内部リンクのアンカーテキストはリンク先で読める内容を短く示す
公開日: 執筆:佐藤
内部リンクのアンカーテキストには、リンク先で読める内容を短く書きます。「こちら」や「詳しくはこちら」だけでは、リンクを開く前に移動先を判断できません。
ただし、文言を直すだけでは不十分です。必要なページ同士を結ぶリンク構造、その移動を実装するa要素、リンク先を説明するアンカーテキストは、別々に確認します。
リンク構造とa要素とアンカーテキストは役割が違う
内部リンクを直すときは、次の三つを混同しないようにします。
| 確認するもの | 役割 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| リンク構造 | サイト内のページ同士を結ぶ | 必要なページへ、メニューや本文から移動できるか |
a要素 |
一つの移動先をHTMLで指定する | hrefが、実在するリンク先URLを示しているか |
| アンカーテキスト | クリックできる文字で移動先を説明する | 開く前に、リンク先の内容を判断できるか |
Googleのリンク構造に関する公式説明は、利用者が移動しやすく、検索エンジンが巡回できる構造を作ることと、説明的なアンカーテキストを使うことを分けて案内しています。重要なページへリンクがなければ、アンカーテキストだけを考えても移動経路は増えません。
W3CのHTML 4.01仕様では、a要素にhref属性を指定すると、その場所から指定したWeb上の資源へ向かうリンクになります。見た目がボタンや下線付きの文字でも、実在するURLを指すa要素でなければ、同じ役割にはなりません。
「こちら」ではなくリンク先の内容を書く
次は、説明用の架空例です。会社サイトに、制作料金と作業範囲を説明する/price/というページがあるものとします。
<p>制作料金については<a href="/price/">こちら</a>をご覧ください。</p>
この書き方では、「こちら」だけを読んでも移動先が分かりません。リンク先の内容をアンカーテキストにすると、開く前に判断できます。
<p><a href="/price/">ホームページ制作の料金と作業範囲</a>をご確認ください。</p>
Googleのアンカーテキストに関する公式説明は、「click here」のような一般的な表現を避け、リンク先の内容と機能が分かる、簡潔で説明的な文言を勧めています。
ページ名をそのまま使えばよいとは限りません。リンク先のページ名が「サービスについて」でも、本文で料金表へ案内するなら、「サービスについて」より「制作料金と作業範囲」の方が目的を伝えやすい場合があります。実際にリンク先で説明している範囲から、言葉を選びます。
アンカーテキストへ検索語を詰め込まない
具体的に書くことと、関連する語句をすべて入れることは違います。アンカーテキストが一文ほど長くなると、どの内容がリンク先の中心なのか分かりにくくなります。
たとえば、説明用の仮例として「WordPressのバックアップ、保存先、実行頻度、復元手順、失敗対策を解説する記事」という文字列全体へリンクを付けるより、「WordPressのバックアップと復元手順」と絞った方が移動先を把握しやすくなります。保存先や実行頻度も必要なら、リンクの前後の文章で補えます。
同じURLへ一ページ内で複数回リンクするときも、別々の検索語を入れるためだけに文言を変えません。読者が移動する必要のある場所へ置き、その文脈でリンク先が分かる名前を使います。一つのリンクで足りるなら、同じ移動先を繰り返す必要もありません。
アンカーテキストは検索順位を約束する仕掛けではありません。リンク先を正確に説明した結果として、読者と検索エンジンがページ同士の関係を理解しやすくなるものです。
本文中のリンクは文章の目的に合わせて置く
メニューでは、サイト内の主な区分を短い名称で示します。本文中では、読者が説明を補うために必要なページへ、その内容が分かる言葉でつなぎます。どちらも内部リンクですが、置く目的が違います。
たとえば、メニューの「料金」はサイト内の主要ページへ移動するための名称です。記事本文の「ホームページ制作の料金と作業範囲」は、読んでいる内容から次に確かめる資料を示します。本文のすべてのリンクを、メニューと同じ一語へそろえる必要はありません。
反対に、リンク先の内容と異なる言葉は使えません。「WordPressの保守料金」と書いて、一般的な会社案内へリンクすれば、具体的でも正確ではありません。アンカーテキストの語句より先に、移動先が読者の疑問へ答えているかを確認します。
一ページずつリンク先と文言を確認する
最初に、直したいページを一つ選びます。そこから読者に移動してほしいページと、移動する理由を決めてください。次に、リンク先URLを開き、目的の情報が実際に掲載されているかを確認します。
リンクを置くなら、a要素のhrefへそのURLを指定します。アンカーテキストだけを抜き出して読み、リンク先の内容を推測できるかを確かめます。「こちら」「記事」「ページ」のように移動先を特定できない言葉しか残らなければ、具体的な名詞へ直します。
最後に、ページの先頭から読み直します。リンクが連続して文章を分断していないか、同じURLへの案内が必要以上に重なっていないか、リンク先と文言が一致しているかを確認してください。
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