モバイルの検索結果から開くpageは本文を覆うpopupより先に読める状態にする
公開日: 執筆:佐藤
モバイル検索からpageを開いた読者には、まず検索した答えを読める状態を渡します。本文を大きく覆うpopup、閉じるまで本文へ進めない独立したinterstitial、画面の上半分を案内だけで占める表示は、検索結果から来た読者の目的とぶつかります。Googleは本日から、モバイル検索結果から遷移した読者が内容へ簡単にアクセスできないpageを、これまでより高く表示しない場合があると案内しています。案内や登録を全てやめる話ではありません。本文へ入る順序を先に設計する話です。
interstitialは、本文へ進む前や閲覧中に挟まる案内画面です。メールマガジンの登録、appのinstall、会員登録、年齢確認、cookie利用の案内などに使われます。同じ「表示を出す」機能でも、法的な理由で必要な確認と、集客のために本文を隠す表示では、読者にとっての意味が違います。まず、表示の目的と、本文を読む前に出す必要があるかを分けます。
検索から来た人が最初に読む内容を決める
検索結果を押した読者は、titleと説明文から、読むpageを選びます。たとえば「WordPress 更新方法」を探した人が、開いた直後に画面全体の登録案内を閉じなければ本文へ進めないなら、検索結果で期待した内容へすぐ到達できません。本文自体がHTMLにあって検索エンジンが読めても、画面で覆われていれば、読者にとっては読めない状態です。
このため、見直す対象はheaderに出る小さな案内だけではありません。検索結果から遷移した直後の画面、数秒後に自動で出るpopup、途中まで読んだときに出る表示、scrollに合わせて現れる全画面の案内を確認します。desktopでは横に余白があり本文が見えても、幅の狭い画面では同じ表示が本文全体を隠すことがあります。PCのpreviewだけで判断せず、実機か画面幅を狭めたbrowserで入口を確認します。
| 表示の種類 | 検索から来た読者に起こること | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 本文を覆うpopup | 閉じるまで見出しや本文を読めない | 閉じる操作、本文が見える範囲、表示条件 |
| 独立したinterstitial | 案内を閉じなければpageへ進めない | 本文の前に出す理由、戻る操作、再表示 |
| 上部を大きく占める案内 | 最初の画面が案内だけに見える | 見出しと本文が最初に見えるか |
| 小さく閉じられるbanner | 本文を読みながら案内を確認できる | 占める面積、閉じやすさ、重なり |
| 法的な確認画面 | 条件を確認してから閲覧する必要がある | 必要な範囲、表示する対象、通過後の状態 |
説明用の仮例として、無料資料の案内を記事pageへ出す場合を考えます。記事を開いた瞬間に登録formを画面全体へ出すと、資料に興味があるかどうかを判断する前に、読者へ入力を求めることになります。記事の冒頭と見出しが読めれば、読者は内容を確かめたうえで資料を選べます。本文の途中や末尾へformへのlinkを置く、本文を隠さない小さなbannerへする、といった方法なら、案内の目的と記事を読む目的を同時に扱えます。
ここで重要なのは、popupをなくした件数ではありません。検索結果から来た読者が、何を読みに来たかです。資料の案内が記事の補足なら、記事の答えが先です。会員だけが読める内容なら、loginを求める理由があります。年齢やcookie利用について確認が必要な場合もあります。表示の目的を一つずつ言葉にすれば、本文の前に出すべき表示と、後に回せる案内を分けられます。
検索の入口だけでなく表示条件を確認する
Googleの案内が扱うのは、モバイル検索結果からpageへ移ったときの読者のアクセスしやすさです。この条件を、site内の全ての表示が同じ影響を受けるという意味に広げません。mailから来た人、広告から来た人、directにURLを開いた人へ同じ表示を出していても、検索結果から来た人の最初の画面は別に確かめます。
表示条件を確認するときは、URLだけでなく、流入元、端末、閲覧回数、表示する時刻を記録します。初回だけ出す設定でも、cookieを消した新しいbrowserでは再び表示されるかもしれません。PCでは出さずmobileだけへ出す設定もあります。設定画面で「一回だけ」と書かれていても、検索から初めて来る読者が実際にどう見るかを確認します。
