Google AnalyticsのChannel GroupingはSourceとMediumの命名をそろえて比較する
公開日: 執筆:佐藤
Google AnalyticsのChannel Groupingを使う前に、Campaign SourceとCampaign Mediumの命名をそろえます。Channel Groupingは、ばらばらに記録された流入名を自動的に正す仕組みではなく、条件に合う流入を同じチャネルへ分類する規則です。
比較するレポートでは、Groupingの名前と分類規則もそろえます。同じ「検索」「メール」「紹介」という呼び方でも、含めるSourceやMediumが違えば、数値の中身は同じになりません。
Default Channel GroupingとBasic Channel Groupingは使うレポートを分ける
Google AnalyticsのAcquisition Reportsに関する公式発表は、似た流入元を規則でまとめた論理的な区分をChannelと説明しています。Acquisition ReportsにはDefault Channel Groupingがあり、Google Analyticsが生成する定義を使います。
Multi-Channel FunnelsにはBasic Channel Groupingがあります。Google Analyticsの公式発表では、Basic Channel Groupingをもとに、独自のCustom Channel Groupingsを作成できます。ゼロから作ることも、Basic Channel Groupingを複製して変更することもできます。
Default Channel GroupingとBasic Channel Groupingは、名前が似ていても使うレポートが違います。Acquisition Reportsの集客チャネルと、Multi-Channel Funnelsのコンバージョン経路を同じ設定画面だと思わず、どのレポートのGroupingを使ったか記録します。
SourceとMediumの表記を分類前にそろえる
Campaign Sourceは配信元を識別し、Campaign Mediumは配信方法を識別します。メール配信なら、Sourceには配信元、Mediumにはemailを使えます。
Google AnalyticsのCampaign Trackingに関する公式記事は、同じ配信元でも大文字と小文字、ハイフン、空白などの表記が違えば、別々のSourceとして記録されると説明しています。分類規則を増やして表記揺れを吸収する前に、これから付けるCampaign Tagsの命名を一つへ決めます。
次は、メール配信の命名を整理するための説明用の仮例です。Default Channel Groupingの定義を示すものではありません。
| 配信 | Source | Medium | 命名の意図 |
|---|---|---|---|
| 自社のメールマガジン | newsletter |
email |
配信元と配信方法を分ける |
| 外部の配信サービス | service-name |
email |
配信元だけを変え、配信方法をそろえる |
newsletter、Newsletter、news-letterを同じ配信元の呼び名として混在させません。担当者、配信サービス、制作会社のいずれがURLを作っても、同じ命名表を使います。
Custom Channel Groupingsは比較したい疑問から作る
標準の区分で答えられない疑問がある場合に、Custom Channel Groupingsを作ります。公式発表は、ブランド名を含む検索と一般語の検索を分ける例、アフィリエイトを一つの区分にする例を挙げています。
先に決めるのは、画面上の色やチャネル名ではなく、比較したい疑問です。たとえば、ブランド名を知っている人の検索と、商品や課題から探す人の検索を分けるなら、その二つを判断する条件を確認してから区分を作ります。条件を確認できない流入まで、名前だけで推測して含めません。
Default Channel Groupingのシステム定義そのものは編集できません。独自の分類が必要なら、標準の区分を変更したつもりで運用せず、目的が分かる名前を付けたCustom Channel Groupingとして管理します。
同じ分類規則で期間と成果を比較する
Channel Groupingを作っただけでは、流入の良し悪しは決まりません。比較するときは、次の条件をそろえます。
- 同じGrouping名と分類規則を使う
- 比較期間と曜日の範囲をそろえる
- Campaign SourceとCampaign Mediumの命名表をそろえる
- 同じGoalまたは同じコンバージョン条件を見る
- 広告費を比べる場合は、対象期間と対象キャンペーンをそろえる
分類規則を変更したら、変更日、変更者、変更した条件、理由を残します。変更前の集計と変更後の集計を同じ定義として並べると、施策の差と分類の差を区別できません。
分析作業を外部へ任せても、Google AnalyticsのAccountとProfileへのアクセス、Campaign Tagsの命名表、Custom Channel Groupingの定義、変更記録は、事業者が確認できる状態にします。レポート作成の委託と、分類の基準を決めて保持する責任は別です。
最初は一つのレポートと一つのGroupingを選び、SourceとMediumの表記揺れを確認してください。独自の区分が必要なら、比較したい疑問を一つ決め、含める条件と含めない条件を記録してから作ります。
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