合わせ方法」 form、電話、受付時間を示すpage そろっている
「詳しくはこちら」 会社概要page 文言から移動先が分からない
「料金表」 問い合わせformだけのpage 期待する情報がない

同じURLでも、本文の文脈によって適した文言は変わります。サービスの特徴を読んだ直後なら「導入の流れ」、費用の説明の直後なら「見積りの考え方」のように、読者が次に知りたいことを受けます。

文言は長ければ親切になるわけではありません。段落の一文をまるごとlinkにすると、どこが移動先を示す言葉か分かりにくくなります。反対に一語だけにすると、周囲の文章を読まなければ意味が取れないことがあります。「料金の考え方を確認する」「お問い合わせ方法を見る」のように、移動先の役割が分かる長さにします。本文を読み返し、linkを外しても文が不自然にならないかを見ると、関係を確かめやすくなります。

同じpageへ何度もlinkを置く場合も、目的を分けます。本文の初めでは条件の説明へ進ませ、最後では問い合わせへ進ませるといった違いがないなら、繰り返しは不要です。linkが多いと、どれを押せばよいか迷うだけでなく、本文の主題も途切れます。読者がその場で必要とする一つを優先します。

inline linkでは一度に一つの目的へつなぐ

inline linkは、選択した文字列の近くでURLを入力できます。便利ですが、一つの文言へ複数の目的を背負わせないことが大切です。料金、仕様、問い合わせを一つの「詳細page」へ混ぜると、pageを開いても次に何を読めばよいか分かりません。

linkを入れる前に、次の順で決めます。

  1. 本文を読んだ人が次に知りたいことを一つ書く。
  2. その答えが十分にあるpageを一つ選ぶ。
  3. 移動先の内容が分かる文言を本文へ置く。
  4. Visual Editorで文言を選び、URLを入れる。
  5. 公開前にlinkを押し、文言どおりの内容へ着くか確認する。

site内のpageをつなぐ場合は、URLを手入力するより、投稿や固定pageの検索結果から選ぶと打ち間違いを減らせます。ただし、候補に出たpageを選んだだけで終わらず、公開画面で移動先を読みます。

移動先がURLを変えたり、内容を更新したりすることもあります。公開前には、link先が404にならないかだけでなく、見出しと本文がlink文言の約束に合うかを確かめます。料金について案内するlinkなら、移動先に料金の条件があるかを読みます。問い合わせについて案内するlinkなら、form、電話、受付時間のどれがあるかを確認します。URLが開くことと、読者が知りたい答えがあることを分けます。

更新を外部へ頼む場合は、本文のどの文言から、どのpageへつなぐかを指定します。「関連pageへlinkを追加」とだけ頼むと、作業する人が都合のよいpageを選ぶことがあります。link文言、移動先URL、読者に読ませたい箇所、確認する担当を一覧にします。公開後にlink先を直す人と、本文を直す人が別でも、意図を引き継げます。

linkを追加した後は、編集画面だけでなく公開画面で押します。相対的なURLの書き方を間違えたり、旧domainのURLを残したりすると、管理画面では気付きにくいことがあります。新しいtabで開くかどうか、外部siteへ移るかどうかも、読者の作業を中断させない観点で決めます。本文を読んでいる途中に外部siteへ移す必要があるかを考えます。

linkを増やすことを目的にしない

本文中のlinkは、読者が判断や次の操作に必要なときに置きます。関連するpageがあるからといって、同じ段落へ何本もlinkを入れる必要はありません。主題を補うpageが一つあれば、まずは十分です。

記事の最後に関連pageをまとめる場合も、タイトルだけを並べるより、何が分かるpageかを短く添えます。本文の途中では説明を補い、最後では次に読む順番を示すというように役割を分けます。同じlinkを本文と最後に置くなら、読者が途中で必要になるのか、読み終えてから必要になるのかを考えます。内部linkの数を増やすことを、記事の完成条件にしません。

外部siteへlinkするときは、読者がそこで何を確認できるかを本文で示します。公式資料を根拠にするなら、どの仕様や発表を確認したかを書き、単に会社名へlinkを送るだけにしません。外部pageの内容やURLが変わる可能性はあるため、公開前に開いて確認します。外部linkが読者の判断に必要か、出典として必要かを分けて選びます。

最初に見直す「こちら」は、文章を置き換えるために探すのではありません。どの疑問を持つ読者へ、何を答えるpageへ進ませたいかを確認するために探します。link文言と移動先がそろわないものは、文言を直すか、移動先を替えるか、link自体を外します。

外部siteへつなぐときは、引用や根拠として必要なpageだけを選びます。外部linkを増やすことは、本文の根拠を増やすことと同じではありません。

最初の一手は、既存記事の「こちら」を三つ探すことです。移動先を読んで、内容を示す文言へ直せるものだけを選びます。

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