AdWordsのBroad Match Modifierは+を付けた語を照合条件に残す
公開日: 執筆:佐藤
AdWordsのBroad Match Modifierは、部分一致キーワードに含まれる語の直前へ+を付け、その語を検索語句の照合条件に残す機能です。+を付けた語は、その語または近い表記で検索に含まれる必要があります。+を付けない語には、通常の部分一致の広がりが残ります。
この機能は、通常の部分一致より範囲を限定しながら、フレーズ一致より広く検索を受けたい場合に使えます。ただし、記号を付けただけでは、実際にどの検索へ広告が出たか分かりません。登録後は検索語句を確認し、+を付ける語の選び方が目的に合っているかを見直します。
+を付けた語だけが必須の照合条件になる
Broad Match Modifierは、部分一致キーワードの一語以上へ指定できます。+と語の間には空白を入れず、語と語の間には空白を置きます。
+formal +shoes
上の記述では、formalとshoesの両方が検索語句に必要です。完全に同じ綴りだけでなく、Googleがclose variantとする綴り間違い、単数形・複数形、略語、頭字語、語形変化も照合対象になります。同義語や関連する検索は、+を付けた語のclose variantには含まれません。
次のように、+を一語だけへ付けることもできます。
formal +shoes
GoogleのBroad Match Modifierに関する公式説明では、formal +shoesがevening shoesという検索に照合し、+formal +shoesは照合しない例を示しています。前者では、shoesが検索に必要ですが、formalには通常の部分一致の広がりが残るからです。
必ず含めたい条件語にだけ+を付けるのか、キーワードを構成する全語へ付けるのかで、照合範囲は変わります。記号の数ではなく、検索語句に残したい条件から決めてください。
通常の部分一致とフレーズ一致の中間として使う
同じ語を登録しても、指定方法によって検索を受ける範囲が変わります。
| 指定 | 記述例 | 照合範囲の考え方 |
|---|---|---|
| 通常の部分一致 | formal shoes |
語そのものに加え、同義語や関連する検索まで広がり得る |
| Broad Match Modifier | +formal +shoes |
+を付けた各語またはclose variantを検索語句に必要とする |
| フレーズ一致 | "formal shoes" |
引用符で囲んだ中心のフレーズを保ち、その前後に別の語が付く検索を受ける |
Googleの世界展開に関する公式発表は、Broad Match Modifierを、フレーズ一致より広く、通常の部分一致より制御しやすい機能と説明しています。同記事は、日本語への対応を2010年7月19日の更新で発表しています。
Broad Match Modifierは、フレーズ全体を引用符で囲む指定ではありません。必要な語を一語ずつ選び、各語の直前へ+を付けます。そのため、フレーズ一致から変更するときは、引用符を+へ置き換えるだけでなく、検索語句に必須とする語を決め直す必要があります。
反対に、通常の部分一致をすべてBroad Match Modifierへ変えると、検索を受ける範囲が狭くなる可能性があります。Googleの公式発表も、既存の部分一致キーワードを残し、Broad Match Modifierを新しいキーワードとして加え、確認した結果に応じて入札を調整する方法を案内しています。
+を付ける語は広告で譲れない条件から選ぶ
説明用の仮例として、英語で靴の修理を案内する広告を考えます。実在する広告、検索記録、運用実績ではありません。
広告がフォーマル靴の修理だけを受け付けるなら、formalとshoesの両方を検索語句へ残す理由があります。+formal +shoesと指定し、その条件を満たす検索を確認します。
靴の種類を広く受け付け、shoesだけは必須とするなら、formal +shoesという指定も考えられます。ただし、formalへ通常の部分一致が働くため、広告主が想定していない検索に広がる可能性があります。受付範囲が広いことと、何でも受け付けることは同じではありません。
先に、広告で譲れない条件を文章にします。商品、サービス、対象、地域などのうち、検索語句に必ず残す語へ+を付けます。語をすべて必須にすると必要な検索まで外れる場合があり、一部だけに付けると、付けなかった語が想定以上に広がる場合があります。
登録後はキーワードではなく検索語句を確認する
登録画面に+formal +shoesと表示されていても、どの検索へ広告が出たかは、その記述だけでは判断できません。検索語句レポートを開き、広告表示とクリックにつながった実際の検索を確認します。
Googleの検索語句レポートに関する公式案内は、検索語句と掲載結果を確認し、必要に応じてキーワードや除外キーワードへ反映する方法を示しています。一件、二件のクリックだけで、設定を細かく変えすぎないことも勧めています。
Broad Match Modifierを確認するときは、検索語句を次の三つへ分けます。
+を付けた語またはclose variantが含まれ、広告の受付範囲にも合う- 条件語は含まれるが、広告の受付範囲には合わない
- 受けたい検索だが、現在の指定では拾えていない
二つ目が続くなら、+を付ける語だけでなく、キーワード、広告文、リンク先の約束を確認します。三つ目は、別のBroad Match Modifierへすぐ置き換えず、具体的なキーワードとして追加するか、通常の部分一致で探すかを決めます。
最初は一つのキーワードを別に追加して確かめる
既存の部分一致キーワードを一括で書き換える必要はありません。まず一つを選び、必須にする語と、その理由を書きます。既存キーワードを残す場合は、Broad Match Modifierを別の行へ追加します。
登録時は、+と語の間に空白がないことを確認します。+formal+shoesのように語同士をつなげず、+formal +shoesと記述してください。
配信後は、確認期間をそろえて検索語句を保存します。検索語句の意味、広告の約束、リンク先で示す内容を照合し、必要な検索を残せているかを判断します。Broad Match Modifierを使う目的は、記号を増やすことではなく、通常の部分一致では広すぎ、フレーズ一致では狭すぎる範囲を管理することです。
関連記事

