• Google AnalyticsのContent Groupingは分類設計からTracking Code、Rules、Extractionを選ぶ

Google AnalyticsのContent Groupingは分類設計からTracking Code、Rules、Extractionを選ぶ

公開日: 執筆:佐藤

Google AnalyticsのContent Groupingを設定するときは、先に「どのページ群を、何の判断のために比べるか」を決めます。その分類をページ側で確実に判定できるならTracking Code、既存の値を条件で分けるならRules、URLなどの一定部分を分類名として取り出せるならExtractionを選びます。

三つの方法は単独でも組み合わせても使えます。ただし、設定方法から考え始めると、分類名がサイト構造や担当者の都合に引かれます。最初に分類表を作り、各ページを一つのContent Groupへ割り当てられる状態にします。

Content Groupingは比較する軸を作る

Google Analyticsの公式発表は、Content Groupingによって、サイトのページを論理的な構造へまとめられると説明しています。グループ別の集計値を見たあと、個々のURL、ページタイトル、画面名まで掘り下げられます。

Content Groupingは分類の枠、Content Groupは枠の中に入る値です。説明用の仮例として、衣料品サイトを次のように分けます。

Content Grouping Content Group ページ例 比べる判断
商品分類 シャツ シャツの商品詳細 商品分類別の閲覧量
商品分類 靴 靴の商品詳細 商品分類別の閲覧量
ページの役割 商品詳細 個別の商品ページ 役割別の閲覧と遷移
ページの役割 購入案内 配送や支払いの案内 役割別の閲覧と遷移

「商品分類」と「ページの役割」は、同じページへ付けられる別の分類軸です。一つの軸へ「シャツ」「商品詳細」「春の企画」のように異なる意味を混ぜると、数値を並べても判断できません。

Tracking Codeはページ側に確かな分類値がある場合に使う

Tracking Codeを使う方法は、ページを表示するときにContent Groupの値を計測コードから渡します。商品データベースやWordPressの分類に、分析したい値が保存されている場合に向きます。

たとえば、商品ページのテンプレートが「シャツ」という商品分類を必ず取得できるなら、その値を計測時に渡します。URLの表記が変わっても、分類データが正しく出力される限り、URLの文字列だけに頼らずグループを決められます。

一方、計測コードの変更には、制作担当者による実装と公開確認が必要です。分類名を誰が決め、テンプレートのどこから値を取得し、空の場合にどう扱うかを仕様へ残します。

Rulesは既存の値を条件で分ける場合に使う

Rulesは、Google Analyticsの管理画面で条件を作り、該当するページをContent Groupへ割り当てる方法です。計測コードを変更せず、すでに計測しているページの規則から分類できる場合に選びます。

条件は、サイトの運用で崩れにくい値にします。説明用の仮例として、すべての商品ページが同じURL階層にあり、その規則を継続するなら、商品ページを一つのグループへまとめられます。

似た条件を増やす前に、代表的なURLを分類表へ並べます。どの条件にも入らないページと、複数の条件に当たり得るページを先に見つけます。条件の追加順だけで分類結果を調整すると、サイト改修時に意図を追えません。

Extractionは規則的な文字列から分類名を取り出す

Extractionは、URLなどの値から正規表現に一致した部分を取り出し、その文字列をContent Groupとして使う方法です。分類ごとにRulesを一つずつ作らなくても、同じ位置に分類名が入る構造ならまとめて設定できます。

説明用の仮例として、URLが/products/shirts/item-a、/products/shoes/item-bのように統一されていれば、shirtsとshoesに相当する部分を分類へ利用できます。

URLに管理用の記号が混じる場合や、同じ分類に複数の表記がある場合は、レポートに出したい名称へそろえにくくなります。正規表現を短くすることより、代表URLと例外URLで同じ分類結果になることを優先します。

三つの方法は分類表から選ぶ

方法を選ぶときは、次の順で決めます。

  1. 比較したい質問を一文にする
  2. Content GroupingとContent Groupの名称を決める
  3. 各グループへ代表URLと例外URLを置く
  4. ページ側に確かな分類値があればTracking Codeを選ぶ
  5. 既存の条件で割り当てられるならRulesを選ぶ
  6. 規則的な文字列を分類名にできるならExtractionを選ぶ
  7. 設定後に、グループ別の集計から個別URLへ掘り下げて結果を確認する

複数の方法を組み合わせる場合は、同じページが別の条件にも当たる例を用意して検証します。設定した担当者だけが結果を予想できる状態では、サイトのURLやテンプレートを変更したときに分類が崩れます。

分類名と変更責任を運用記録へ残す

Content Groupingは、分類を作っただけでは役に立ちません。グループごとの閲覧量を比べ、差が出たページ群から個別URLへ進み、内容、導線、流入元を調べるために使います。

分類表には、次を記録します。

  • 比較したい質問
  • Content GroupingとContent Groupの名称
  • 代表URLと例外URL
  • Tracking Code、Rules、Extractionのどれを使うか
  • サイト改修時に設定を確認する担当者
  • 分類を変更した日と理由

解析設定を制作会社へ委託しても、分類名、設定方法、代表URL、管理権限はサイト側で確認できるようにします。分類の意味が分からなければ、集計値が正しくても施策を決められません。

まず、比較したいページ群を二つか三つ選び、分類名と代表URLを一表へまとめてください。その表を見れば、三つの設定方法から必要なものを選べます。

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