Google Analyticsの変更履歴では設定変更の日時と変更者を確認する
公開日: 執筆:佐藤
Google Analyticsの数字が急に変わったら、集客やサイトの変化だけでなく、計測条件が変わっていないかを先に確かめます。Change Historyでは、ユーザー、アカウント、プロパティ、プロフィール、目標、フィルタに関する主な変更について、変更日と変更者を確認できます。
変更履歴は、数字が動いた理由を自動で決める機能ではありません。数字が変わった時期と設定変更の時期を照合し、調査する仮説を絞るために使います。
数字の変化と計測条件の変化を分ける
問い合わせの目標達成数が急に減ったとします。問い合わせ自体が減った可能性はありますが、目標URLが変更された、フィルタの条件が変わった、確認しているプロフィールが違うという可能性もあります。
Change HistoryのGoogle公式説明は、過去180日間の主なアカウント変更を一覧にし、変更が行われた日時と変更者を表示するとしています。記録対象として挙げられているのは、次の設定です。
| 対象 | 変更履歴を見る目的 |
|---|---|
| ユーザー | 閲覧や管理に関わる利用者の変更を確認する |
| アカウント、プロパティ、プロフィール | 集計単位や設定の変更時期を確認する |
| 目標 | 達成数を数える条件の変更時期を確認する |
| フィルタ | レポートへ含めるデータの条件が変わっていないか確認する |
たとえば、9月1日から目標達成数が減り、同じ日に目標設定が変更されていれば、その設定を調べる理由になります。ただし、日付が一致しただけでは原因の確定にはなりません。変更内容、実際の完了ページ、フォームの動作も別に確かめます。
Change Historyでは変更日、変更者、対象を見る
Change Historyは、Google Analyticsの画面右上にあるAdminから、対象のアカウントを選んで開きます。利用できるのはアカウント管理者です。
一覧を開いたら、最初からすべての変更を読まず、数字が変わり始めた日を決めます。その前後にある変更について、次の三点を一組で見ます。
- いつ変更されたか
- 誰が変更したか
- 目標、フィルタ、プロフィールなど、何が変更されたか
変更者が分かれば、設定を変えた目的と作業内容を確認できます。複数人で運用するアカウントでは、個人ごとのGoogleアカウントを使わず、一つのログイン情報を共有すると、履歴に残る利用者名と実際の作業者を結び付けられません。設定変更を追跡するなら、作業者を識別できる利用者管理が前提です。
変更履歴は失われたデータを戻さない
Change Historyでフィルタの変更を見つけても、除外されたデータが元へ戻るわけではありません。フィルタと目標の設定に関するGoogle公式説明は、誤ったフィルタによって重要なデータがプロフィールから除かれること、設定が適用された期間のデータへ恒久的に影響することを説明しています。
フィルタを変更するときは、主に使うプロフィールへ直接適用する前に、複製したプロフィールで試します。追跡コードが集めたデータを変更せずに残すプロフィールと、用途別にフィルタを適用するプロフィールを分ければ、設定ミスを見つけた後も比較できます。
履歴が残ることと、安全に設定を試せることは別です。Change Historyは確認の手掛かりであり、変更を取り消す仕組みや、失ったデータのバックアップではありません。
180日を超える変更は運用記録へ残す
Change Historyが示すのは過去180日間です。半年を超える比較や、前年同月との比較を行うなら、Change Historyだけを設定台帳にできません。
目標やフィルタを変えるたびに、変更日、作業者、対象のアカウントとプロフィール、変更前後の条件、変更理由、確認結果を、事業者側の運用記録へ残します。Google Analyticsのアノテーションは、グラフ上へサイト変更日を記録する用途に使えますが、設定内容や承認者まで管理する台帳とは役割が違います。
制作会社や広告運用会社へ設定を任せる場合も、Change Historyを見られる管理者権限と運用記録は、事業者側で保持します。作業を委託しても、どの目標とフィルタで経営判断をしたかという記録まで手放してはいけません。
Change Historyにない変更は別の記録と照合する
公式説明がChange Historyの対象として挙げるのは、Google Analyticsアカウント内の主な設定変更です。サイトのHTML、追跡コード、問い合わせフォーム、URL、サーバー、広告内容を変更した記録まで、一つの履歴で管理できるわけではありません。
数字が変わった日の調査では、Change Historyに加えて、サイトの更新記録、広告の変更記録、障害の記録を照合します。Change Historyに設定変更が見つからなければ、計測コードが読み込まれているか、完了ページが表示されるか、対象期間の流入元が変わっていないかへ調査を進めます。
まず、最近起きた数字の変化を一つ選びます。変化が始まった日を決め、Change Historyで同じ時期の変更日、変更者、対象を確認してください。該当する変更があれば作業者へ目的を確認し、なければサイトや広告の更新記録へ範囲を広げます。
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