• WordPressの投稿パスワード保護は一時的な共有に使い会員管理や機密資料の保管と分ける

WordPressの投稿パスワード保護は一時的な共有に使い会員管理や機密資料の保管と分ける

公開日: 執筆:佐藤

WordPressの投稿パスワード保護は、投稿や固定pageの本文を、パスワードを知る人へ見せるための機能です。打ち合わせ用の原稿、公開前の資料、限られた相手へ短い期間だけ渡す案内には使えます。一方で、利用者ごとの権限、誰が見たかの記録、退会後の閲覧停止、機密資料の保管までを担う会員管理の仕組みではありません。

URLを知っている人だけに見せることと、パスワードを知っている人に本文を見せることも別です。URLは転送されることがあり、パスワードは共有されることがあります。共有する内容の重要度、相手の人数、期間、見られなくなったときの手順を先に決めてから、WordPressの投稿設定を使います。

投稿パスワードは利用者ごとのloginではない

WordPressの投稿にはパスワードを設定できます。読者がその投稿を開くと、password formが表示され、正しい値を送ると投稿本文を読めます。WordPressはpost password用のcookieを使って、同じbrowserでの表示を扱います。この仕組みは、投稿を読む人ごとにaccountを発行し、権限を与え、利用履歴を残すものではありません。

説明用の仮例として、制作中のsite mapを取引先へ確認してもらう固定pageを考えます。確認期間が一週間で、関係者が少なく、内容も公開前の見出し案であれば、投稿パスワードを使う選択があります。URLとパスワードは別の手段で渡し、確認が終わったらpageを非公開へ戻すか、passwordを替えるかを決めます。

同じ方法を、会員ごとの請求書、個別の住所、契約書、採用応募のdataに使うのは別の問題です。一つのpasswordを複数人へ渡せば、誰が見たかを区別できません。誰かへ見せる権限を止めたいときも、passwordを替えて全員へ再配布することになります。利用者ごとの閲覧範囲を決める必要があるなら、accountと権限を扱う仕組みを検討します。

URLと本文と添付fileの公開範囲を分ける

投稿をパスワード保護しても、site全体のすべてが同じように隠れるとは限りません。themeが投稿title、一覧の抜粋、category page、検索結果、関連投稿、画像のURLをどこまで表示するかで、読者に見える情報は変わります。本文を見せない設定だけを確認して、titleや説明が出ていないかを見ない状態にはしません。

添付fileは特に別に確認します。固定pageの本文にPDFや画像をlinkしている場合、投稿本文のpassword formを通らず、fileのURLを直接開ける構成では、file自体を保護していません。投稿の画面を保護することと、server上のfileを制限することは違います。見せてはいけない資料なら、WordPressのmedia URLへ置くだけで足りるかを確認します。

仮に、見積もりPDFを保護pageへ置く場合を考えます。pageを開くとpassword formが出ても、PDF URLを知っていれば直接読めるなら、資料を限られた人だけに渡していません。PDFをどこへ置くか、URLをどう制限するか、いつ削除するか、誰が保管するかを別に決めます。画面のpassword入力だけで資料の管理まで済んだと思わないことが必要です。

passwordを渡す作業と公開を止める作業を決める

投稿パスワードを使うときは、作成、共有、終了の三つを記録します。作成では、対象URL、本文、添付file、共有する相手、期限を決めます。共有では、URLとpasswordを同じmailへ書くか、別の手段に分けるかを決めます。終了では、非公開へ戻す、passwordを変更する、pageを削除する、fileを移すといった作業を決めます。

passwordを長く複雑にしても、誰が知っているかを管理しなければ、共有範囲は分かりません。反対に、口頭で渡したから安全とも言えません。重要なのは、誰へ何をいつまで見せるかを決め、終わったあとに見られない状態へ戻せることです。パスワードの文字数だけを確認項目にしません。

制作会社へ設定を頼む場合は、「このpageにpasswordを掛ける」とだけ伝えません。対象URL、共有する本文とfile、見せる相手、終了日、passwordの渡し方、終了後の操作を渡します。作業者はWordPressの設定を変えられても、どの資料を誰へ見せるかの判断まではできません。共有範囲は発注側が決め、設定結果は両者で公開画面を確認します。

公開前後にはloginしていない画面で確認する

管理者としてloginしているbrowserでは、投稿の見え方を正しく確かめにくい場合があります。公開前には、loginしていないwindowまたは別のbrowserでURLを開きます。password formが出るか、正しいpasswordで本文を読めるか、誤ったpasswordで読めないかを試します。次に投稿一覧、site内検索、category page、関連link、画像やPDFのURLを確認します。

共有を終えたあとも、pageを消したつもりで終わらせません。URLを直接開き、本文、添付file、search結果、cacheに残る画面を確認します。公開する記事へ切り替える場合は、old passwordを使う必要がなくなったこと、公開版にprivateな説明やfile linkが残っていないことを見ます。非公開の操作と、外部へ渡ったURLやfileを回収することは別です。

最初の一手は、passwordを掛けたいpageを一つ選び、本文、title、抜粋、添付file、URLのうち、何を誰へいつまで見せるかを書き出すことです。利用者ごとの権限や閲覧記録が必要なら、投稿パスワードだけで始めません。一時共有で済む内容だけを選び、終わらせる操作まで決めます。

戻る