• Universal AnalyticsのRefund Dataは全額返金と一部返金でCSVの必要項目を分ける

Universal AnalyticsのRefund Dataは全額返金と一部返金でCSVの必要項目を分ける

公開日: 執筆:佐藤

Enhanced EcommerceのRefund Dataへ返金を取り込むときは、全額返金と一部返金を先に分けます。全額返金では取引IDが基準になり、一部返金では取引IDに商品SKUと返金数量を対応させます。

Refund Data Importは、購入者へ代金を返す機能ではありません。店舗側で処理済みの返金を、Google Analyticsのeコマースreportへ反映するための機能です。返金処理の正本は店舗側へ残し、Google Analyticsへ送るCSVは、その記録から作ります。

Refund Dataは処理済みの返金を分析へ反映する

Google Analytics HelpのRefund Dataに関する説明では、個別の負のtransactionを送る代わりに、Enhanced Ecommerceで返金データをまとめてimportできます。利用するPropertyにはEnhanced Ecommerceのpluginが必要です。

返金は、注文システム、決済サービス、会計処理で成立させます。Refund Data Importが担うのは、成立した返金とGoogle Analyticsの取引を対応させる部分です。

仕事 正本にする場所 Google Analyticsで行うこと
返金の承認 店舗の受注管理 対象外
購入者への返金 決済または会計の記録 対象外
返金した取引と商品の記録 店舗の受注管理 CSVの作成元にする
eコマースreportへの反映 Google Analytics Refund Dataをimportする

分析作業を委託しても、返金を承認した記録、取引ID、商品SKU、数量、金額は事業者が確認できる状態にします。

全額返金は取引IDだけを指定する

一つの取引全体を返金した場合は、その取引を識別するga:transactionIdを指定します。Google Analytics HelpのRefund Data Import例は、全額返金の行には取引IDだけを入れる方法を示しています。

次は説明用の仮例です。実際には、Data Setから取得したCSV headerへ合わせてください。

ga:transactionId,ga:productSku,ga:productPrice,ga:quantityRefunded,ga:transactionRevenue
T-1001,,,,

T-1001は架空の取引IDです。全額返金の行へ、一部の商品SKUや返金数量を混ぜません。何を全額と判定したかは、店舗側の返金記録で確認します。

一部返金は取引ID、商品SKU、返金数量を対応させる

取引の一部の商品だけを返金した場合は、ga:transactionIdに加えて、ga:productSkuとga:quantityRefundedを指定します。商品SKUは、購入時にGoogle Analyticsへ送った値と対応していなければなりません。

ga:transactionId,ga:productSku,ga:productPrice,ga:quantityRefunded,ga:transactionRevenue
T-1002,SKU-A,,1,
T-1002,SKU-B,,2,

この例では、架空の取引T-1002について、SKU-Aを1点、SKU-Bを2点返金します。一つの商品につき一行へ分けると、取引、商品、数量の対応を確認できます。

商品価格や返金したtransaction revenueをCSVへ含める場合は、店舗側の返金記録とData Setのschemaに合わせます。購入時と違う商品SKUを作ったり、画面表示用の商品名をSKUの代わりにしたりすると、元の取引と結び付けられません。

CSV headerはData Setから取得する

Refund Data用のData Setを作成し、取引IDをkeyにします。公式の詳細例では、取引ID、商品SKU、商品価格、返金数量、transaction revenueを含むschemaを作り、Data SetからCSV headerを取得しています。

入力用の列名を日本語へ変えず、取得した内部名をそのまま使います。

内部名 入れる値 確認元
ga:transactionId 返金対象の取引ID 受注記録
ga:productSku 一部返金する商品のSKU 購入時の商品記録
ga:productPrice schemaで必要とした商品価格 返金明細
ga:quantityRefunded 返金した商品数量 返金明細
ga:transactionRevenue schemaで必要とした返金額 決済または会計記録

すべての列を毎回埋めるという意味ではありません。全額返金と一部返金で必要な値を分け、Data Setで定めたheaderを保ったまま行を作ります。

アップロード前に元の取引と照合する

Refund Dataは、アップロード後に削除または修正できません。誤った取引IDや数量を送ってから画面で直す運用にはしないでください。

アップロード前に、別の担当者または別の照合手順で次の項目を確認します。

  1. 返金が店舗側で承認され、処理済みか。
  2. 取引IDが購入時のga:transactionIdと一致するか。
  3. 全額返金か一部返金か。
  4. 一部返金なら、商品SKUと返金数量が明細に一致するか。
  5. CSV headerが対象Data Setのschemaと一致するか。
  6. 送信するPropertyとData Setが正しいか。

確認済みCSVと元の返金明細は、アップロード日、担当者、対象Property、Data Setと一緒に保存します。Google Analyticsへの操作履歴だけへ、返金記録の責任を負わせません。

reportへの反映と店舗の返金総額を照合する

公式の詳細例では、アップロードしたデータが既存データと処理され、reportへ出るまで最大24時間かかるとしています。直後に表示されないからといって、同じCSVを繰り返し送らないでください。

反映後は、Sales Performance reportまたは返金指標を含むCustom Reportで確認します。ただし、Google Analytics上の返金額を店舗の最終記録にしません。対象期間の取引ID、商品SKU、数量、返金額を店舗側の記録と照合し、差があればCSVの作成元と購入時の計測から調べます。

最初の一手は、処理済みの返金を一件選び、全額返金か一部返金かを明記することです。そのうえで、取引ID、商品SKU、返金数量を店舗側の記録から一行ずつ対応させてください。

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