AdWordsのShopping campaignsは商品グループで入札対象を分ける
公開日: 執筆:佐藤
Shopping campaignsの商品グループは、商品を見やすく分類するためではなく、入札対象を分けるために作ります。商品ごとに許容できるクリック単価や優先順位が違うなら、判断に使える商品属性で分けます。同じ入札判断をする商品は、細かく分割する必要がありません。
商品グループを作る前に、商品データの属性と、広告主が変えたい入札判断を対応させます。分類を増やすことと、売上につながる商品へ費用を配分することは別です。
Shopping campaignsは商品データから入札対象を作る
Shopping campaignsの公式案内では、AdWordsで商品在庫を確認し、入札する商品をProduct groupsへまとめられます。Product Listing Adsを、商品を基準に管理するためのキャンペーンです。
商品グループには、商品データから得た次の属性を使えます。
| 商品属性 | 分ける判断の例 |
|---|---|
| Google product category | 大分類ごとに費用と成果を比べる |
| product type | 自社の商品分類ごとに入札を変える |
| brand | ブランドごとに販売条件が違う場合に分ける |
| condition | 新品と中古品など、状態ごとに分ける |
| item id | 一つの商品だけ個別に扱う |
| custom labels | 粗利や販売方針など、自社の判断軸を持たせる |
この表の判断例は、構造を説明するための仮例です。使える属性をすべて使うのではなく、入札を変える理由がある属性だけを選びます。
商品グループは入札判断が変わる場所で分ける
たとえば、同じ商品分類でも、粗利、在庫、販売方針が違えば、許容できる広告費は変わります。反対に、ブランドが違っても、同じ費用基準と同じリンク先で扱うなら、ブランドごとに分ける必要はありません。
分割前に、次の順で考えます。
- Shopping campaignsで達成したい購入や売上を決める
- 商品ごとの許容費用を決める根拠を確認する
- 入札を変える必要がある境目を探す
- その境目を表す商品属性を選ぶ
- 分けた商品グループごとに入札を設定する
商品名が違うから分ける、商品数が多いから細かくする、という順ではありません。入札判断が先で、商品属性はその判断をAdWordsへ反映する手段です。
| 状況 | 商品グループの考え方 |
|---|---|
| 商品分類ごとに許容費用が違う | product typeなどで分ける |
| 一部の商品だけ優先して販売したい | item idまたは対応するcustom labelで分ける |
| 粗利の区分を商品データへ持たせている | custom labelsで分ける |
| すべて同じ入札判断を使う | 分割を増やさない |
| 分けた後の入札方針を説明できない | 分割前に判断基準を見直す |
商品グループを細かくすると、変更と確認の対象も増えます。運用時間を増やしてまで分ける価値があるかを、入札判断の違いから確認します。
商品別の成果はグループ構造と分けて確認できる
Shopping campaignsでは、商品グループの構造にかかわらず、商品または商品属性から掲載結果を確認できます。Googleの説明では、掲載結果の指標は商品グループではなく商品に結び付きます。そのため、商品を別グループへ分けなくても、Google product category、product type、brand、condition、item id、custom labelsで絞り込み、分類できます。
「結果を見たいから商品グループを作る」と決める前に、商品別レポートで足りるか確認します。
- 入札を変えたいなら、商品グループを分ける
- 結果だけを比較したいなら、商品属性でレポートを絞り込む
- 商品データが誤っているなら、先に商品データを直す
入札構造と分析の分類を同じにすると、結果を見るためだけの細かな商品グループが増えます。操作対象を増やさずに確認できるものは、レポートで確認します。
全商品を一度に分ける前に一つの判断軸を試す
Shopping campaignsの提供に関するGoogleの案内では、Shopping campaignsを世界の広告主へ提供し、商品グループをまとめて編集できるようにしています。ただし、Product Listing Adsの配信対象国は別に確認する必要があります。
まとめて編集できても、全商品を最初から細かく分ける必要はありません。まず、入札判断へ直接使える属性を一つ選びます。たとえば、商品データへ粗利区分をcustom labelとして持たせているなら、その区分で商品グループを作り、入札と成果を確認します。
一つの軸を確認してから、別の属性を加えるか判断します。複数の属性を一度に重ねると、成果が変わった理由が、入札、商品構成、季節、商品データのどれか分かりにくくなります。
商品データと入札設定の管理責任を分ける
Shopping campaignsの商品グループは、商品データの属性から作られます。商品データを管理する人と、AdWordsで入札する人が違う場合、属性名と意味を共有します。
最低限、次の内容を残します。
| 記録項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 商品属性 | 商品グループへ使った属性 |
| 属性の管理者 | 商品データを更新する人 |
| 分割理由 | どの入札判断を変えるためか |
| 入札担当 | AdWordsで変更する人 |
| 確認指標 | クリック、費用、購入など |
| 見直し条件 | 商品構成や販売方針が変わる時点 |
広告運用を外部へ任せる場合も、商品グループ名だけでなく、元の商品属性と分割理由を広告主が確認できる状態にします。作業を委託しても、どの商品へいくらまで使えるかという判断まで見えなくしてはいけません。
まず、入札を変えたい商品を一つ選んでください。ほかの商品と判断が違う理由を説明できたら、その違いを表すproduct type、brand、item id、custom labelなどを商品データで確認します。
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