Google Analyticsの平均セッション時間は最後のhitより後を含まない
公開日: 執筆:佐藤
Google Analyticsの平均セッション時間は、全セッションの計測時間を合計し、セッション数で割った値です。ただし、ブラウザーを閉じるまでの時間を時計で測っているわけではありません。最後に確認できたengagement hitより後の時間は、計算へ入りません。
平均値を読む前に、どのhitまで取得できたかを確認してください。ページを長く読んだように見える値も、短く見える値も、それだけでは読者の集中や満足を証明しません。
セッション時間は最初のhitと最後に使えるhitの時刻差で決まる
Google Analyticsの平均セッション時間の説明では、各セッションの時間を合計し、セッション数で割って平均を求めます。各セッションの終点には、最後のページでengagement hitがあるかどうかが関係します。
最後のページにengagement hitがない場合は、最初のページの最初のhitから、最後のページの最初のhitまでを計算します。最後のページを表示した後、利用者が何分読んだかは、次のhitがなければ分かりません。
次は計算関係を示す仮例です。
| 時刻 | 計測された内容 |
|---|---|
| 9時00分 | ページAのpageview hit |
| 9時04分 | ページBのpageview hit |
| 9時09分 | ページCのpageview hit |
ページCで別のengagement hitがなければ、セッション時間は9分です。ページCを9時10分に閉じたのか、しばらく読んだのかは、この三つのhitだけでは区別できません。
最後のページにengagement hitがあれば終点を延ばせる
最後のページでengagement hitを取得できた場合は、そのhitの時刻を終点として使えます。たとえば、上の仮例で9時12分に動画再生のevent hitが送られ、そのeventがengagement hitとして扱われるなら、セッション時間は12分になります。
eventを送れば、すべて終点になるわけではありません。non-interactionを指定したeventは、engagement hitとして計算へ加わりません。自動再生や自動表示など、利用者の能動的な操作ではないeventを送る場合は、直帰率とセッション時間へ与える影響を分けて設計します。
時間を長く見せるために、意味のないeventを追加してはいけません。計測するのは、資料のダウンロード、動画の再生、入力の完了など、事業側が判断に使う操作です。数字を作るためのhitと、読者の行動を記録するhitは同じではありません。
セッションの終了条件と計測できた時間を混同しない
セッションのtimeoutは、一定時間hitがないときにセッションを区切る設定です。timeoutが30分だからといって、最後のhitへ30分を足してセッション時間を計算するわけではありません。
Google Analyticsのセッション計算では、pageviewやeventなどのinteractionがあるたびに、有効期限を先へ延ばします。一方、計測時間は取得できたhitの時刻差です。セッションを同じまとまりとして扱う期限と、そのまとまりの中で観測できた時間を分けてください。
一つのページだけを見て、engagement hitを送らずに離れたセッションは、ページを読んだ時間を計算できません。0秒と記録されても、0秒で閉じた事実を表すわけではありません。
平均値は同じ計測条件で比較する
平均セッション時間を前月と比べるなら、期間だけでなく、計測条件もそろえます。event trackingを追加すると、最後のページで新しいengagement hitを取得できる場合があります。サイトの内容が変わらなくても、計測方法の変更だけで平均時間が変わり得ます。
比較前に、次の三点を分けます。
- ページ構成や流入経路が変わったか
- engagement hitになるeventを追加または削除したか
- セッションtimeoutやcampaignの設定を変えたか
全体平均だけでは、問い合わせ前に複数ページを読む訪問と、営業時間だけを確認する訪問が混ざります。目的が違う訪問を比べたい場合は、同じ期間と同じ計測実装のままsegmentを分けます。
計測仕様と変更履歴を一緒に残す
制作会社へ計測を委託する場合も、event名だけを受け取って終わりにしません。どの操作でhitを送るか、どのeventをnon-interactionにするか、変更日はいつかを、自社で確認できる資料として残します。
最初の一手は、平均セッション時間が変わった日の前後で、event trackingの変更履歴を確認することです。変更がなければ、landing page、流入元、端末など、訪問の構成を一つずつ分けて調べます。
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