• Google Analyticsのmobile appは通知を見る前に毎週確認する数字を決める

Google Analyticsのmobile appは通知を見る前に毎週確認する数字を決める

公開日: 執筆:佐藤

Google Analyticsのmobile appは、外出先でsiteの数字を確認するために使います。画面を開くたびに違うreportを見るのではなく、毎週確認する数字を二つか三つ決めます。急な変化を見つけても、その場で広告やpageを変えず、原因を確かめるための入口として扱います。

Googleの公式案内は、Google Analyticsの新しいmobile appがAndroidとiOSで使えるようになったと説明しています。appでは全体の概要、real-time data、segment、mobile dashboard、reportの共有を扱えます。phoneとtabletでは縦向き表示に対応しています。

mobile appを使う目的は、desktopのreportをすべて持ち歩くことではありません。事業を止めるような異常や、毎週確認したい変化に早く気付くことです。外出中に訪問者数が少し増減しただけで広告費やpageを変更すると、落ち着いて比較する前に新しい差分を増やしてしまいます。通知やoverviewは、確認の順番を始める合図として使います。

最初に決めるのは、数字ではなく、数字を見た後に誰が何をするかです。問い合わせが急にゼロなら、formが表示されるかを確認する人へ知らせる。広告からの流入が急に増えたなら、広告担当が流入元と検索語句をPCで確認する。注文に関わる行動が減ったなら、pageと購入までの導線を確認する。このように、数字と次の確認先を組にします。

mobile appで決めることとPCで調べることを分ける

mobile appは、異常や変化に気付くには向いています。一方で、設定を変える理由や、pageを直す内容までを小さな画面だけで決めると、期間や流入元を取り違えやすくなります。

場所 向いている作業 その場で決めないこと
mobile app 今の訪問状況、定例の主要数字、急な変化の確認 広告費やpage構成の大きな変更
PCのreport 期間、流入元、page、segmentを比較する 確認せずに原因を断定すること
実際のsite 表示、form、link、購入または問い合わせの流れを試す 数字だけから操作上の問題を決めること

たとえば、mobile appで訪問者数が急に増えたとします。良い変化とは限りません。広告、紹介、検索、誤ったlinkなど、流入元をPCで分けてから、増えたpageと行動を確認します。

逆に訪問者数が急に減った場合も、すぐに検索順位や広告設定が原因だと決めません。計測codeが読まれていない、siteが開きにくい、campaignを止めた、mail配信が終わったなど、数字の外側に理由があることがあります。mobile appで見た時刻、表示された期間、気付いたpageを残し、PCで同じ条件を選んで確認します。後から見る人が、何を異常と感じたのかを再現できるようにします。

外出先で数字を見ている人と、PCで設定を確認できる人が別の場合は、連絡する基準を決めます。通常の範囲の増減なら次回の定例reportへ回すのか、formが送れないような事象ならすぐ連絡するのかを分けます。すべての通知を緊急に扱うと、重要な異常も見逃しやすくなります。事業に直接影響する操作から優先順位を付けます。

dashboardへ毎週見る数字だけを置く

mobile dashboardには、判断に必要な数字を少数だけ置きます。見る数字が多いほど安心できるわけではありません。変化を見つけても、どれを優先するか決められなくなるためです。

最初に選ぶ候補は、次の三つです。

  1. site全体の訪問状況
  2. 問い合わせや注文につながる行動
  3. 検索または広告から人を受ける主要page

どの数字を使うかは、siteの目的で変わります。問い合わせを受けたいsiteなら、訪問者数だけでなくform送信や電話clickを確認します。記事を読んでもらうsiteなら、検索から来た人がどのpageを読んだかを確認します。

dashboardへ置く数字は、毎週同じ意味で読めるものにします。途中でgoalやeventの数え方を変えたなら、以前の数と並べる前に変更日を残します。form送信を数えていたものへ電話clickを足した場合、増えた数字が利用者の行動によるものか、計測方法によるものかを分けなければなりません。appで見やすい数字を選ぶことと、比較できる数字を選ぶことは別です。

site全体の数字を一つ置く場合も、全体だけを結論にしません。主要なservice pageや料金pageの変化を見つけるための入口として使います。全体の訪問者が変わらなくても、問い合わせにつながるpageだけが読まれなくなっていることがあります。dashboardで異常の候補を見つけたら、PCでpageと流入元を分けて見ます。

mobile dashboardを他の人と共有する場合は、数字の定義と見る頻度を一緒に伝えます。数字だけが共有され、何を判断するためのものかが分からなければ、受け取った人は自分の基準で広告やpageを変えてしまいます。問い合わせ、注文、資料請求のどれを優先するsiteか、変化があったとき誰へ知らせるかを短く書きます。

real-time dataは通常のreportと混ぜない

real-time dataは、今見ている人の動きを早く把握できます。しかし、通常のreportと同じ期間の数字ではありません。campaignやpageの成果を判断するときは、日別や週別のreportで対象期間をそろえます。

real-time dataで異常を見つけたら、URL、流入元、確認した時刻を書き残します。その後、PCで同じpageと流入元を開き、通常のreportでも変化が続いているかを確かめます。数字の画面を見たことと、原因が分かったことは別です。

real-time dataは、公開直後のpageが読まれているか、campaignのlinkが意図したURLへ来ているかを確かめる手掛かりにもなります。ただし、その場にいる人の行動だけで、週全体の広告成果を判断しません。たまたま一人が何度もpageを開いたのか、多くの利用者が同じ行動をしているのかを、小さな画面だけで区別するのは難しいからです。

異常に気付いたときの確認順は、まずsiteを実際に開く、次にPCのreportで期間と流入元をそろえる、最後に広告やpageの変更履歴を確認する、という形にします。siteが開かないなら数字を読む前に復旧を優先します。pageが正常なら、流入元や計測の条件を比べます。数字を見た順番と、作業を始める順番は同じではありません。

mobile appでできることを増やすより、見ない数字を決める方が重要です。日々の細かな上下、目的につながらないpageview、担当が確認できない数字までdashboardへ置くと、外出先で迷う材料が増えます。今週の事業判断に必要な二つか三つを残し、詳しい比較はPCへ戻します。

最初のdashboardには、site全体の状況、目的に近い行動、主要pageの三つから二つを選びます。それぞれについて、異常と感じる条件、PCで次に開くreport、連絡する担当を一行で書きます。これならmobile appを確認した後、急いで設定を変えずに次の調査へ進めます。

最初の一手は、mobile dashboardへ今週必ず見る数字を二つだけ置くことです。外出先で変化に気付いたら、PCで確かめるためのメモを残します。

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