• Google Analyticsのビュー フィルタは適用順を決めてから追加する

Google Analyticsのビュー フィルタは適用順を決めてから追加する

公開日: 執筆:佐藤

Google Analyticsのビュー フィルタは、追加された順にデータへ適用されます。複数のフィルタが同じフィールドを変更する場合は、必要な結果から逆算して順序を決めます。

新しいフィルタは、初期状態では既存フィルタのあとに置かれます。フィルタ名と条件だけを確認しても足りません。どの値を受け取り、何を変更し、次のフィルタへどの値を渡すかを一列に並べて確認してください。

ビュー フィルタは上から順に適用される

Google Analyticsヘルプのビュー フィルタ管理では、フィルタは追加された順に適用されると説明されています。すでにフィルタがあるビューへ新しいフィルタを加えると、そのフィルタは既存のものよりあとに実行されます。

順序を設計するときは、各フィルタについて三つの項目を記録します。

項目 確認する内容
入力 どのフィールドの、どの値を対象にするか
処理 除外、対象の限定、大小文字の変換、検索と置換、抽出のどれを行うか
出力 どのフィールドへ、どの値を残すか

一つのフィルタだけなら、順序による違いは生じません。別々のフィールドを読み、互いの結果へ影響しないフィルタも、入れ替えによる差が出ない場合があります。先に調べるべきなのは、同じフィールドを読む、または書き換える組み合わせです。

同じフィールドを変更すると順序で結果が変わり得る

アドバンス フィルタの仕様では、フィールドAとフィールドBから値を抽出し、組み立てた値を出力先へ書き込めます。出力先を上書きする設定もあります。検索と置換や大小文字の変換も、フィールドの値を変更します。

フィルタは並び順に適用され、これらのフィルタは値を変えられます。そのため、同じフィールドを扱う複数のフィルタでは、順序により結果が変わり得ます。

説明用の仮例として、次の二つを同じビューへ設定するとします。

  1. フィルタAが二つのフィールドから値を抽出し、キャンペーンの参照元へ出力する
  2. フィルタBがキャンペーンの参照元にある特定の表記を置き換える

フィルタBを先に置けば、置換の対象はフィルタAが出力する前の値です。フィルタAを先に置けば、フィルタBは出力後の値を対象にします。必要なのが後者なら、A、Bの順にします。

これはフィルタの数を減らせば解決する問題ではありません。目的が異なる二つの処理を残す必要があるなら、入力、処理、出力のつながりを決めることが先です。

管理画面ではフィルタの順序を割り当てる

順序を変更するには、管理画面で対象ビューのフィルタ一覧を開き、フィルタの順序を割り当てを選びます。対象のフィルタを上に移動または下に移動で並べ、保存します。

並べ替える前に、次の内容を一行ずつ残します。

  • 対象のアカウント、プロパティ、ビュー
  • フィルタ名と種類
  • 入力フィールドと条件
  • 出力先と上書きの有無
  • 変更前と変更後の順序
  • 変更した担当者と日時
  • 元へ戻す場合の順序

画面に表示される名前だけでは、同じフィールドを扱うか判断できません。検索と置換の文字列、アドバンス フィルタの抽出条件、出力先まで開いて確認します。

フィルタを適用しないビューを残す

フィルタの順序を変える前に、フィルタを適用しないビューを残します。Google Analytics日本版公式ブログが案内する方法は、元のプロファイルをコピーし、コピーへフィルタを設定して試す手順を示しています。管理画面ではプロファイルの名称がビューへ変わっていますが、複製側で試し、元のデータを加工しない判断は同じです。

最初から日常の報告に使うビューだけへ設定すると、順序の誤りと集客の変化を分けにくくなります。次の二つを分けてください。

  • フィルタを適用せず、受信したデータを残すビュー
  • フィルタの条件と順序を確認するためのビュー

確認用ビューでは、想定した入力を作り、対象フィールドが意図した形で残るかをレポートで確かめます。データ量が少ない場合や、対象となる値がまだ入っていない場合は、すぐに判断できません。変更日時を記録し、確認できるだけのデータが集まるまで、設定変更とサイト改修を重ねないようにします。

フィルタの目的と管理責任を分ける

フィルタの目的は、レポートで判断しやすいデータを作ることです。管理画面で条件を登録する作業は、そのための手段です。フィルタ数や複雑さを成果にしてはいけません。

制作会社や解析担当者へ設定を委託しても、どのビューを未加工で残すか、どの順序を正式とするか、変更を誰が承認するかは、サイト側で管理します。担当者が変わっても、各フィルタの入力、処理、出力、順序、復旧方法が分かる状態にします。

最初の一手は、対象ビューのフィルタ一覧を書き出し、同じフィールドを扱う組み合わせへ印を付けることです。その組み合わせだけ、必要な出力から順序を決めてください。

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