Google Analytics Diagnosticsは警告名から計測コード、設定、データを分けて直す
公開日: 執筆:佐藤
Google Analytics Diagnosticsに警告が出たら、すべての設定を一度に変えず、警告名が指す場所を一つ確認します。Bad Default URLならURLと計測コード、Clicks and Sessions Discrepancyなら広告クリックから訪問までの計測経路、No Goal Conversionsなら目標条件が確認対象です。
警告は、修正候補を知らせる入口です。原因を確定した結果でも、自動で設定を直す機能でもありません。表示されたproperty、警告名、確認日、変更内容を残し、修正後のデータを同じ条件で確かめます。
Diagnosticsは計測コード、設定、レポートデータを調べる
Google Analytics Diagnosticsは、サイトの計測コード、アカウント設定、レポートデータを繰り返し調べ、データ品質に関わる問題を知らせます。計測コードの欠落や記述不備、互いに衝突するfilter、レポートに現れる(other)などが調査対象です。
この三領域は、直す担当も確認方法も違います。計測コードはサイトのHTMLやtemplate、アカウント設定はGoogle Analyticsの管理画面、レポートデータは対象期間とdimensionを確認します。警告を見た解析担当者が、すべてを一人で直す必要はありません。誰が設定を変更し、誰が結果を確認するかを先に決めます。
Bad Default URLはproperty設定と計測コードを分ける
Bad Default URLが出た場合は、Property SettingsのDefault URLと、そのURLで配信される計測コードを別々に確認します。公式の三つの設定問題に関する説明では、Default URLの入力誤りと、計測コードの欠落または記述不備が主な原因として挙げられています。
たとえば、管理画面へhttp://example.comを登録しているのに、実際の入口がhttp://www.example.comへ統一されているとします。これは説明用の仮例です。まずpropertyへ登録したURLを確認し、次にそのURLのHTMLで、対象propertyの計測コードが出ているかを見ます。
URLを直しただけで計測コードの不備は直りません。計測コードを入れ直しただけでも、propertyのDefault URLが誤っていれば警告の確認は終わりません。二つの作業を一つの修正として扱わないでください。
Clicks and Sessions Discrepancyは広告から到着までを追う
Clicks and Sessions Discrepancyでは、AdWordsのclicksとGoogle Analyticsのsessionsを同じ数へ合わせることから始めません。広告のリンクを押してから、計測対象のページへ到着するまでに、識別に必要なparameterが残っているかを追います。
Googleの説明では、第三者のredirectがparameterを落とす場合、AdWordsのauto-taggingが無効な場合、mobile siteへのredirectでparameterを失う場合が原因例として挙げられています。
確認記録は、次のように経路ごとに分けます。
| 確認場所 | 確認する内容 | 変更する担当 |
|---|---|---|
| AdWords | auto-taggingが有効か | 広告アカウントの管理者 |
| 広告の最終URL | click後に通るURLとredirect | 広告運用者とサイト管理者 |
| mobile site | 転送後もparameterが残るか | サイト制作者 |
| Google Analytics | 同じ期間のsessionsと流入情報 | 解析担当者 |
期間、campaign、対象ページをそろえずに数字だけを比べると、どの経路で差が生じたか分かりません。一つの広告と一つの到着URLを選び、redirect前後のURLから確認します。
No Goal Conversionsは目標条件とサイト変更を照合する
No Goal Conversionsが出たら、問い合わせや購入が本当にゼロだと決めつけず、Goalの条件が現在のサイトと一致するかを確認します。URLを条件にしたGoalでは、完了ページのURL変更によって計測が止まる場合があります。Eventを条件にしたGoalでは、サイト側でCategory、Action、Labelなどを変えると、登録済みの条件と一致しなくなる場合があります。
先に業務上の完了記録を確認し、次にGoal設定とサイト側のURLまたはEventを照合します。業務上の完了があるのにGoalだけがゼロなら、計測条件を調べる理由があります。業務上の完了もない場合は、計測設定の問題と利用者が完了していない問題を分けて調べます。
Goalを直した後は、自分で一件のtestを実行し、Goal reportへ反映されるかを確認します。testの日時、入力経路、完了URL、送信したEventを残せば、次の警告が同じ原因か判断できます。
警告への応答はaccount内で共有される
Diagnosticsのmessageを見て応答できるのは、Edit permissionを持つ利用者です。一人がmessageを無視すると、その応答はほかの利用者にも適用されます。担当者が警告の意味を確認しないまま消すと、別の利用者が同じmessageを調べる入口も失います。
無視する場合も、対象property、警告名、無視する理由、判断した人を記録します。制作会社へ計測コードの修正を委託しても、Google Analytics accountの権限と警告への応答責任は、サイト運営側で把握してください。
最初の一手は、表示された警告名を一つ記録し、計測コード、設定、レポートデータのどこを指すか分類することです。分類できれば、関係のない設定まで変えずに済みます。
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