Google AnalyticsのイベントフローはCategory、Action、Labelで操作順を読む
公開日: 執筆:佐藤
Google AnalyticsのEvents Flowは、訪問者がページ内で起こしたイベントを、発生した順序に沿って見るレポートです。動画の再生、一時停止、PDFのクリックなど、同じURL上で複数の操作が起きるサイトでは、ページ遷移だけでは見えない流れを確認できます。
最初から個別のLabelまで広げると、経路が細かく分かれます。まずCategoryで全体を見て、調べたい操作をAction、個別の対象をLabelへ絞ります。
Events Flowはページ遷移ではなく操作の順序を示す
Events FlowのGoogle公式説明は、一つのURL上で動画、ボタン、ゲームなどの操作が起きるサイトを例に、訪問者がイベントを起こした順序を表示するとしています。
ページAからページBへ移った流れを調べるならVisitors Flowを使います。同じページ上で、再生ボタンを押した後にPDFを開いた、検索条件を変えた後に詳細を開いたという操作の順序を調べるならEvents Flowを使います。二つのレポートは、数えている行動が違います。
Events Flowへイベントが自動で追加されるわけではありません。先にEvent Trackingを実装し、確認したい操作をGoogle Analyticsへ送っておく必要があります。イベント名の付け方がばらばらなら、図も同じ意味の操作を別々に表示します。
Category、Action、Labelは図の粒度を変える
Events Flowのノードは、次の三つの粒度でまとめられます。
| ノードのまとめ方 | 主に答える質問 | 説明用の仮例 |
|---|---|---|
| Category | どの種類の対象が操作されたか | Videos、Downloads |
| Category/Action | その対象へどの操作が行われたか | Videos/Play、Videos/Pause |
| Category/Action/Label | どの対象物へ操作が行われたか | Videos/Play/service-intro |
この例は、機能の違いを説明するために作った名称であり、実在サイトの設定や計測結果ではありません。
Event TrackingのGoogle公式説明は、Categoryを操作対象のまとまり、Actionを操作、Labelを個別の対象へ使う例を示しています。Events Flowでは、その命名がノードのまとまり方になります。
最初はCategoryで、動画、ダウンロード、フォーム補助機能など、大きな操作群の流れを見ます。特定のCategoryを調べる必要が出たらActionを加え、再生と一時停止、表示と閉じるなどを分けます。さらに個別の動画やファイルを比べるときだけLabelまで広げます。
命名が違うイベントを一つの流れとして足さない
同じ動画再生でも、ページごとにVideo、Videos、MovieというCategoryを送れば、Events Flowでは別のノードになります。表示された後に似た名前をまとめて読むのではなく、実装前に命名規則をそろえます。
イベントの対応表には、Category、Action、Labelだけでなく、どの操作で送るか、どのページに実装したか、いつ変更したかを残します。実装を制作会社へ依頼する場合も、名称と意味の対応表はサイト運営側で保管します。分析の都合で名前を変えるなら、変更日より前と後を同じ条件として比較しません。
太い経路だけを良い操作と判断しない
Events Flowで多く通る経路が見つかっても、その操作が事業上の成果とは限りません。動画の再生後に一時停止が多ければ、内容を確かめながら見ている可能性も、途中で見るのをやめた可能性もあります。順序は確認できますが、操作した理由までは分かりません。
Events Flowの役割は、次に調べる経路を選ぶことです。問い合わせにつながる操作を評価するなら、問い合わせ完了の目標と組み合わせます。PDFのクリックを記録していても、資料を最後まで読んだことや、その後に電話したことまではイベントから判断できません。
次のように、確認できることと確認できないことを分けます。
| Events Flowで確認する | 別の計測や確認が必要 |
|---|---|
| イベントが起きた順序 | 操作した理由 |
| Category、Action、Labelごとの流れ | PDFや動画の内容を理解したか |
| あるイベントから次のイベントへ進む経路 | 電話、来店、外部サイト上の成果 |
経路の太さだけで、動画を残す、削る、制作し直すという判断へ進んではいけません。制作費や更新時間も含め、何を成果とするかを先に決めます。
期間比較ではイベントの条件をそろえる
Events Flowでは、二つの期間を比較できます。ページや操作部品を変更した前後で、イベントの順序がどう変わったかを見るときに使います。
比較する前に、Category、Action、Label、イベントを送る条件が両期間で同じかを確かめます。前半は再生ボタンだけを記録し、後半は再生と一時停止を記録しているなら、経路の違いには実装範囲の変更も含まれます。
ページ変更日、イベント実装日、命名変更日を記録し、同じ条件の期間を選びます。条件が違う場合は、変化の原因をページ改善だけに結び付けず、計測方法が変わった可能性を残します。
最初の分析は一つのCategoryから始める
最初に、事業上の目的へ近い操作を含むCategoryを一つ選びます。Events FlowをCategoryで表示し、その操作の前後に何があるかを見ます。次にActionへ広げ、必要な場合だけLabelを加えます。
最後に、見つけた経路について、次に確かめる質問を一つ書きます。「動画再生後に資料リンクが押されるか」「検索条件の変更後に商品詳細が開かれるか」のように、イベントで答えられる形にします。理由や成果を決めつけず、Event Trackingの対応表、目標、実際のページを照合して判断します。
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