• AdWordsのラベルはキャンペーン構造を変えず対象を横断分類する

AdWordsのラベルはキャンペーン構造を変えず対象を横断分類する

公開日: 執筆:佐藤

AdWordsのラベルは、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードへ付ける追加の分類です。地域や商品ごとに分かれたキャンペーンを組み替えず、「指名キーワード」「価格を訴求する広告」などの共通条件で対象を絞り、レポートを比較できます。

ラベルは配信構造の代わりではありません。予算、地域、広告文とキーワードの対応はキャンペーンと広告グループで管理し、構造を越えて見たい分類だけをラベルへ持たせます。

ラベルは配信構造と集計軸を分ける

キャンペーンと広告グループは、予算、配信条件、広告、キーワードの関係を管理する階層です。異なる地域のキャンペーンに同じ商品を扱うキーワードがある場合、商品だけを集計するためにキャンペーンを作り直すと、配信条件まで変わります。

Inside AdWordsのラベル説明は、キーワード、広告、広告グループ、キャンペーンを任意の組へまとめ、関心のあるデータを絞り込み、レポートへ使えると説明しています。ラベルなら、キャンペーンの所属はそのままにして、複数の場所にある対象へ同じ分類を付けられます。

たとえば、地域別に分かれた三つのキャンペーンへ、同じ商品を表すキーワードがあるとします。各キーワードへ商品_靴というラベルを付ければ、地域の構造を変えずに靴のキーワードだけを絞れます。この名称と構成は、仕組みを説明する仮例です。

キャンペーンのラベルは下位要素へ引き継がれない

キャンペーンへラベルを付けても、その中の広告グループ、広告、キーワードへ同じラベルが自動で付くわけではありません。AdWords Helpのラベル説明は、ラベルが下位階層へ継承されず、必要な要素ごとに付けると説明しています。

レポートも、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードの四種類に分かれます。キャンペーンへ付けた商品_靴と、キーワードへ付けた同名のラベルは、同じ階層の値として合算しません。

したがって、ラベルを作る前に、どの階層で絞り込み、どの階層で数値を比較するかを決めます。キーワードの検索意図を比較するならキーワードへ、広告文の訴求を比較するなら広告へ付けます。キャンペーンへ付けただけで、配下のキーワードを分類したことにはなりません。

絞り込みとレポートは目的を分けて使う

ラベルを付けた対象は、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードの各タブで絞り込めます。毎朝確認する対象や、変更候補だけを一覧にするなら、まずFilterで該当ラベルを選びます。

成績を比べる場合は、Dimensions tabのLabels Reportを使います。キーワード、広告、広告グループ、キャンペーンのいずれか一つの階層を選び、同じ期間と指標で比較します。ラベルが付いていない対象はEverything Elseとして確認できます。

一つの対象へ複数のラベルを付けることもできます。ただし、同じキーワードに二つのラベルがあれば、そのキーワードのクリックは両方の行へ含まれます。ラベル別の行を足しても、アカウント全体の合計と一致するとは限りません。比較するときは、期間と階層だけでなく、ラベルの重なりも確認します。

ラベル名は一つの判断軸だけを表す

ラベル名へ、商品、検索意図、広告文の訴求、確認状態をすべて詰め込むと、別の組み合わせが必要になるたびに名前が増えます。一つの対象へ複数ラベルを付けられるため、一つのラベルには一つの意味だけを持たせます。

分類する軸 仮のラベル名 付ける対象
商品 商品_靴 campaign、ad group、keywordのうち集計する階層
検索意図 検索意図_指名 keyword
広告文の訴求 訴求_価格 ad
確認状態 確認_入札変更候補 keywordまたはad group

表の名前は実在するアカウントの設定ではありません。名称の先頭をそろえるのは、一覧で分類軸を見分けるためです。色だけに意味を持たせず、名前とdescriptionを読めば、付ける条件と外す条件が分かるようにします。

ラベルを作る人、対象へ付ける人、不要かを判断する人も決めます。複数人が似た名前を作ると、同じ分類が別ラベルへ分かれ、FilterとReportの対象が欠けます。新しいラベルを作る前に、Labels admin pageで同じ意味の名前がないか確認してください。

対象から外すこととラベル自体を削除することを分ける

一つのキーワードや広告が分類に合わなくなっただけなら、その対象からラベルを外します。ラベルが表す分類をアカウント全体で使わなくなった場合に、ラベル自体の削除を検討します。

Labels admin pageでは、各ラベルが付いているキャンペーン、広告グループ、広告、キーワードの件数を確認できます。削除前に四つの件数を見て、Filter、Labels Report、日常の確認手順で使っていないかを確認します。名前を整理したいだけなら、先にnameとdescriptionを直し、別名のラベルを増やさない方法もあります。

まず、横断して見たい疑問を一つ選びます。商品、検索意図、広告文の訴求、確認状態のどれか一つです。集計する階層を決め、少数の対象へラベルを付け、FilterとLabels Reportの両方で意図した対象が出ることを確認してから範囲を広げます。

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