AdWords Editor 11.0は複数アカウントを並べる前に編集対象を決める
公開日: 執筆:佐藤
AdWords Editor 11.0で複数の画面を並べると、アカウント間の比較や項目のコピーは速くなります。ただし、編集してよい範囲まで自動で決まるわけではありません。作業を始める前に、変更先のアカウント、キャンペーン、広告グループ、項目の種類を一つずつ確定してください。
複数画面は、見比べるための機能です。一括変更は、決めた範囲へ同じ作業を広げる機能です。二つを同時に使うほど、変更対象を先に書き出す意味が大きくなります。
複数画面では参照元と変更先を分ける
AdWords Editor 11.0の公式発表では、一つのアカウントの異なる場所を複数画面で開けます。複数アカウントの画面を並べ、項目をコピーして貼り付けるか、画面間で移動することもできます。
便利なのは、参照元を閉じずに変更先を開けることです。一方で、似たキャンペーン名を複数アカウントで使っていると、画面の位置だけでは変更先を見分けにくくなります。
作業票には、少なくとも次の四点を記録します。
| 記録する対象 | 記録例 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| アカウント | 顧客名とアカウント番号 | 別の広告主へ変更を入れないため |
| キャンペーン | 検索広告のキャンペーン名 | 配信目的と予算の範囲を固定するため |
| 広告グループ | 商品または地域の単位 | キーワードと広告文の対応を守るため |
| 変更項目 | キーワード追加、広告文修正など | 一括変更の目的を混ぜないため |
画面を左右へ置くなら、左を参照元、右を変更先と決めます。配置だけに頼らず、変更前に右側のアカウント名とキャンペーン名を読み直します。
Accounts managerはアカウントの状態を確認する入口にする
AdWords Editor 11.0のAccounts managerでは、複数アカウントの追加と管理、データの取得、状態の確認ができます。複数のアカウントを扱う担当者は、個別画面を開く前に、必要なデータが取得されているかをここで確認できます。
ただし、Accounts managerへ登録されていることは、変更してよいことを意味しません。閲覧するアカウントと変更するアカウントを同じ一覧で管理している場合は、作業依頼の対象と一致するものだけを開きます。
外部へ広告運用を委託する場合も、担当者が管理できるアカウントの範囲と、今回変更を認めた範囲を分けます。操作できる権限は作業の条件であり、予算や広告内容を決める権限そのものではありません。
Advanced searchで一括変更の母集団を作る
Advanced searchでは、複数の検索条件とfilterを組み合わせ、よく使う検索を保存できます。一括変更の前には、キャンペーンや広告グループを目視で拾うのではなく、変更条件に合う項目だけを検索結果へ出します。
たとえば、特定地域の広告グループに含まれる広告文だけを直すとします。これは説明用の仮例です。検索条件へ地域名だけを入れると、キーワードや別キャンペーンまで結果へ混じるかもしれません。キャンペーン、広告グループ、項目の種類を条件へ加え、検索結果の件数と先頭、末尾の項目を確認します。
保存した検索は、同じ条件を再現する助けになります。しかし、保存後にキャンペーン構成が変われば、結果も変わります。保存名だけを見て一括変更せず、その都度、抽出された項目を確認してください。
Advanced multi-selectとMake multiple changesは目的を一つにする
Advanced multi-selectでは、複数のキャンペーンと広告グループを組み合わせて選び、その広告やキーワードを表示し、複数の場所へ貼り付けられます。Make multiple changesは、追加、更新、削除するテキストを行と列へ整理します。
一度に扱う件数が増えても、一回の作業目的は増やさないほうが安全です。キーワード追加と広告文修正を同じ作業へ詰め込むと、問題が見つかったときに、どの変更を戻すべきか分かりにくくなります。
変更は、次の単位へ分けます。
- 変更先を検索条件で絞る
- キーワード追加など、一つの変更を用意する
- 対象件数と内容を確認する
- 変更を適用する
- 次の変更へ進む
広告文をコピーする場合は、リンク先ページも確認します。別のアカウントで使っている広告文が似ていても、会社名、価格、地域、連絡先、リンク先まで同じとは限りません。
変更履歴とundoは確認作業の代わりにしない
AdWords Editor 11.0では、最近の変更履歴を詳しく確認し、複数の変更を続けて、またはまとめてundoとredoできます。誤りを見つけた後の復旧には役立ちますが、変更前の確認を省いてよい理由にはなりません。
undoは、Editor上の変更を戻すために使います。広告主が承認した内容、作業依頼の範囲、確認したリンク先などの業務記録は、Editorの外にも残します。作業者が変わっても、何を目的に、どの範囲を変更したかを追える状態にしてください。
最初の一手は、変更するアカウントを一つだけ開き、アカウント番号、キャンペーン、広告グループ、変更項目を一行へ書くことです。二つ目の画面は、その一行を確認してから開きます。
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