• パンくずリストは現在地までの階層をリンクで示す

パンくずリストは現在地までの階層をリンクで示す

公開日: 執筆:佐藤

パンくずリストは、上位ページから現在のページまで、サイト内の位置を順番に示すナビゲーションです。SEOのための語句を並べる場所ではありません。利用者が現在地を理解し、上位のページへ戻れるリンクとして作ることが先です。

検索結果へ階層を伝える構造化データは、そのリンクに意味を加える記述です。通常のリンクと構造化データは役割が違います。構造化データだけを記述しても、利用者が移動できるパンくずリストにはなりません。

パンくずリストは上位ページから現在地へ順番に並べる

Googleのパンくずリストに関する説明は、パンくずリストを、利用者がサイトの階層を理解して移動するためのリンク群としています。

たとえば、架空のウェブ制作会社でWordPressサイト制作の案内を開いているなら、次のように表せます。

ホーム > サービス > ウェブ制作 > WordPressサイト制作

「ホーム」「サービス」「ウェブ制作」は、それぞれのページへのリンクにします。「WordPressサイト制作」は現在地を示す名前です。この並びなら、利用者は一つ上の「ウェブ制作」や、さらに上の「サービス」へ移動できます。

名称は、リンク先のページが何をまとめているかに合わせます。検索されそうな語句を足すために「格安」「東京」「おすすめ」などを混ぜると、リンク名と移動先の内容がずれます。短さより、リンク先との一致を優先します。

パンくずリストの階層はURLから機械的に作らない

パンくずリストが示すのは、利用者に見せる情報の階層です。URLに区切りがあるからといって、その文字列をそのまま階層名にする必要はありません。

たとえば、管理上の都合でURLが/page.php?id=24になっていても、「ホーム > サービス > ウェブ制作」という案内は作れます。反対に、URLが/service/web/wordpress/でも、「service」「web」「wordpress」という英字をそのまま並べただけでは、日本語の利用者に階層が伝わりません。

先に、現在のページをどの上位ページへ戻したいかを決めます。次に、各階層の名前とリンク先を確定します。URLの形は、その判断の結果として確認する項目であり、階層を決める唯一の材料ではありません。

ページが複数の分類に属する場合は、パンくずリストも複数の経路を持てます。ただし、同じ場所へ戻るための似た経路を増やすと、利用者が選ぶ理由を失います。商品を「著者」と「ジャンル」のどちらからも探せる書店のように、入口の役割が明確に違う場合に分けます。

構造化データは表示中のリンクへ階層の意味を加える

Googleは、パンくずリストの階層を明示するマークアップとして、MicrodataとRDFaを案内しています。Microdataを使う場合は、http://data-vocabulary.org/Breadcrumbを種類として指定し、titleに階層名、urlにリンク先を記述します。

先ほどの架空例のうち、上位二階層をMicrodataで記述すると、次の形になります。

<div itemscope itemtype="http://data-vocabulary.org/Breadcrumb">
  <a href="http://www.example.jp/" itemprop="url">
    <span itemprop="title">ホーム</span>
  </a> >
</div>
<div itemscope itemtype="http://data-vocabulary.org/Breadcrumb">
  <a href="http://www.example.jp/service/" itemprop="url">
    <span itemprop="title">サービス</span>
  </a> >
</div>

<a href>は、利用者が移動するための通常のリンクです。itemscope、itemtype、itempropは、そのリンクがパンくずリストのどの情報を表すかを機械へ伝えます。一方をもう一方の代わりにはできません。

Googleの説明では、各項目を上位から順に置き、最後の項目を現在のページの親にします。複数のパンくず経路を記述するときは、childで次の階層を示します。単一の経路と複数の経路で必要な記述を混同せず、まず画面に見える経路を確定してください。

検索結果の階層表示は順位や表示を保証しない

パンくずのマークアップに関する説明は、マークアップがページ内容の理解に役立つ一方、検索結果にパンくずの表示が出ることを保証しないとしています。

したがって、構造化データを追加したことを、検索順位が上がる根拠にはできません。評価する順番は、利用者が上位ページへ移動できるか、階層名とリンク先が一致しているか、マークアップが正しく読まれるか、検索結果でどう表示されるかです。

検索結果の表示だけを目的に、本文にない階層やリンクできないページを記述してはいけません。画面で見えるパンくずリストと、構造化データが示す階層を一致させます。

階層を変えたらリンクとマークアップを一緒に直す

サービスの分類やページ名を変えたときは、パンくずリストの文字だけでなく、リンク先と構造化データも確認します。古い上位ページへリンクしたまま、titleだけを新しい名称へ替えると、利用者向けの案内と機械向けの記述がずれます。

確認には、Googleの構造化データテストツールを使えます。ただし、テスト結果が正しくても、リンク先の内容までは代わりに判断してくれません。深い階層のページを一つ開き、上位ページへ順に戻れることを自分で確かめます。

最初に、サイト内で最も深いページを一つ選んでください。そのページの現在地からホームまでを紙に書き、各階層に実在するリンク先があるかを確認します。構造化データを加えるのは、その経路が決まったあとです。

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