URLパラメータのSEOは必要な組み合わせだけをクロールさせる
公開日: 執筆:佐藤
URLに?が付いているだけで、検索エンジン向けに書き換える必要はありません。先に調べるのは、各URLパラメータがページ内容を変えるか、その内容を別のURLから取得できるかです。
商品や記事を指定するパラメータと、表示順を変えるパラメータでは、Googlebotに残すURLが違います。計測用の値まで含めて全組み合わせを巡回させれば、同じ内容へのクロールが増えます。反対に、名前だけを見てパラメータを一律に除外すると、商品や一覧の続きまで取得されないおそれがあります。
GoogleウェブマスターツールのURL Parametersを設定する前に、パラメータごとの役割を表にしてください。内容へ影響しない値は代表的なURLへまとめ、固有内容を指定する値と、その内容へ到達するためのページ指定は残します。
URLパラメータはページ内容への影響で分ける
URLパラメータは、?より後ろにある名前と値の組です。複数ある場合は、通常&でつながります。次のURLなら、item=42とref=mailが二つの組です。
http://www.example.com/products.php?item=42&ref=mail
この形式は説明用の仮例です。itemが商品を指定し、refがリンクの配布元だけを記録すると仮定します。この場合、itemの値が変われば商品ページの内容も変わります。一方、refの値が変わっても、表示する商品が同じならページ内容は変わりません。
Googleによる動的URLの解説は、Googlebotが通常の動的URLをクロールし、パラメータを解釈できると説明しています。「パラメータは三つ未満ならよい」といった個数の上限も示していません。判断材料は個数ではなく、各パラメータが情報を指定しているかどうかです。
パラメータ名ではなく実際の表示を比べる
次の表は、Googleの公式例を小規模な商品一覧へ置き換えた仮例です。実際の設定は、値だけを変えたURLを開き、見出し、本文、商品、並び順を比べて決めます。
| パラメータの働き | 仮例 | クロール対象を決める考え方 |
|---|---|---|
| ページ内容を変えない | メールごとに異なるref |
代表的なURLが一つ取得されれば、同じ内容を確認できる |
| 表示順だけを変える | 価格の昇順と降順を切り替えるsort |
一覧の全ページで同じ並び順になる値を一つ選ぶ |
| 既存一覧を絞り込む | 色だけで商品を絞るcolor |
絞り込み前の一覧から全商品へ到達できる場合は、重複する絞り込みURLを減らせる |
| 固有内容を指定する | 商品を選ぶitem |
値ごとに別の商品を示すなら、必要なURLをクロール対象に残す |
| 一覧の続きを指定する | 二ページ目を示すpage |
続きにある商品へ到達するため、必要なページを残す |
同じ名前でも、サイト内の場所によって働きが違うことがあります。たとえばidが、商品ページでは商品を指定し、別の画面では表示状態だけを記録しているかもしれません。名前から推測せず、対象サイトが返す内容を確認します。
動的URLを見た目だけ静的に書き換えない
?、=、&を消して、動的URLを静的URLらしく見せれば問題が解決するわけではありません。パラメータの意味をパスへ隠すと、Googlebotが、どの部分が商品を指定し、どの部分が計測値なのかを判断しにくくなる場合があります。
Googleの動的URLに関する解説は、不要なパラメータだけを除く場合を除き、通常の動的URLをそのまま示す方が安全だと案内しています。書き換え規則は、新しいパラメータが加わるたびに保守する必要もあります。
URLを短くする作業と、クロールさせる内容を選ぶ仕事は分けてください。消しても内容が変わらないと確認できた値だけを発生源から減らします。内容を指定する値まで隠したり削ったりしません。
必要なURLへ別の経路から到達できるか確認する
GoogleのURLパラメータに関する公式解説は、パラメータの働きを、内容を変えない、並べ替える、絞り込む、内容を指定する、ページを指定するなどに分けています。絞り込みURLのクロールを止める例では、絞り込み前の一覧をたどれば、すべての商品へ到達できることが前提です。
たとえば、青い商品だけを表示するcolor=blueを除外しても、通常の一覧の一ページ目から三ページ目までに青い商品が含まれ、各商品へのリンクがあれば、商品を失わずに絞り込みURLを減らせます。通常の一覧から一部の商品へ進めないなら、同じ設定は使えません。
除外候補を決める前に、次の関係を一枚の表へ記録します。
| 記録項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| パラメータ名 | URLに現れる名前 |
| 値の例 | 実際に生成された値を二つ以上 |
| 内容への影響 | 同一、並べ替え、絞り込み、固有内容、ページ指定のどれか |
| 代わりの経路 | 除外しても、内部リンクから必要な内容へ到達できるか |
| 発生源 | メニュー、検索、絞り込み、計測用リンク、セッション管理など |
| 確認担当 | 設定前後のURLと表示を確認する人 |
内部リンクが、毎回異なる計測値やセッションIDを付けているなら、Googleウェブマスターツールだけで処理せず、サイト側の出力も見直します。不要なURLを作り続ける仕組みは、Googlebotへの指定とは別に残るためです。
URL Parametersは動作を説明できる場合だけ変更する
GoogleウェブマスターツールのURL Parametersでは、パラメータが内容を変えるかを指定します。内容を変える場合は、Googlebot が決定、すべての URL、値が指定されている URL のみ、クロールしないからクロール方法を選べます。
このうちクロールしないは、同じURLにあるほかのパラメータ設定より優先されます。商品を指定するパラメータがすべての URLでも、そのURLにクロールしないと設定した別のパラメータが含まれていれば、URL全体がクロールされません。
Googleによる設定上の注意も、誤った設定によって重要なページが無視され、検索結果へ出なくなる可能性を示しています。設定の影響は一つの画面だけでなく、同じパラメータが使われるサイト全体で確認します。動作を説明できないパラメータは、推測で最も厳しい設定へ変えません。
作業を外部へ依頼する場合も、Googleウェブマスターツールへ入る権限と、変更前後の設定表を事業者側に残します。設定した人だけがパラメータの意味を知る状態では、商品構成やサイト機能を変えたときに再判断できません。
最初に一つのパラメータを選び、値だけが違うURLを二つ開いてください。内容が同じか、並びだけが違うか、固有内容が変わるかを記録します。除外候補にするのは、必要な内容へ別の経路から到達でき、サイト全体で同じ働きをすると確認できたパラメータだけです。
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