Merchant Centerのautomatic item updatesは価格と在庫を補うがfeedを置き換えない
公開日: 執筆:佐藤
Google Merchant Centerのautomatic item updatesは、商品ページのschema.org microdataと商品データを比べ、Product Listing Adsに出す価格と在庫の差を補う機能です。ただし、商品feedを正しく更新する責任まで置き換えません。
先に、商品master、商品ページの表示、microdata、Merchant Centerへ送るfeedが、同じ価格と在庫を使う流れを作ります。automatic item updatesは、その流れに時間差が生じた場合の補助として使ってください。
automatic item updatesが扱うのは価格と在庫の差である
Googleのautomatic item updatesに関する案内では、商品データと商品ページのmicrodataに価格または在庫の差がある場合、広告を不承認にする代わりに、Product Listing Adsの値を更新できるとしています。更新された値は、次に商品データを更新するまで使われます。
この機能が確認するのは、価格と在庫です。商品名、画像、商品ID、リンク先など、feedに含まれるほかの項目まで商品ページから直す機能ではありません。
また、商品ページへ正しい価格が見えていても、microdataが古ければ、Merchant Centerが同じ値を読めるとは限りません。画面表示と機械可読な値を、別々に確認します。
四つの値を同じ商品IDへ結ぶ
価格と在庫は、次の四か所を通ります。
| 場所 | 役割 | 確認すること |
|---|---|---|
| 商品master | 価格と在庫の正本 | 誰が、いつ変更したか |
| 商品ページ | 購入者が見る値 | 表示中の価格と販売可否 |
| schema.org microdata | Merchant Centerが参照する値 | 表示内容と一致するか |
| 商品feed | Merchant Centerへ送る値 | 同じ商品IDへ最新値を出しているか |
商品名だけで照合すると、似た商品やvariationを取り違えます。商品master、商品ページ、feedを同じ商品IDで追い、そのページの表示とmicrodataを照合します。
説明用の仮例として、商品A-101の価格を5,000円から4,500円へ変更したとします。商品ページだけが4,500円になり、microdataとfeedが5,000円のままなら、automatic item updatesへ任せる前に生成経路を直す必要があります。反対に、ページ表示とmicrodataが4,500円で、定時送信するfeedだけが次回更新を待っているなら、この機能が補う対象を説明できます。
microdataは画面表示と同じ元データから出す
automatic item updatesを使うには、商品ページへschema.org microdataを実装し、Merchant Center accountのsettingsにあるautomatic item updatesを有効にします。
microdataへ価格と在庫を手作業で二重入力すると、画面表示を直しても機械可読な値が残ります。商品templateでは、表示用の値とmicrodataを、同じ商品masterから出す設計にしてください。
実装担当者へは「構造化データを入れる」とだけ頼まず、次を指定します。
- 対象とする商品template
- 価格と在庫を取得する元データ
- 商品IDの対応方法
- variationごとのURLと値
- 値を更新する担当者
- Merchant Centerで確認する担当者
構造化データの記述が正しくても、元データが間違っていれば広告の値も正しくなりません。markupの検査と商品情報の承認は、別の作業です。
automatic item updatesを有効にする前に少数商品で照合する
すべての商品を一度に確認するより、条件の違う少数商品で更新経路を確かめます。
- 通常価格で在庫がある商品を一件選ぶ
- 値下げ中の商品を一件選ぶ
- 在庫切れの商品を一件選ぶ
- 商品IDでmaster、ページ、feedを結び、ページ表示とmicrodataを照合する
- Merchant Centerで不一致や不承認を確認する
- 元データを変更し、ページ、microdata、feedの反映時刻を記録する
ここで見るのは、広告が表示されたかだけではありません。どの値が先に変わり、どの値が遅れたかを記録します。差が出たときに、商品master、page生成、feed生成、送信のどこへ戻るかが決まります。
GoogleのShopping運用に関する案内も、商品データを最新に保ち、automatic item updatesを価格と在庫の差に使うよう勧めています。Merchant CenterのDiagnosticsタブで問題を確認し、通知先の連絡先も見直します。
更新回数が多い商品はfeedの送り方を見直す
automatic item updatesは、良好なfeedと併用する機能です。公式案内も、正確で頻繁なfeed更新が引き続き重要だとしています。商品が一日に何度も変わる場合は、automatic item updatesに任せるだけでなく、Content APIの利用も検討します。
更新手段を選ぶ前に、必要な時刻を決めます。
- 商品masterで価格または在庫を確定する時刻
- 商品ページへ反映する時刻
- feedを生成して送信する時刻
- Merchant Centerで結果を確認する時刻
「自動」という名前でも、価格決定、在庫確定、error対応は自動で正しくなりません。制作会社へmicrodataを、運用会社へfeedを頼む場合も、両者が参照する商品masterの所有者を一人に決めます。
最初の一手は、条件の違う三商品について、商品ID、画面の価格と在庫、microdata、feedの値を一枚の表へ並べることです。一致しない箇所を直してから、automatic item updatesを有効にしてください。
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