| 比較する条件 | 具体的に見ること | 判断を誤る例 |
|---|---|---|
| 流入元 | mobile検索結果から開く | site内linkからだけ開いて問題なしとする |
| 端末 | 幅の狭いmobile画面 | PCで本文が見えるから同じと考える |
| 閲覧回数 | 初めて開いた状態 | cookieが残った管理者画面だけで見る |
| 表示時刻 | 直後、数秒後、scroll後 | 最初の画面だけ撮影して終える |
| pageの種類 | 記事、商品、問い合わせなど | 一pageの設定で全体を判断する |
たとえば、問い合わせpageへだけpopupを出している場合でも、広告や検索結果から直接そのpageへ来る人には、問い合わせ先を探す前に案内を閉じる操作が必要になります。反対に、記事pageの末尾に小さな案内があるだけなら、記事の結論を読んだ人だけが次の行動を選べます。どちらがよいかは、表示に使う道具の名前では決まりません。読者が最初に果たしたい用件と、表示の出る順序で決まります。
制作を外部へ頼む場合は、「popupを控えめにする」とだけ指示しません。対象URL、mobile検索から開くこと、本文のどこを最初に見せるか、残す案内、削除する案内、確認する端末を渡します。表示を実装する人は、条件どおりに出せます。しかし、読者へ先に何を伝えるかは、siteを運用する人が決める内容です。デザインの作業と、案内の優先順位を決める作業を分けます。
残す案内は本文を読む行動を止めない形にする
本文を先に読めるようにしても、案内を全く置けなくなるわけではありません。Googleは、法的な義務に応じたcookie利用や年齢確認のinterstitial、公開indexされないprivateな内容のlogin dialog、画面の面積を適度に使い、簡単に閉じられるbannerの例を挙げています。ただし、「例外に見えるから出してよい」と決めるのではなく、必要な理由と画面の使い方を確認します。
cookie利用の案内なら、何を知らせる必要があるかを短く示し、本文を読める状態を保てるかを確認します。年齢確認なら、対象外の読者を通さない目的があります。会員専用のpageなら、そもそも公開して検索に載せる内容かを考えます。これらは登録を増やすために本文を隠す表示とは、判断する理由が違います。必要な表示へ、資料請求やmail登録の案内を同居させない方が、読む人にも運用する人にも分かりやすくなります。
小さなbannerを使う場合も、ただ面積を小さくすればよいわけではありません。閉じる場所が押しやすいか、headerや固定buttonと重ならないか、閉じたあとに同じpageで何度も出ないかを確かめます。案内文が長いと、small screenではbannerでも本文を押し下げます。表示する内容を絞り、続きを読むlinkや詳細pageへ分ける方法もあります。
見直しは一つの入口pageから始める
一度にsite全体のpopup設定を変える前に、検索から来る代表pageを一つ選びます。そのpageをmobile検索結果から開き、最初の画面、数秒後、scroll後を確認します。次に、出る案内を「本文の前に必要」「本文を読んだあとでよい」「表示理由が分からない」の三つへ分けます。理由が分からない表示は、誰が設定し、何の目的で残しているかを確認してから扱います。
変更したら、案内を閉じられるかだけで終えません。検索結果のtitleから本文の見出しまで、読者が迷わず進めるかを見ます。問い合わせや資料請求の導線を残したなら、本文を読んだあとに見つけられるかも確かめます。検索順位が必ず変わると期待するのではなく、検索から来た人が求めた内容へ到達できる状態を整えます。Googleの案内でも、このsignalは順位を決める多数のsignalの一つであり、検索queryのintentは強いsignalだと説明されています。
最初の一手は、mobile検索からよく開かれるpageを一つ選び、本文を最初に覆う表示を記録することです。その表示の目的と、本文の前に出す必要を一つずつ確かめます。
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