• AdWordsの自動化ルールは対象、期間、実行頻度、停止条件を分けて設定する

AdWordsの自動化ルールは対象、期間、実行頻度、停止条件を分けて設定する

公開日: 執筆:佐藤

AdWordsの自動化ルールは、数値条件を一つ決めて終わりではありません。変更する対象、数値を集計する期間、ルールの実行頻度、実行結果の確認方法、ルールを止める条件を一組で決めます。

「コンバージョンがなければキーワードを停止する」とだけ設定すると、データが少ないキーワードや、クリックからコンバージョンまで時間がかかるキーワードまで止めるおそれがあります。ルールが見ている数値と、広告主が判断したい状態を分ける必要があります。

自動化ルールは管理画面で定型変更を設定する

自動化ルールの公式ヘルプでは、Campaigns、Ad groups、Ads、Keywordsの各タブにあるAutomateから、対象に応じたルールを作成できます。広告の有効化や停止、入札単価や予算の変更など、用意された動作と条件を管理画面で組み合わせる機能です。

AdWords Scriptsは、JavaScriptで対象の取得や変更処理を書きます。自動化ルールではコードを書かず、管理画面の選択肢から定型変更を設定します。決まった条件で既存の動作を行うなら自動化ルール、選択や処理をコードで組み立てる必要があるならAdWords Scriptsと、必要な処理から選びます。

対象と変更内容を先に固定する

ルールを作る前に、「どの対象へ、何をするか」を一文で書きます。キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードでは、同じ数値条件でも変更範囲が違うからです。

次は、考え方を示す完全な仮例です。実在する広告アカウントの設定や成果ではありません。

検索キャンペーンAのキーワードのうち、指定した条件を満たすものだけを一回停止する。

この段階では、対象を「アカウント内の全キーワード」と広くしません。キャンペーンと配信状態を指定し、変更してよい範囲を先に絞ります。入札単価や予算を変える場合は、ルールが超えてはならない上限または下限も設定します。

数値条件にはデータ量と参照期間を付ける

費用、クリック率、平均掲載順位、コンバージョン単価などのしきい値だけでは、判断材料が足りません。表示やクリックが少ない対象は、一度の結果で条件に入ることがあります。コンバージョンまで時間がかかる商材では、短い期間だけを見ると成果がないように見えます。

公式ヘルプは、十分な期間を使うか、impressions > Xのようなデータ量の条件を加えるよう案内しています。コンバージョンを条件にする場合は、クリックから成果が記録されるまでの時間も考慮し、短すぎる参照期間を避けます。

計測が止まっている場合、コンバージョン数はゼロでも広告の問題とは限りません。自動停止の条件へコンバージョンを使う前に、コンバージョントラッキングが記録されているかを別に確認します。

実行頻度と参照期間をそろえる

Frequencyはルールを動かす頻度、using data fromは条件を判定するデータの期間です。この二つを別々に決めると、ほぼ同じデータを使って変更を繰り返すことがあります。

たとえば、直近14日間の平均掲載順位を毎日判定し、条件に合うたびに入札単価を上げるとします。翌日も大部分が同じデータなので、結果が変わる前に再び入札単価を上げる可能性があります。週ごとに判断するなら週単位のデータを使うなど、実行頻度と参照期間をそろえます。

最初から定期実行にせず、まず一回だけ動かします。Preview resultsで対象と変更予定を確認し、一回の実行結果を見てから、必要な頻度へ変更します。

メール通知と変更履歴は役割が違う

Email resultsで受け取るメールは、ルールが完了したあとに、変更やエラーの有無を知らせる通知です。実行前に変更を承認する仕組みではありません。通知先を決めても、誤った変更を事前に止められるとは考えないでください。

ルール管理の公式ヘルプでは、Manage rulesからルールを有効化、停止、編集、削除できます。LogsのView detailsでは、実行状態と変更件数を確認できます。自動化ルールによる変更はMy Change Historyにも記録されます。

メールは実行結果に気付くため、Logsは各回の実行状態を調べるため、My Change Historyはアカウントに加わった変更をほかの操作と一緒に確認するために使います。三つを同じ記録として扱わない方が、問題が起きた場所を絞れます。

停止条件を決めてから定期実行する

定期ルールには、次回の確認日と停止条件が必要です。変更件数が想定より多い、エラーが続く、計測が止まる、広告の方針が変わる、といった状態になったら、ルールを停止して条件を見直します。

同じ対象へ複数のルールを同時刻に実行しないでください。自動化ルールには処理の優先順位がなく、同じ対象に対するルールは、それぞれ指定した変更を実行します。値を上げるルールと下げるルールを重ねるより、一つの判断へまとめるか、実行時刻と対象を分けます。

まず、作成予定のルールについて、対象、変更内容、条件、参照期間、実行頻度、通知先、確認日、停止条件を書き出してください。Preview resultsで対象を確認し、一回だけ実行して、LogsとMy Change Historyに残る結果を確かめてから定期実行へ進みます。

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