• Google AnalyticsのDemographics and Interests Reportsは計測コードとプライバシーポリシーを更新してから有効にする

Google AnalyticsのDemographics and Interests Reportsは計測コードとプライバシーポリシーを更新してから有効にする

公開日: 執筆:佐藤

Google Analyticsで年齢、性別、関心カテゴリを確認するには、管理画面でレポートを有効にするだけでは足りません。計測コードをDisplay Advertisingへ対応させ、プライバシーポリシーを更新し、Demographics and Interests Reportsを有効にする必要があります。

三つの作業は担当が分かれやすいため、完了条件も分けます。コードを変更しただけで利用を始めず、利用者へ示す説明と管理画面の設定まで確認します。

年齢、性別、関心カテゴリを分類軸として使う

Google Analytics公式ブログのAudience Reportingに関する説明では、age、gender、interest categoriesをGoogle Analyticsのdimensionsとして利用できます。ページビューやコンバージョンなどの数値を、これらの分類軸で分けて読むための機能です。

設定を始める前に、レポートで答えたい問いを一つ決めます。たとえば、問い合わせ完了率を年齢区分で比べるのか、購入に至る関心カテゴリを探すのかでは、確認する数値と次の施策が違います。属性データを表示すること自体を目的にしません。

有効化に必要な三つの作業を分ける

Demographics and Interests Reportsの公式ヘルプは、次の三つを必要な作業として挙げています。

作業 変更する場所 完了の確認
計測コードをDisplay Advertisingへ対応させる サイトのGoogle AnalyticsコードまたはGoogle Tag Manager 対象ページが対応したコードを読み込む
プライバシーポリシーを更新する 公開中のプライバシーポリシー Display Advertisingに関する必要事項が利用者へ示される
レポートを有効にする Google AnalyticsのProperty設定 Demographics and Interests Reportsが有効になる

制作担当者がコードを変更し、広告担当者がレポートを使い、サイト所有者がプライバシーポリシーを管理する場合もあります。誰か一人が管理画面のスイッチを入れても、残りの作業は完了しません。

ga.jsを使うサイトではdc.jsへ変更する

通常のga.jsを直接読み込んでいるサイトでは、読み込み先をDisplay Advertisingに対応するdc.jsへ変更します。

google-analytics.com/ga.js
↓
stats.g.doubleclick.net/dc.js

変更箇所は一行でも、全ページへ同じ計測コードが入っているとは限りません。共通テンプレート、問い合わせ完了ページ、別ドメインの申込画面を確認し、古いコードと新しいコードが混在していないか点検します。

Google Tag ManagerでGoogle Analyticsタグを配信している場合は、タグの設定にあるEnable display advertiser features like remarketingを選びます。サイトへ直接書いたコードとGoogle Tag Managerの設定を、二重に変更しません。どちらが計測コードを管理しているかを先に特定します。

プライバシーポリシーをコード変更と同時に確認する

Display Advertisingへ対応した計測コードを使うには、GoogleのPolicy requirements for Display Advertisingに沿ってプライバシーポリシーを更新する必要があります。技術担当者だけで文章を決めず、サイト所有者が利用する機能と公開内容を確認します。

確認記録には、少なくとも次を残します。

  • 有効にするGoogle Analyticsの機能名
  • 変更した計測コードまたはGoogle Tag Managerのタグ
  • プライバシーポリシーの変更箇所と公開日
  • 管理画面で有効にしたProperty
  • 設定変更者と確認者

コードの公開日とプライバシーポリシーの更新日が離れると、どの説明で機能を利用していたか追えません。同じ変更作業として扱います。

Property設定でレポートを有効にする

レポートは、Demographics Overviewを開いてEnableを選ぶ方法と、Adminから対象PropertyのProperty Settingsを開き、Display Advertiser FeaturesにあるDemographics and Interests Reportsを有効にする方法があります。

有効化後は、Overviewへ戻り、Validate tracking codeでコード変更を確認します。Google Tag Manager、第三者のタグ管理、コード内のコメント、独自に置いたdc.jsなどがあると、自動検証に失敗する場合があります。正しいコードが配信されていることを別に確認できた場合は、Skip validationを選べます。

公式ヘルプでは、レポートの有効化とコード変更が完了すると、24時間以内にデータが表示される見込みとしています。24時間を過ぎても表示されない場合は、スイッチを入れ直す前に、対象Property、実際に読み込まれたコード、Google Tag Managerの公開状態を確認します。

属性だけで広告やページを決めない

年齢、性別、関心カテゴリは、数値を分けて見るためのdimensionsです。どの区分へ広告費を配分するか、どのページを変更するかは、コンバージョン、対象期間、事業で受けられる顧客、広告の目的と合わせて判断します。

たとえば、訪問数が多い区分と、問い合わせ完了率が高い区分が同じとは限りません。説明用の仮例として、次の順で読みます。

  1. 比べるdimensionを年齢、性別、関心カテゴリから一つ選ぶ
  2. 訪問数だけでなく、目標完了数と目標達成率を並べる
  3. 対象期間とキャンペーンをそろえる
  4. 差が出た区分について、広告文やリンク先ページとの関係を確認する
  5. 変更する内容と、変更後に確認する数値を決める

まず、利用中のGoogle Analyticsコードを誰が管理しているか確認してください。ga.jsの直接設置かGoogle Tag Managerかを特定し、プライバシーポリシー、Property設定、検証結果を一つの変更記録へまとめます。

戻る