AdWordsのDisplay Plannerは入力条件と推定値を分けて掲載候補を選ぶ
公開日: 執筆:佐藤
Display Plannerは、Google Display Networkへ広告を出す場所やターゲティングの候補を探し、配信規模を見積もるためのAdWordsの計画機能です。先に商品、想定する人、関連するウェブサイトなどの入力条件を決め、その条件から得た候補を事業内容と広告の目的に照らして選びます。
推定表示回数や過去のクリック単価が出ても、それだけで掲載先を決めてはいけません。候補と推定値は調査材料であり、広告を見せたい相手、広告文、リンク先ページ、許容できる費用を決めるのは広告主です。
Display Plannerは入力条件から掲載候補を探す
Display Plannerの公式案内では、利用者の関心、訪れそうなウェブサイト、購入する商品などを入力し、Google Display Networkのウェブサイト、モバイルアプリ、動画チャンネル、キーワードなどの候補を探せます。
入力と出力を、次のように分けます。
| 段階 | 内容 | 広告主が確認すること |
|---|---|---|
| 入力 | 商品、利用者の関心、関連サイトなど | 誰へ何を案内するか |
| 候補 | ウェブサイト、アプリ、動画チャンネル、キーワードなど | 広告内容と掲載先が合うか |
| 推定 | 表示機会、利用者の属性、過去のクリック単価など | 予算と目的に合う規模か |
| 採用 | キャンペーンへ追加するターゲティング | 広告文とリンク先をそろえられるか |
この表は、計画の流れを分けるための整理例です。入力条件が曖昧なら、候補が多く出ても選ぶ基準を持てません。最初に「どの人へ、どの商品を、どのページで案内するか」を一文にします。
推定値と掲載後の結果は別に扱う
Display Plannerは、在庫の表示回数とCookieの範囲、年齢と性別の内訳、過去のクリック単価などを示します。これらは配信計画を比べる材料です。広告を出した後の表示回数、クリック数、費用、問い合わせ数を保証する数値ではありません。
候補を比べるときは、数値を大きい順に並べるだけでなく、次の条件をそろえます。
| 比較する項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対象 | 商品を必要とする人へ届く候補か |
| 掲載場所 | 広告を表示しても事業の案内として不自然でないか |
| 広告 | 掲載先で読まれても意味が通る広告文か |
| リンク先 | 広告で示した内容を続けて確認できるページか |
| 費用 | 許容できる顧客獲得費用から決めた予算内か |
| 計測 | クリック後の問い合わせや購入を確認できるか |
推定値の大きい候補でも、商品と関係が薄ければ採用しません。反対に、対象が狭い候補でも、広告の目的とリンク先が一致するなら検討できます。
Keyword Plannerとは配信先から使い分ける
Display PlannerとKeyword Plannerは、どちらも候補と見積もりを扱いますが、計画する広告が違います。
Keyword Plannerの公式説明は、検索広告で使うキーワードや広告グループの候補と、検索トラフィックの見積もりを扱います。Display Plannerは、Google Display Networkの掲載場所やターゲティング候補を扱います。
検索する人へ広告を出す計画ならKeyword Planner、ウェブサイト、アプリ、動画などを見ている人へ広告を出す計画ならDisplay Plannerを使います。一つの機能に候補探しを集めるのではなく、広告へ接触する状況から選びます。
旧ツールの名称ではなく計画の目的を引き継ぐ
Display Plannerへの統合に関するGoogleの案内では、Contextual Targeting Tool、Placement Tool、Google Ad Plannerの機能をDisplay Plannerへまとめています。Display PlannerはAdWordsのTools & Analysisから開き、選んだキーワード、掲載場所、ほかのターゲティング候補をキャンペーンへ追加できます。候補をダウンロードし、担当者と共有することもできます。
旧ツールの手順をそのまま探すより、何を調べていたかを分けます。
- 内容に合うキーワードを探していたなら、キーワード候補を見る
- 特定の掲載場所を探していたなら、ウェブサイト、アプリ、動画の候補を見る
- 配信規模を比べていたなら、同じ入力条件で推定値を比べる
- 社内や委託先へ計画を渡していたなら、候補と採用理由を一緒に残す
機能が一か所へまとまっても、候補を採用する責任まで自動化されるわけではありません。
キャンペーンへ追加する前に候補と判断を保存する
Display Plannerから候補を直接キャンペーンへ追加できます。しかし、操作できることと、追加してよいことは別です。先に、次の順で一つの計画を確認します。
- 広告の目的とリンク先ページを決める
- 商品、想定する人、関連サイトなどの入力条件を残す
- 掲載場所、キーワード、ほかのターゲティング候補を分けて見る
- 推定値と事業上の適合を別々に確認する
- 採用する候補と外す候補の理由を記録する
- 予算、広告文、コンバージョン計測を確認してから追加する
運用を外部へ任せる場合も、ダウンロードした計画だけを受け取るのでは足りません。入力条件、採用した候補、外した候補、判断理由、予算、確認する成果を広告主が読める状態にします。
まず、Display Plannerへ入れる条件を一文で書いてください。誰へ、何を、どのページで案内するかが一文にならないなら、候補を増やす前に広告の目的を決め直します。
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