• WordPressの投稿と固定ページは会社サイトで役割を分けて使う

WordPressの投稿と固定ページは会社サイトで役割を分けて使う

公開日: 執筆:佐藤

ニュースや記事など、日付とともに情報が増えるものは「投稿」にします。会社案内、サービス、お問い合わせなど、訪問者を現在の情報へ案内するものは「固定ページ」にします。

判断の基準は、更新回数ではありません。新しい情報を時系列で積み重ねるのか、一つのURLで現在の案内を保つのかを分けます。「固定ページ」という名前でも、内容を更新しなくてよいわけではありません。

投稿は時系列、固定ページは現在の案内

WordPressの公式文書では、投稿は新しいものから順に並ぶ情報として説明されています。投稿はカテゴリーやタグでまとめられ、新着情報を配信するRSSフィードにも含まれます。

固定ページは、通常のブログの時系列から外れた情報に使います。WordPress 3.3.2日本語版も、固定ページは時系列の流れに含まれないと説明しています。標準ではカテゴリーやタグを持ちませんが、親子関係による階層を作れます。

違い 投稿 固定ページ
情報の並び方 新しい情報を時系列で積み重ねる 時系列の外で、現在の案内を示す
情報のまとめ方 カテゴリーやタグを使う 親子関係で階層を作る
主な入口 お知らせ・記事の一覧、カテゴリー、RSSフィード メニュー、トップページ、関連ページからの案内
会社サイトでの例 ニュース、休業案内、記事 会社案内、サービス、お問い合わせ

どちらにも題名と本文があります。固定ページは、サーバーへ置いたまま変化しないHTMLファイルという意味でもありません。WordPress Codexは、投稿と同じく、固定ページの内容もデータベースへ保存され、表示時に生成されると説明しています。

「変わる情報か」だけでは決めない

会社案内やサービス内容も変わります。それでも固定ページにするのは、訪問者が「いまの会社情報」「いま依頼できる内容」を一つの入口から確認するためです。変更のたびに新しい投稿だけを作ると、どの記事が現在の情報なのか分かりにくくなります。

反対に、長く読まれる記事でも、連載や知識の蓄積として新しい順に増やすなら投稿が合います。内容が長く使えることと、固定ページにすることは同じではありません。

次のように、読者へ見せる役割で分けます。

情報 選ぶ形式 理由
会社名、所在地、事業内容 固定ページ 現在の会社情報を一つの場所で示す
サービスの対象と依頼条件 固定ページ 相談前に確認する現行情報を保つ
問い合わせ方法 固定ページ 連絡先への入口を変えずに案内する
新サービス開始のお知らせ 投稿 公表した時点を含む出来事として残す
休業や営業時間変更のお知らせ 投稿 適用日を伴う案内として時系列へ加える
ウェブ制作や広告運用の記事 投稿 主題ごとに増やし、カテゴリーから探せるようにする

これは会社サイト向けの基本判断です。テーマや追加機能で表示方法を変えられても、情報の役割を先に決めます。

一つの変更を、投稿と固定ページで分担する

説明用の仮例として、会社の問い合わせ受付時間が変わる場合を考えます。

変更を知らせる投稿には、変更日、対象となる窓口、変更内容を書きます。お問い合わせの固定ページには、変更日から有効になる受付時間を反映します。投稿は「何が変わったか」を残し、固定ページは「現在どうなっているか」を示します。

同じ説明を両方へ丸ごと複製すると、次の変更時に片方だけが古くなるおそれがあります。現行情報の正本を固定ページに決め、投稿は変更点を説明して、その固定ページへ案内する形にします。

この分担は、WordPressの機能が自動で決めるものではありません。受付時間を確かめる人、固定ページを直す人、お知らせを公開する人を決めます。作業を制作会社へ頼む場合も、どの情報が現在正しいかを判断する責任まで自動で移るわけではありません。

ナビゲーションは、情報の形式と別に決める

固定ページを作ることと、訪問者がそのページへたどり着けることは別です。主要な会社案内、サービス、お問い合わせは、メニューやトップページから案内します。

投稿は増え続けるため、すべてを主要メニューへ足す方法は長く続きません。「お知らせ」「記事」などの一覧を入口にし、必要ならカテゴリーで分けます。WordPress 3.3.2日本語版には、固定ページ、カテゴリー、任意のリンクを組み合わせてメニューを作る仕組みがあります。

公開前に、情報の置き場所と入口を一組で記録します。固定ページなら、どのメニューや案内ページから移動するかを決めます。投稿なら、どの一覧とカテゴリーへ含めるかを決めます。WordPressへ入力しただけでは、読者の移動経路まで完成しません。

内容の種類を変える前にURLを確認する

WordPress 3.3.2日本語版は、投稿や固定ページの個別URLを「パーマリンク」と呼び、永続的なURLとして説明しています。公開した情報の種類を後から変える場合は、先に現在のURLを記録します。

WordPress Codexでは、パーマリンクを使う設定の場合、固定ページの親子関係もURLへ反映されると説明しています。したがって、固定ページの親を変える作業でも、URLが変わるかを確認します。

種類や階層を変更した結果、URLが変わるなら、主要メニュー、本文中のリンク、外部へ案内した資料を更新します。古いURLから新しい情報へどう案内するかも、公開前に決めます。見た目の整理だけを理由に、使われているURLを確認せず変更してはいけません。

情報台帳へ、形式と担当を一緒に書く

投稿か固定ページかを決めたら、次の項目を一行へまとめます。

記録する項目 内容
情報名 会社案内、サービス、お知らせなど
形式 投稿または固定ページ
現在のURL 公開後も保つ個別のURL
入口 メニュー、トップページ、一覧、カテゴリーなど
情報を確かめる人 会社情報やサービス条件の正しさを判断する人
見直す条件 内容の変更時、期限の到来時、定期確認時など

固定ページには、現在の情報を確かめる担当が必要です。投稿には、公開時の確認が必要です。期限のある案内なら、期限を過ぎた後にどう扱うかも決めます。過去の出来事として残すのか、現在版の固定ページへ案内するのかを選びます。

まず、会社案内を一つ、お知らせを一つ選んでください。それぞれについて、現在のURL、読者の入口、情報を確かめる人を書きます。そのうえで、会社案内を固定ページ、お知らせを投稿として扱う構成になっているかを確認します。種類を変更する必要があっても、URLとリンクの確認が終わる前には動かしません。

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