Google AnalyticsのShortcutsはレポート条件を保存するが期間は保存しない
公開日: 執筆:佐藤
Google Analyticsで同じレポートを繰り返し見るなら、Shortcutsへ表示条件を保存します。ただし、保存されるのはレポート、表示タブ、並び順、Advanced Segments、グラフへ表示する指標です。期間とsample sizeは保存されないため、Shortcutを開くたびに確認します。
Shortcutsの目的は、レポートを探して同じ条件を組み直す作業を減らすことです。数字の意味、比較期間、異常と判断する基準までは保存してくれません。
Shortcutsはレポートの表示状態を保存する
Google AnalyticsのShortcutsに関する公式説明は、Standard ReportまたはCustom Reportを開き、Utility BarのShortcutから表示状態を保存する手順を示しています。
保存される内容は次の五つです。
| 保存される内容 | 次に開いたときの役割 |
|---|---|
| Standard ReportまたはCustom Report | どのレポートを開くか |
| 表示中のタブ | 同じ形式の表やグラフへ戻る |
| 並び順 | どの指標を基準に行を並べるか |
| Advanced Segments | どの訪問群を表示するか |
| グラフへ表示する指標 | どの数値の推移を見るか |
たとえば、流入元のレポートへ問い合わせ完了者のAdvanced Segmentを適用し、目標達成数で並べた状態を保存できます。これは機能を説明するための仮例であり、特定サイトの設定や分析結果ではありません。
Shortcutを開くと、保存したAdvanced Segmentsが適用されます。別の調査で使ったSegmentを残したまま同じShortcutを見るのではなく、保存時の条件へ戻して比較できます。
期間とsample sizeは開くたびに確認する
Shortcutsには、date rangeとsample sizeが保存されません。同じShortcutを開いても、表示期間が違えば数値の範囲は変わります。samplingが発生するレポートでは、sample sizeの違いも比較条件になります。
Shortcut名へ「週次」や「月次」と書くだけでは、期間は固定されません。確認作業では、次の順にそろえます。
- Shortcutを開く。
- date rangeを選ぶ。
- 前期間や前年と比べる場合は、同じ日数と曜日条件を使う。
- samplingの表示があれば、比較するレポートどうしでsample sizeを確認する。
- 数値と、調べる必要がある差を記録する。
期間を選び直す必要があることは欠点ではありません。月末の確定値を見る作業と、直近七日間の変化を見る作業では、必要な期間が違います。Shortcutは共通の表示条件を残し、期間は確認目的に合わせて選びます。
Shortcut名には調べる質問を残す
流入元レポート1のような名前では、何を確認する設定か分かりません。名前には、対象と判断目的を入れます。
説明用の仮例なら、次のように整理できます。
| Shortcut名 | 対象 | 確認すること |
|---|---|---|
| 問い合わせ完了者_流入元 | 問い合わせ完了を含む訪問 | どの流入元から完了へ進んだか |
| スマートフォン_主要ページ | スマートフォンからの訪問 | 主要ページの利用状況に差があるか |
| 検索広告_非指名語 | 定義した検索広告の訪問 | 非指名語の成果を同じ条件で比較できるか |
実際の名前は、使っているGoal、Campaign、Segmentの定義へ合わせます。Shortcut名が同じでも、GoalやSegmentの中身を変更すれば、前回と同じ条件とは限りません。設定を変えた日と変更理由は、Shortcutとは別に記録します。
Custom ReportとShortcutは作るものが違う
Custom Reportは、指標、ディメンション、表示形式、filterを組み立てて、質問に合うレポートを作ります。Shortcutは、Standard Reportや作成済みのCustom ReportへSegmentや並び順を適用した表示状態へ、すぐ戻るために使います。
標準レポートで答えられる質問なら、先にその表示を整えてShortcutへ保存します。必要な指標やディメンションがない場合に、Custom Reportを作ります。Shortcutを作るためだけに、似たCustom Reportを増やす必要はありません。
Shortcutsは、原因を自動で説明する機能でもありません。数値が変わったら、期間、Segment、流入元、ページ、Goalの設定を分けて確かめます。毎回見る画面を固定することと、その数値から判断することは別の仕事です。
変更した表示条件はSaveで更新する
Shortcutを開いた後で表示条件を変えても、その変更を次回へ残すにはUtility BarのSaveを使います。試しにSegmentや並び順を変えただけなら、保存せず元のShortcutを残します。
共同で分析する場合は、Shortcutの変更者と確認責任者も決めます。表示条件を変えた人だけが理由を知っている状態では、同じ名前のレポートを見ても比較条件をそろえられません。
最初の一手は、毎週手作業で開いているレポートを一つ選ぶことです。調べる質問を一文にし、必要なSegmentと並び順を設定してShortcutsへ保存してください。次に開くときは、date rangeとsample sizeから確認します。
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