Google AnalyticsのSequence segmentは同じsession内か複数sessionかを先に決める
公開日: 執筆:佐藤
Google AnalyticsのSequence segmentを作る前に、調べたい行動が一回のsessionで完結するのか、複数sessionにまたがるのかを決めます。同じsession内の順序を見たいならsessionを対象にし、最初の訪問から再訪後のconversionまでを見たいならuserを対象にします。
どちらも「page Aの後にpage Bへ進んだ」という条件を作れますが、選ばれる範囲が違います。範囲を決めずにsegmentを作ると、同じ名前でも別の集団を比較することになります。
Sequence segmentは行動の順番を条件にする
Google Analyticsのsegmentationに関する公式案内では、Sequence segmentを、サイト内の一連の行動に基づいてuserを分ける機能として説明しています。特定のlanding pageから始まり、決めたpageを通り、conversionに至る行動などを条件にできます。
通常の条件segmentとの違いは、順番を問うかどうかです。
| 調べたいこと | 選ぶ条件 |
|---|---|
| service pageを見たsession | page条件 |
| service pageを見てconversionしたsession | page条件とconversion条件 |
| service pageを見た後にconversionしたsession | Sequence条件 |
二つのpageを見た人を探すだけなら、条件segmentで足ります。どちらを先に見たかが疑問の中心なら、Sequence segmentを使います。
同じsessionで完結する行動はsessionを選ぶ
説明用の仮例として、次の順序を調べます。
/service/を見る/contact/へ進む/contact/thanks/で問い合わせを完了する
一回の訪問中に、この順序で進んだsessionを調べたいなら、sessionを対象にします。別の日に再訪して問い合わせたuserは、このsession条件には入りません。
sessionを選ぶのは、同じ訪問の中で案内から完了まで進めたかを見たいときです。navigation、formへの導線、同一訪問内の回遊を確認する疑問に合います。segment名には、対象をsessionにしたことと、指定した行動順を残します。
再訪を含む行動はuserを選ぶ
最初のsessionで/service/を見て、別のsessionで戻り、問い合わせを完了した流れを調べるならuserを対象にします。Google Analyticsのuser sequenceは、複数sessionにまたがる順序を定義できます。
Core Reporting APIのSequence-based Segmentsに関する公式案内にも、あるpageから始まり、別のsessionでtransactionに至ったuserを選ぶ例があります。
user segmentを適用すると、条件に合ったuserのsessionsが選ばれます。そのため、reportに現れるすべてのpageviewが指定したSequenceの一部とは限りません。条件を満たしたuserが、対象期間に行ったほかのsessionや行動も分析範囲へ入ります。
ここをsession segmentと混同すると、「このpageを通ったsessionだけを見ている」と誤解します。reportを共有するときは、segment名を「同一session内 serviceから問い合わせ」のようにし、userかsessionかを名前へ含めてください。
Sequenceは原因や離脱数を自動で説明しない
Sequence segmentで選べるのは、指定した順序に合う集団です。最初のpageがconversionを引き起こしたとは証明できません。別の広告、電話、営業対応、比較サイトなどが判断へ影響している可能性があります。
また、Sequenceに合ったuserを選ぶことと、各stepで何人が離れたかを図で確認することは別です。定義済みgoal stepの進行、離脱、逆戻りを見たいならGoal Flowを使います。Sequence segmentは、順序で集団を分け、その集団のsource、device、conversionなどを別reportで比べたい場合に向きます。
説明用の仮例では、次のように疑問を一つへ絞れます。
/service/を見た後、別のsessionで問い合わせを完了したuserは、どのsourceから最初に訪れたか。
この疑問ならuserのSequenceを作り、同じ期間と同じviewでsourceを比較します。途中でsegment条件、期間、goal定義を同時に変えないでください。
segment名と定義を共有できる形で残す
Sequence segmentを作った本人だけが条件を理解している状態では、翌月の比較を再現できません。次の情報を一組で残します。
- segment名
- userまたはsessionの範囲
- 第一stepから最後のstepまでの条件
- 対象viewと期間
- 使用したgoalとpage path
- このsegmentで答える疑問
分析を外部へ委託しても、問い合わせ完了の定義、対象page、分析する期間、結果から行う施策はサイト運営者が決めます。segmentを受け取るだけでなく、条件の一覧と判断した理由も受け取ってください。
最初の一手は、調べたい行動を二つだけ時間順に書き、その二つが同じsessionで起こる必要があるかを決めることです。
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