Google AnalyticsとAdWordsをリンクするときは二つの権限を確認する
公開日: 執筆:佐藤
Google AnalyticsとAdWordsをリンクする前に、接続先のAnalytics propertyと、接続するAdWordsアカウントを確定します。そのうえで、Analytics側のEdit permissionと、AdWords側のAdministrative accessを確認してください。片方だけの権限では、リンクを作成できません。
複数アカウントを一度に選べることと、すべてを接続してよいことは別です。広告の対象サイト、計測コードが送るproperty、費用を管理する会社が一致するアカウントだけを選びます。
Analytics propertyとAdWordsアカウントを先に対応させる
Google AnalyticsとAdWordsの一括リンクに関する公式説明では、一つずつ接続していた複数のAdWordsアカウントを、新しいwizardでまとめて選べます。リンク済みと未リンクのアカウントも一覧で見分けられます。
最初に作るのは、次の対応表です。
| 確認する対象 | 記録する内容 | 間違えた場合に混ざるもの |
|---|---|---|
| Analytics property | property名とID | 別サイトの訪問データ |
| AdWordsアカウント | アカウント名とcustomer ID | 別事業の広告費とcampaign |
| 対象サイト | 正規のdomain | 広告のリンク先と計測対象 |
| 管理者 | 会社名と担当者 | 設定変更の責任 |
名称だけで選ばず、IDも確認します。同じ会社が商品別または地域別に複数のAdWordsアカウントを持つ場合でも、一つのpropertyへまとめる理由がなければ、いったん選択から外します。
二つの権限は役割が違う
新しいリンク機能では、Administrative accessを持つAdWordsアカウントをwizardで選べます。Analytics側では、property levelのEdit permissionがあれば、AdWords linkを作成し、更新できます。
| 権限 | 対象 | リンク作成で行うこと |
|---|---|---|
| Administrative access | AdWordsアカウント | 接続する広告アカウントを選ぶ |
| Edit permission | Analytics property | propertyのAdWords linkを作成または更新する |
この二つは、同じ管理権限ではありません。広告代理店がAdWordsを管理し、サイト運営者がAnalyticsを所有している場合は、どちらか一方へすべての権限を渡すのではなく、必要な担当者と作業日時を決めて接続します。
リンクのためにAnalytics account全体の権限を渡す必要もありません。propertyごとに接続を管理できるため、担当サイトのpropertyだけへEdit permissionを付与できます。
wizardでは未リンクだけを機械的に選ばない
wizardに未リンクと表示されても、それだけで接続対象とは決まりません。未リンクには、まだ設定していないアカウントだけでなく、別サイトで使うため意図的に接続していないアカウントも含まれます。
たとえば、同じ担当者が二つの会社のAdWordsアカウントを管理しているとします。これは説明用の仮例です。一覧へ両方が表示されても、会社AのAnalytics propertyへ会社BのAdWordsアカウントを接続してはいけません。customer ID、広告の最終URL、契約主体を照合してから選びます。
一括選択は、確認済みの対象をまとめて処理するための手段です。対象を決める作業まで一括にしないでください。
リンク作成と計測の正しさを分ける
リンクが作成できても、計測全体が正しいとは限りません。サイトに入っている計測コードが別propertyへ送信している場合や、問い合わせ完了をGoalとして設定していない場合は、リンクだけをやり直しても必要な結果は得られません。
接続後は、次を別々に確認します。
- 選んだAnalytics propertyが対象サイトのものか
- 選んだAdWordsアカウントが対象campaignを持つか
- Analyticsの訪問とAdWordsの広告データを同じ期間で確認できるか
- 問い合わせや購入の定義が業務上の完了と一致するか
数字が見えることを、正しい接続の証拠にしないでください。別の広告アカウントでも数字は表示されます。property、customer ID、domainの対応を先に確認します。
リンクの所有者と変更記録を残す
リンク作業を外部へ委託しても、Analytics propertyとAdWordsアカウントの所有者は、サイト運営側で把握します。接続を作った担当者、日時、property ID、customer ID、接続理由を残してください。
委託先を変更するときは、担当者の権限を外す前に、運営側の利用者がAnalyticsとAdWordsの両方へ入れるか確認します。リンク設定だけが残り、誰も更新できない状態を避けるためです。
最初の一手は、接続するAnalytics propertyを一つ選び、そのproperty IDと対象domainを一行へ書くことです。次に、対応するAdWordsのcustomer IDを一つだけ加え、二つの権限を確認します。
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