• WordPressアドレスとサイトアドレスの違いは本体の設置先と公開URLにある

WordPressアドレスとサイトアドレスの違いは本体の設置先と公開URLにある

公開日: 執筆:佐藤

WordPressアドレスは、wp-adminやwp-includesなど、WordPress本体のファイルを置いた場所です。サイトアドレスは、訪問者がサイトを開くために入力する公開URLです。通常の設置では二つを同じ値にし、WordPress本体をサブディレクトリへ置いて公開URLだけを上位へ出す場合に分けます。

二つの欄は、表示上の好みで書き換えるものではありません。変更する前に、現在の値、本体ファイルの場所、公開ページの入口、管理画面へ戻る方法を照合します。値を保存しても、サーバー上のファイルは移動しません。

WordPressアドレスは本体の場所、サイトアドレスは公開の入口を示す

WordPress 3.5の「設定」にある「一般」には、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」があります。WordPress Codexの説明は、前者をWordPress本体のファイルがあるアドレス、後者を訪問者がブラウザへ入力するアドレスとして区別しています。

設定欄 WordPress内部の項目 示す場所 主に影響するもの
WordPress アドレス (URL) siteurl WordPress本体の設置先 管理画面、ログイン画面、本体ファイルを参照するURL
サイトアドレス (URL) home サイトの公開入口 トップページやサイト内リンクの基準となるURL

WordPress 3.5の処理では、管理画面のURLはsiteurlを基準にwp-admin/を加えて作られ、ログイン画面もsiteurlを基準にwp-login.phpを加えて作られます。一方、トップページのURLはhomeを参照します。二つの名前が似ていても、同じ役割ではありません。

二つの値を分けるのは設置構成を意図して変える場合に限る

たとえば、WordPress本体をhttps://example.com/wordpressへ置き、訪問者にはhttps://example.com/でサイトを見せる構成があります。この場合は、WordPressアドレスに前者、サイトアドレスに後者を指定します。これは説明用の模式例であり、実在するサイトの設定ではありません。

サイトアドレスだけを短くしても、トップページを公開するためのindex.phpや書き換え設定は用意されません。WordPress 3.5の一般設定画面も、ホームページを本体の設置ディレクトリとは別の場所にする場合にサイトアドレスを入力する、と説明しています。先に設置方法を決め、その構成に合う値を入れます。

目的がドメイン変更、wwwの有無の統一、HTTPからHTTPSへの変更なら、二つの欄だけで作業を終えられません。旧URLから新URLへの転送、記事や画像に保存されたURL、外部サービスの登録先も確認します。これは本体の設置先と公開入口を分ける作業ではなく、サイト移転またはURL統一の作業です。

変更前に四つの場所を一組で記録する

設定画面を開いたら、まだ保存せず、次の四つを一組で記録します。

記録するもの 照合する内容
WordPressアドレスの現在値 wp-admin、wp-includes、wp-login.phpがあるディレクトリと合うか
サイトアドレスの現在値 訪問者へ案内しているトップページのURLと合うか
管理画面とログイン画面 変更後も開くべきURLを設置構成から決められるか
復旧手段 wp-config.phpとデータベースへ、管理画面を通さずアクセスできるか

現在値を画像だけで残すと、長いURLやスラッシュを読み違えます。二つの値を文字列として控え、サーバー上のディレクトリ名も別に記録します。委託先が作業する場合も、変更前の値と、正しいと判断した設置構成はサイト所有者が保管します。

変更直後には、トップページだけでなく、管理画面、ログイン画面、記事、画像とスタイルシートを確認します。片方の値だけを続けて変えず、一つ保存するたびに、予定したURLへ到達できるかを見ます。

wp-config.phpの定数が設定画面より優先される場合がある

wp-config.phpにWP_SITEURLが定義されていると、その値がWordPressアドレスとして使われます。WP_HOMEが定義されていれば、その値がサイトアドレスとして使われます。WordPress 3.5の一般設定画面では、対応する定数がある欄を編集できない状態にします。

設定欄が編集できないときは、不具合と決める前にwp-config.phpを確認します。管理画面の値と設定ファイルの値を別々に直すと、どちらが実際に使われているか分かりにくくなります。定数を使い続けるのか、データベースの設定へ戻すのかを決め、管理場所を一つにします。

誤った値を保存すると、管理画面やログイン画面へ予定したURLから入れなくなる場合があります。変更前にwp-config.phpまたはデータベースから元の値へ戻せることを確かめます。WordPress Codexの復旧方法も、値を誤ってサイトが動かなくなった場合に備え、設定ファイルやデータベースから修正する方法を示しています。

URLを変える目的が別なら作業も分ける

投稿URLの形を変えたい場合は、WordPressアドレスではなくパーマリンク設定の問題です。別のドメインへ移したい場合は、旧URLと新URLを対応させる移転作業です。本体ファイルをサブディレクトリへ整理したい場合は、ファイル配置と公開入口を一緒に設計します。

目的が違えば、確認する対象も異なります。設定欄の名前だけを見て変更せず、「本体の場所を変える」「公開入口を変える」「個別記事のURLを変える」のどれかを先に決めます。

最初に行うのは、設定を保存することではありません。「設定」の「一般」を開き、WordPressアドレスとサイトアドレスを文字列で控えてください。次に、サーバー上でwp-adminがある場所と照合します。二つが何を示しているか説明できない場合は、復旧手段を用意するまで変更を止めます。

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