SEOの公式資料は短い答えを見つけたあとに対象URLと確認方法を確かめる
公開日: 執筆:佐藤
SEOの公式資料で短い答えを見つけても、そのまま全pageの修正指示にしてはいけません。先に確かめるのは、その説明がどのURL、どの表示、どの問題を対象にしているかです。対象が違えば、正しい説明でもsiteへ当てはめる作業は変わります。調べることと、変更することを同じ日に決めません。
Googleは12月21日、Webmaster Central Help Forumでよく寄せられるSEOの質問へ短く答える動画シリーズ、SEO Snippetsを始めました。案内では、404 error、crawl、URL構造、duplicate contentなどを扱うと説明しています。短い答えは論点を知る入口になります。しかし、siteの問題が404なのか、URL移転なのか、重複なのかは、実際のURLとresponseを確認してから決めます。 Google Webmaster Central Blog
資料の結論と自社siteの症状を分ける
SEOの解説には、「404を返す」「canonicalを付ける」「mobile版を確認する」といった結論が出てきます。結論だけを覚えると、見つけた問題へすぐ同じ対処を当てたくなります。しかし、同じように見えるURLでも、削除したpage、移転したpage、一時的に表示できないpage、検索結果だけに残っているpageでは、原因と必要な処理が違います。
たとえば、商品を終売にしたURLを見つけた場合を考えます。代わりの商品があり、読者が同じ目的を達成できるなら、移動先を考えます。代わりがなく、今後も戻さないなら、存在しないことを返す判断があります。一方、serverの設定ミスで一時的に開けないなら、削除として扱いません。資料を読んで覚えた処理ではなく、URLが何のためにあったpageかから判断します。
| 資料で見つけた言葉 | 自社siteで先に見ること | 変更前に決めること |
|---|---|---|
| 404 error | URLが削除、移転、一時障害のどれか | 残すか、戻すか、別pageへ案内するか |
| crawl | Googlebotが必要なHTMLやresourceへ進めるか | どのURLを代表として確認するか |
| URL構造 | 同じ内容へ複数URLがないか | 読者へ案内する正本URL |
| duplicate content | 内容、title、目的が実際に重複するか | 統合するpageと残すpage |
| mobile表示 | 本文とlinkが端末で読めるか | PC版と何を同じに保つか |
資料の用語は、問題に名前を付けるために役立ちます。名前が分かっただけで原因を決めないことが大切です。特に、検索結果、アクセス解析、browserの画面、serverのresponseは、見ている範囲が違います。一つの画面だけで判断すると、別の場所にある条件を見落とします。
変更する前に代表URLを一件選ぶ
公式資料を読み、siteへ関係がありそうだと思ったら、最初に代表URLを一件選びます。top pageではなく、問題が出ている種類のpageを選びます。記事URLで問題が起きているなら記事を一件、商品pageなら商品を一件、問い合わせへのlinkなら問い合わせpageへ進むURLを一件選びます。
そのURLについて、browserで開いた画面、status、title、meta description、内部link、robotsの指定を順に確認します。JavaScriptで本文が出るpageなら、Googlebotが取得する内容も確認します。Googleが案内するSearch ConsoleやFetch as Googleは、URLを指定して状態を見るための入口です。toolの画面に何も出ないことと、siteのすべてが正常であることは同じではありません。代表URLで何を確認したかを残し、同じtemplateのpageへ広げます。
仮に、記事のURLだけが検索結果で古いtitleを示す場合を考えます。最初から全記事のtitleを替えるのではなく、その記事の公開画面、HTMLのtitle、canonical、内部linkを見ます。titleが正しく、別URLの同じ記事が残っているなら、問題は文章ではなくURLの整理かもしれません。反対に、本文とtitleが別の主題なら、まずpageの内容を決め直します。変える場所を絞ると、直したあとに何が変わったかを確かめられます。
確認方法がない変更を先に実行しない
SEOの対策は、変更したこと自体では評価できません。何を変えたか、どのURLで確認するか、いつ確認するかがなければ、後で表示や流入が変わっても理由を分けられません。公式資料の手順を使う場合も、siteの変更記録と結びます。
記録には、URL、見つけた問題、参照した資料、変更内容、確認方法、確認する人を書きます。長い報告書は必要ありません。たとえば「/service/のdescriptionを本文と合わせた。公開画面とHTMLを確認する。内容担当者が料金条件を確認する」と残せば、次の人が作業を追えます。URLを変更したなら、旧URLと新URLを必ず対にします。
制作会社へ依頼する場合も、公式資料のURLだけを渡して「SEO対策をしてほしい」と頼むと、変更範囲が広がります。依頼する側は、直したいURL、困っている表示、残したいURL、内容を確認する人を伝えます。制作側は、実装方法と確認結果を返します。調査、判断、実装、公開確認を分けると、資料の説明を誤って一括適用することを避けられます。
古い資料と新しい資料を混ぜない
SEOの資料は更新されます。同じ言葉でも、時期によって使えるtool、画面、推奨する方法が変わることがあります。古い記事を参考にするときは、公開日、対象の機能、説明しているURL形式を確認します。新しい資料を見つけたからといって、過去の設定がすべて誤りだったと決めません。まず、古い設定が何のためにあり、どのURLで使われているかを記録します。
これは更新を遅らせるための考え方ではありません。security issueや表示不能のように急ぐ問題は、先に直す必要があります。その場合も、原因が未確認のまま複数の設定を一度に替えず、緊急の修正と通常の改善を分けます。急ぐ理由、直したURL、戻す必要がある場合の方法を残せば、後から検証できます。
短い動画や記事は、調べる入口として便利です。最初の一手は、答えを覚えることではなく、資料が扱う問題に近いURLを一件選ぶことです。そのURLの役割、表示、response、linkを確認し、資料の結論が当てはまる条件を確かめます。SEOの公式資料は、siteを一括で変える命令ではありません。自分のsiteで確かめる問いを作るための資料として使います。
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