WordPressで利用者を削除するときは投稿を別の利用者へ引き継ぐ
公開日: 執筆:佐藤
WordPressの利用者を削除し、その人の投稿を残すなら、削除確認画面で投稿を別の利用者へ割り当てます。利用者のアカウントが不要になったことと、その人が作った投稿まで不要になったことは別の判断です。
削除を確定する前に、引継ぎ先の利用者が残ることと、対象の投稿を確認します。投稿を削除する選択肢を選ぶと、著者の付け替えではなく、投稿の削除処理へ進みます。
利用者の削除と投稿の削除は別に判断する
WordPressの利用者削除画面では、対象の利用者が所有する投稿を削除するか、別の利用者へ割り当てるかを選びます。WordPress Codexの利用者画面に関する説明も、利用者の投稿をすべて削除する選択肢と、選んだ利用者へ割り当てる選択肢を分けています。
退職や委託終了によって不要になるのは、ログインできるアカウントです。会社のお知らせ、商品説明、採用情報などを引き続き公開するなら、投稿の所有者を別の利用者へ替えます。アカウント整理を理由に、公開中の情報まで削除する必要はありません。
反対に、テスト投稿や公開してはいけない原稿まで引き継ぐ必要はありません。先に対象の利用者で投稿一覧を絞り、公開済み、下書き、非公開、ゴミ箱を分けて、残す内容を決めます。残す投稿と削除する投稿が混在する場合は、不要な投稿を個別に整理してから利用者を削除します。
投稿を残すなら引継ぎ先を先に決める
引継ぎ先には、削除後もWordPressへ残す利用者を選びます。名前だけで決めず、ログイン名、表示名、権限、今後の担当を確認します。削除対象に含めた利用者を、引継ぎ先にはしません。
WordPress 3.5の利用者削除処理は、再割り当てを選んだとき、指定した利用者IDをwp_delete_user()へ渡します。wp_delete_user()の処理は、削除する利用者が著者となっている投稿データのpost_authorを、引継ぎ先の利用者IDへ変更します。
この処理で、投稿本文を別の記事へコピーする必要はありません。公開済みの投稿だけでなく、下書きを含む投稿データの著者が替わります。テーマが投稿者名を表示している場合は、画面上の執筆者名も引継ぎ先の表示名へ変わるため、削除後に確認します。
投稿を削除する選択肢はアカウントだけを消す操作ではない
投稿を削除する選択肢を選ぶと、WordPressは、対象の利用者が著者となっている投稿を削除処理へ渡します。管理画面から利用者を消すだけの操作ではありません。
標準の投稿と固定ページは、状態やゴミ箱の設定によって、いったんゴミ箱へ移る場合があります。一方、添付ファイルや追加された投稿形式が同じ扱いになるとは限りません。ゴミ箱から戻せる前提で進めず、削除前にデータベースとアップロードファイルのバックアップを確認します。
投稿を残すか迷うなら、別の利用者へ割り当てます。引き継いだ投稿は、内容を確認してから個別に削除できます。利用者と投稿を一度に削除すると、残すべき情報を選ぶ工程がなくなります。
利用者の削除には権限が必要で本人は削除できない
利用者削除の操作では、delete_users権限が確認されます。標準の単一サイトでは、管理者にこの権限があります。役割や権限が変更されたサイトでは、肩書ではなく実際の権限を確認します。
操作中の利用者は、自分自身を削除できません。利用者一覧では、現在ログインしている利用者に削除リンクが表示されず、複数人を選んだ削除でも本人は対象から外れます。管理者アカウントを整理する場合は、別の管理者でログインして作業します。別の管理者がいなければ、削除前に、管理を引き継ぐ利用者と必要な権限を決めます。
複数サイトをまとめた環境では、通常の利用者画面から利用者を削除できません。サイトから利用者を外す操作と、ネットワーク全体からアカウントを削除する操作が分かれるため、単一サイトと同じ手順では進めません。
削除後に投稿と表示名を確認する
削除前にバックアップを確認し、引継ぎ先を決めたら、利用者の削除画面で再割り当てを選びます。削除後は、引継ぎ先で投稿一覧を絞り、残すと決めた公開済み投稿と下書きが表示されるかを確認します。
公開画面では、重要な記事を一件開きます。本文、公開状態、投稿者名を見てください。投稿者別の一覧を使っているサイトでは、その一覧からも記事へ到達できるかを確かめます。表示やURLがテーマとパーマリンク設定に依存する箇所は、管理画面の件数だけで終わらせません。
最初に、削除予定の利用者が書いた投稿一覧を開いてください。残す投稿が一件でもあれば、削除確認画面では投稿の削除を選ばず、引継ぎ先の利用者を決めます。
関連記事

