• AdWordsのキーワード挿入機能は検索語句ではなく登録キーワードを広告文へ入れる

AdWordsのキーワード挿入機能は検索語句ではなく登録キーワードを広告文へ入れる

公開日: 執筆:佐藤

AdWordsのキーワード挿入機能を使う前に、広告グループ内の全キーワードを広告文へ入れて読んでください。一つでも意味、文法、商品との関係が崩れるなら、その広告には使いません。機能を設定することより、どのキーワードが入っても約束が変わらないことが先です。

キーワード挿入機能が広告文へ入れるのは、利用者が検索欄へ入力した検索語句そのものではありません。広告を表示させた、広告主の登録キーワードです。長すぎて広告の文字数制限を超える場合など、キーワードを入れられないときは、あらかじめ指定した既定文を表示します。

キーワード挿入機能は中括弧の中へ記法と既定文を書く

基本の記法は次の形です。

{Keyword:既定文}

中括弧の中へKeyword、コロン、既定文の順に書きます。GoogleのAdWords公式記事は、見出し、広告文の各行、表示URLでこの記法を使えると説明しています。リンク先URLにも使えますが、挿入後のURLをサイトが処理できなければ、存在しないページへ移動します。ウェブ担当者が動作を確認できないなら、リンク先URLには入れません。

既定文は、挿入できなかった場合にも意味が通る普通の広告文にします。「その他」「こちら」のように、商品やサービスが分からない語では、代わりになりません。記法を外して既定文だけを読んでも、広告の約束とリンク先ページが一致する言葉を選びます。

広告文へ入る登録キーワードと検索語句を分ける

検索語句は、利用者が検索欄へ入力した言葉です。登録キーワードは、広告主がAdWordsの広告グループへ設定した言葉です。マッチタイプによって両者が異なっていても、キーワード挿入機能は広告を表示させた登録キーワードを使います。

Googleは2012年12月17日、検索語句レポートへ、各検索語句と一致したキーワードを示す列を追加したと発表しました。キーワード挿入広告を確認するときも、検索語句の列とキーワードの列を混ぜません。表示された文章を説明するのは、まず一致したキーワードです。

検索語句と同じ言葉が入ると決めつけると、広告の確認範囲を誤ります。登録キーワードの表記、語順、固有名詞を、公開可能な広告文として一つずつ読みます。

登録キーワードが長すぎると既定文が使われる

登録キーワードを入れると、その行の文字数制限を超える場合があります。Googleの公式記事は、この場合にキーワードを挿入せず、既定文を使うと説明しています。既定文も短くし、記法の前後にある文章と合わせて文字数を確認します。

短いキーワードだけを見て広告を承認してはいけません。広告グループ内で最も長いキーワードを入れた形と、既定文が入った形を先に作ります。見出し、各行、表示URLのどこへ記法を置いたかによって、確認する完成形も変わります。

文字数に収まることは、文章が正しいことを意味しません。名詞の単数と複数、助詞、前後の修飾語、句読点を含め、挿入後の一文として読みます。すべてのキーワードを同じ文へ入れられないなら、広告グループを分けるか、キーワード挿入を使わない広告を作ります。

誤記の検索語句を広告文へ写す機能ではない

Googleは2012年4月、フレーズ一致と完全一致について、綴り間違い、単数形と複数形、語幹変化、アクセント記号、略語など、近い表記の検索語句にも照合を広げると発表しました。利用者の検索語句に誤記があっても、正しい表記の登録キーワードが広告を表示させる場合があります。

キーワード挿入機能が使うのは登録キーワードです。近い表記も照合する設定を使っているなら、検索語句の誤記を広告へ再現する目的で、誤った表記のキーワードを追加する必要はありません。登録済みの誤記があるなら、挿入後にそのまま公開されてもよい文字かを確認し、広告文へ出せない表記は挿入対象から外します。

商標をキーワードへ登録できても広告文へ挿入できるとは限らない

商標を検索対象のキーワードとして扱うことと、その文字を広告文へ表示することは分けて判断します。キーワード挿入機能の案内は、登録商標がキーワード挿入へ使えない場合があると説明しています。

Googleは2012年9月、広告の関連性、明瞭さ、正確さに関する方針を更新し、キーワード挿入の規則も強化すると発表しました。変更は10月15日から施行すると告知されています。登録できた、広告が一度表示されたという結果だけで、商標を継続して表示できる権利や承認を得たとは判断しません。

他社名、商品名、地域名を含むキーワードは、広告文へ入ったときの意味を承認者が確認します。自社が提供していない商品や、他社と誤認させる文章になるなら、キーワード挿入を使わず、静的な広告文で関係を明示します。

先に完成形を並べてから一つの広告で試す

設定前に、広告グループから次の四つを取り出します。

確認する完成形 見る点
最も短いキーワードを入れた広告 前後の語とつながり、意味が不足しないか
最も長いキーワードを入れた広告 文字数を超えず、途中で意味が崩れないか
既定文を入れた広告 商品、条件、次の行動が分かるか
商標や固有名詞を含むキーワードを入れた広告 表示してよい文字か、誤認を招かないか

一つでも承認できない完成形があれば、記法を直すだけで済ませません。広告グループを狭く分けるか、静的な広告文へ戻します。すべて確認できたら、通常の広告とキーワード挿入広告を同じ条件で比較します。クリック率だけで決めず、検索語句、費用、問い合わせなど、広告の目的に合う結果を同じ期間で見ます。

最初の作業は、対象の広告グループから登録キーワードを一覧にすることです。それぞれを{Keyword:既定文}へ入れ、完成した広告を読んでください。検索語句ではなく、実際に挿入される登録キーワードを基準にすれば、公開前に文字数、誤記、商標、文法を確認できます。

戻る