• Universal Analyticsへの移行はプロパティ転送とanalytics.jsへの置換を分けて進める

Universal Analyticsへの移行はプロパティ転送とanalytics.jsへの置換を分けて進める

公開日: 執筆:佐藤

Universal Analyticsへの移行は、既存プロパティを新しい処理基盤へ転送する作業と、ウェブサイトの計測コードをanalytics.jsへ置き換える作業に分けます。プロパティを転送しても過去のデータは残ります。一方、転送だけでは、ページに設置した計測コードは変わりません。

2014年4月2日、Universal Analyticsは公開ベータを終えました。Classic Analyticsで使える機能、レポート、ツールがそろい、RemarketingとAudience reportingも利用できます。試験用の別プロパティを作る段階から、既存プロパティを移行する段階へ進めます。

プロパティ転送と計測コードの置換は別の作業にする

既存プロパティの移行は、次の二段階です。

段階 変更するもの 変更しないもの 確認する結果
プロパティ転送 Google Analytics側のプロパティ ウェブサイトに設置した計測コード 過去のレポートを引き続き参照できるか
計測コードの置換 ページで動くga.jsをanalytics.jsへ変更 既存プロパティの履歴 必要なページビューや操作が新しいコードから送られるか

既存プロパティは、プロパティの転送と再タグ付けの二段階で移行します(Universal Analyticsの移行手順)。一度の更新として扱わなければ、問題がGoogle Analytics側にあるのか、ウェブサイト側の実装にあるのかを切り分けられます。

プロパティ転送を完了しただけで、作業を終えたと判断しません。反対に、プロパティを転送する前に、計測コードだけを入れ替える手順にも変えません。管理画面の状態と、ページから送るデータを別々に確認します。

プロパティを転送しても過去のデータは引き続き参照できる

既存プロパティをUniversal Analyticsへ転送すると、同じプロパティで過去のデータを引き続き参照できます。移行のために、履歴を捨てて新しいプロパティを作り直す必要はありません。

ただし、履歴が残ることと、新しい計測コードが正しく動くことは別です。過去のレポートは移行前の判断材料として残り、analytics.jsは置換後の操作を送ります。履歴の保持を確認してから、ウェブサイト側の変更へ進みます。

プロパティを管理するアカウントと変更権限も確認します。制作会社へ計測コードの置換を依頼しても、プロパティ転送の実行者、変更日時、確認結果は事業者側で追える状態にします。実装の委託と、データや管理権限の所在は同じではありません。

analytics.jsへ置き換える前に使っている計測を一覧にする

ga.jsを削除する前に、サイトで使っている計測を一覧にします。ページビューだけでなく、イベント、eコマース、ドメインをまたぐ計測など、レポートの判断に使う実装を確認します。

一覧には、少なくとも次の関係を残します。

  • どのページで計測コードを読み込むか
  • どの操作を送るか
  • どのレポートで受信を確認するか
  • 誰がコードを変更し、誰が結果を承認するか

機能名がClassic Analyticsと同じでも、ga.jsの記述をそのままanalytics.jsへ渡せるとは限りません。置換は、ファイル名だけを変える作業ではなく、利用中の計測を新しい記述へ対応させる作業です。

機能がそろっても一度に全ページを変える必要はない

公開ベータが終わり、RemarketingとAudience reportingを含むClassic Analyticsの機能、レポート、ツールをUniversal Analyticsでも使えるようになりました(公開ベータ終了の発表)。機能不足を理由に移行を保留していた場合は、利用中の機能を改めて照合できます。

機能がそろったことは、一度に全ページを変更する理由にはなりません。先に一種類のページか一つの計測を選び、analytics.jsから送ったデータが必要なレポートへ入ることを確認します。その後、対象を広げます。

たとえば、説明用の仮例として、問い合わせ完了ページのページビューを最初の確認対象にします。プロパティ転送後も過去の完了数を参照できること、コード置換後に新しい完了が記録されることを分けて確認します。過去の履歴と新しい受信の両方を見てから、ほかのページへ進みます。

移行日はプロパティとサイトの二か所に残す

プロパティを転送した日と、analytics.jsへ置き換えた日は同じとは限りません。二つの日付を変更記録へ残し、レポートのAnnotationにも記録します。数値が変わったとき、どちらの変更と重なるかを確認できるためです。

最初の一手は、既存プロパティで判断に使っている計測を一つ選ぶことです。次に、プロパティ転送、履歴確認、analytics.jsへの置換、新しい受信の確認を、一つずつ完了させます。移行の完了は、管理画面の表示ではなく、必要なデータを失わずに受信を続けられるかで決めます。

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