Google Analyticsのnon-interaction eventは自動再生などの受動イベントを直帰率から外す
公開日: 執筆:佐藤
Google Analyticsのga.jsで、自動スライドショーの切り替わりなど、利用者の操作を伴わない動きを計測するなら、non-interaction eventとして送ります。_trackEvent()の最後へtrueを指定すると、そのイベントを直帰率の計算へ影響させずに記録できます。
判断基準は、JavaScriptが動いたかどうかではありません。利用者がクリックや再生操作をしたのか、ページ側が自動で動いたのかを分けます。
自動で発生するイベントを操作の証拠にしない
イベント計測は、ページビューだけでは分からない動きを記録できます。一方で、自動処理が送ったイベントを利用者の操作として扱うと、直帰率の意味が変わります。
Google Analyticsのnon-interaction eventに関する公式解説は、自動スライドショーで表示した画像を計測する例を示しています。スライドの切り替わりには、利用者の操作が必要ありません。通常のイベントとして送ると直帰率が大きく下がるため、直帰率の計算から外します。
自動処理が多いページほど、イベント数は増えます。しかし、イベント数の増加は、読者が内容を読んだことや、ボタンを押したことを示しません。何を利用者の操作とみなすかを、tagを付ける前に決めます。
_trackEvent()の最後へtrueを指定する
非同期のga.jsを使う場合は、次のようにnon-interactionを指定できます。コードは構造を示すための仮例です。
_gaq.push([
'_trackEvent',
'Slideshow',
'Auto',
'Image2',
1,
true
]);
最後のtrueが、non-interaction eventの指定です。このイベントは記録されますが、ページの直帰率を下げる操作としては扱われません。
Category、Action、Label、Valueは、何が起きたかをレポートで区別するための値です。Autoのように発火条件が分かる名前を付け、利用者が押したボタンのイベントと混ぜないようにします。
自動処理と利用者の操作を発火条件で分ける
同じ画面部品でも、発火条件によって扱いが変わります。次の表は、分類方法を示すための例です。
| 発火した出来事 | 利用者の操作 | 扱い |
|---|---|---|
| 一定時間ごとにスライドが切り替わった | ない | non-interaction eventにする |
| 利用者が「次へ」をクリックした | ある | interactionとして記録する |
| ページ表示時に動画が自動再生された | ない | non-interaction eventを検討する |
| 利用者が再生ボタンをクリックした | ある | interactionとして記録する |
自動再生と再生ボタンのクリックへ同じAction名を付けると、レポート上で区別できません。画面部品の名前だけでなく、Auto、Clickなど、発火条件が分かる値を設計します。
表示したことと見たことも同じではありません。自動スライドが切り替わった記録から、利用者が画像を注視したとは断定しません。eventは、コードが送信した出来事の記録として読みます。
直帰率を下げるためにinteractionへ変えない
non-interactionを指定する目的は、直帰率を高く見せることでも、低く見せることでもありません。利用者の操作を伴わないeventによって、直帰率の定義が変わるのを防ぐことです。
直帰率が高いという理由だけで、自動処理をinteractionとして扱えば、数値は下がっても利用者の行動は変わりません。反対に、実際のクリックまでnon-interactionにすると、操作があった訪問を直帰率へ反映できなくなります。
設定を決めるときは、次の順で確認します。
- eventを発火させる正確な条件を書く
- その条件に利用者の操作が必要かを決める
- 自動処理ならnon-interactionを指定する
- 手動操作なら自動処理と別のAction名で記録する
- event数と直帰率を別の目的で読む
tagの一覧へ発火条件と計測目的を残す
tagを実装する担当者だけが判断を知っている状態では、画面を変更したときに同じ分類を再現できません。各eventについて、Category、Action、Label、発火条件、non-interactionの有無、計測目的を一表へ残します。
| 記録する項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 発火条件 | 自動再生、時間経過、クリックなど、何を契機に送るか |
| 利用者の操作 | eventの発火に操作が必要か |
| non-interaction | trueを指定するか |
| 計測目的 | 表示回数を知るのか、操作回数を知るのか |
| 確認担当 | 画面変更後にtagとレポートを誰が確かめるか |
実装後は、自動処理だけが起きる確認と、利用者が操作する確認を分けます。どちらでもeventが記録されることを確認し、直帰率へ反映させるのは手動操作だけになっているかを確かめます。
最初の一手は、現在送っているeventを一件選び、その発火条件を「自動」「利用者の操作」のどちらかへ分類することです。自動で発火するなら、最後の引数とAction名を確認してください。
関連記事

