• Google AnalyticsのPage Valueは閲覧後の収益と目標値をユニークページビューで割って読む

Google AnalyticsのPage Valueは閲覧後の収益と目標値をユニークページビューで割って読む

公開日: 執筆:佐藤

Page Valueは、そのページを見た後に発生した取引収益と目標値を、ユニークページビューで割った平均値です。ページ単体の売上ではありません。数値が高いページを残し、低いページを削るという使い方はせず、購入や問い合わせへ進む経路を調べる入口にします。

Page Valueを使うには、eコマースの取引収益か、金額を設定した目標が必要です。ページビューだけを計測しても、価値の元になる金額がなければ比較できません。

Page Valueはページ閲覧後の価値を使って計算する

Google Analytics公式のPage Value解説では、次の式が示されています。

Page Value =(取引収益 + 目標値の合計)÷ そのページのユニークページビュー

計算に入るのは、そのページを見た後に達成された取引と目標です。ページを見る前に完了していた取引や目標の価値は、そのページへ加えません。順番を無視して、同じセッションの収益をすべてのページへ均等に付ける指標ではありません。

ユニークページビューは、同じセッション内で同じページを何度見ても一つとして数えます。通常のページビュー数で割るのではないため、更新や戻る操作が多いページでも、閲覧回数だけで分母が増えるわけではありません。

仮の計算で分子と分母を分ける

説明用の仮例です。資料ページAを含むセッションが二つあり、一つは10,000円の購入、もう一つは2,000円の目標を、Aの閲覧後に達成したとします。Aのユニークページビューが2なら、Page Valueは次のように計算します。

(10,000円 + 2,000円)÷ 2 = 6,000円

この6,000円は、Aから直接6,000円を受注したという意味ではありません。Aを含む二つの経路で、閲覧後に生じた価値の平均です。購入へ至る前に必ず通るページは高くなりやすく、入口に近い案内ページは、多く読まれても値が低くなる場合があります。

Page Valueが高いという理由だけで、ページの説明が優れているとは断定できません。決済ページのように、手続き上必ず通る位置へある可能性も調べます。

0のページは不要と決めず計測条件を確認する

Page Valueが0になる理由は、ページに価値がないからとは限りません。取引収益を送っていない、目標へ金額を設定していない、閲覧後に取引や目標が発生していない、確認期間に該当する経路がないという場合があります。

まずeコマース計測と目標設定を確認します。問い合わせを目標にしていても、目標値を0のままにしていれば、問い合わせ完了による金額はPage Valueへ加わりません。金額を決められない目標へ、根拠のない値を入れて見栄えだけを整える必要もありません。

目標値は、担当者や制作会社が勝手に決める設定値ではありません。問い合わせ一件をいくらと見るかは、成約率、平均利益、対応費用など、事業側の判断を含みます。設定作業を委託しても、値の根拠と見直す責任は事業者が持ちます。

ページの役割が同じもの同士で比べる

Page Valueは、役割の違うページを一列に並べて順位を付けるより、同じ役割のページを比べるときに使います。商品詳細同士、導入事例同士、資料ページ同士など、利用者が同じ目的で見るページをまとめます。

閲覧数が少ないページは、一件の高額取引で平均値が大きく変わります。Page Valueだけでなく、ユニークページビューと対象期間を一緒に確認してください。ページ群を比べるなら、同じ期間、同じview、同じ目標値、同じeコマース計測条件を使います。

差が見つかったら、高いページの文章をそのまま複製するのではなく、検索入口、ページの役割、次に読まれたページ、購入や目標までの位置を確認します。Page Valueは改善箇所を決める最終回答ではなく、調べるページを絞るための手掛かりです。

最初の一手は、同じ役割のページを三件だけ選び、Page Value、ユニークページビュー、ページの役割、次の行動を一行に並べることです。数字の差を説明できないページから、経路と計測条件を確認してください。

戻る