WordPress 4.3で新しい固定ページを作るときはコメント欄ではなく問い合わせ先を確認する
公開日: 執筆:佐藤
WordPress 4.3で新しく作る固定ページは、コメントを受け付けない状態から始まる。会社案内やサービス説明を作るときは、コメント欄を開くかどうかより先に、読者へ何をしてほしいかを決める。個別の相談を受けたいなら、コメント欄ではなく問い合わせ先を用意する。
WordPress 4.3の公式発表は、新しい固定ページでコメントがオフになる変更を案内している。ここで変わるのは、新しく作るページの初期状態である。以前からある固定ページのコメント欄が一斉に消えるわけではない。新規ページと既存ページは、別々に確認する。
固定ページのコメント欄は連絡先の代わりにならない
コメント欄は、ページ上で読者の発言を公開するための場所である。問い合わせ先は、個別の質問を受け、内容を確認し、返答するための入口である。同じ質問を受けるように見えても、読者に見える範囲、返答する手順、記録の残り方が違う。
サービスの内容を説明するページへ、価格や納期の相談を受けたい場合を考える。コメント欄へ質問が書かれれば、ほかの読者にも見える。質問の前提を確認してから答えたい場合や、個別に返したい場合には向かない。問い合わせフォームか電話番号を置き、読者が相談できる内容を短く示す方が目的に合う。
反対に、解説記事の補足や、ほかの読者にも役立つ質問を受けたい場合は、コメント欄を残す理由がある。その場合も、誰が読み、公開するかを決めなければ、質問を受け付けたことにはならない。コメント欄を使うことと、質問へ対応する体制を作ることは別の仕事である。
| 読者から受けたい内容 | 向く入口 | 公開前に決めること |
|---|---|---|
| 記事内容への補足や意見 | コメント欄 | 確認する人と公開する基準 |
| 価格、納期、個別条件の相談 | 問い合わせフォームか電話 | 受信先、返答者、返答方法 |
| 住所や営業時間の確認 | ページ上の案内と連絡先 | 情報を更新する人 |
| 採用や取材の依頼 | 用途を示した問い合わせ先 | 受ける範囲と引継ぎ先 |
固定ページで最初に決めるのは、コメントの設定ではない。ページを読んだ人が次にする行動と、その行動を会社側が受けられるかである。
公開コメントを受けるなら返答の扱いまで決める
コメント欄を残す場合は、書き込まれた内容をどう扱うかも決める。記事の内容を補う質問は公開して返答するのか、個別の相談は問い合わせ先へ案内するのか、関係のない書き込みをどうするのかを、公開前に分けておく。
| 書き込まれた内容 | 取る対応 | その理由 |
|---|---|---|
| 記事の内容を補う質問 | 内容を確認して公開で返す | ほかの読者も同じ疑問を解ける |
| 個別の条件や見積もりの相談 | 問い合わせ先へ案内する | 前提を確認してから返す必要がある |
| 連絡先を含む質問 | 公開せず連絡先へ案内する | ページ上へ残す必要がない |
| 内容と関係のない書き込み | 公開しない | 固定ページの役割を保つ |
コメント欄を有効にすることは、入力欄を表示することではない。公開する内容を確認し、返答が必要なものを受け取り、ページの説明と矛盾しない形で扱う仕事を引き受けることでもある。この体制を作らないなら、固定ページへコメント欄を置かない方がよい。
ページの役割から末尾の案内を決める
固定ページは、会社案内、サービス説明、利用案内のように、内容を整理して伝えるために使う。ページごとに役割が違えば、末尾に置く案内も変わる。
会社案内なら、読者は所在地や事業内容を確かめる。古い住所や電話番号が残っていないかを確認する。サービス説明なら、読者は自分の相談が対象になるかを判断する。問い合わせ先へ進む前に、相談できる範囲と連絡方法を読めるようにする。利用案内なら、読者は手順と連絡する時期を知りたい。コメント欄ではなく、必要な案内と連絡先を近くに置く。
説明用の仮例として、サービス説明の末尾に「質問はコメントへ」と書かれているページを考える。新しいページでコメントを使わないなら、表示されない欄へ読者を案内してしまう。この場合はコメント設定を戻す前に、本当に公開コメントで質問を受ける必要があるかを決める。個別の相談を受けるなら、案内文をフォームか電話へ向け直す。
フォームを置く場合は、画面に表示されることだけで終わらせない。送信先のメールアドレス、内容を読む人、返信する人、送信後に読者へ示す案内を確認する。サイトに入口があっても、受ける側が分からなければ問い合わせ先として機能しない。
既存ページは公開画面で確認する
WordPress 4.3の変更は、新しく作る固定ページについてのものだ。更新後に見るべきなのは、新規ページだけではない。既存の会社案内やサービスページにコメント欄が残っているなら、それが意図した受付なのか、過去の設定が残っているだけなのかを確かめる。
確認は管理画面の一覧だけで済ませない。重要なページを実際に開き、本文の末尾、問い合わせへのリンク、コメント欄、連絡先を順に見る。リンク先がフォームなら、入力項目と送信後の案内を確認する。電話を載せるなら、受ける時間や担当が決まっているかを確かめる。画面の案内と実際の受け方が食い違っていれば、設定だけでなく文章も直す。
たとえば、コメント欄が残っていても、すべてを無効にする必要はない。記事への意見を集める目的があり、確認する担当と公開基準が決まっているなら使える。個別の見積もりや相談を受けるためだけに開いているなら、問い合わせ先へ役割を戻した方がよい。
公開前は読者の導線と受ける側の手順を続けて見る
新しい固定ページを公開する前に、まず読者が必要な説明を読み、次にどこへ進むかを公開画面で確認する。問い合わせを受けるページなら、送信先、返答者、返答方法を確認する。既存ページには、古い連絡先や使わないコメント欄が残っていないかを見直す。
この確認は、すべてのページでコメントを止めるためのものではない。固定ページの役割、読者の行動、受ける側の仕事をそろえるための確認である。WordPressの初期設定より、読者がどこから連絡し、誰が受けるかを先に決める。
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