AdWordsのupgraded Location ExtensionsはGoogle My Businessをアカウントへ結び、キャンペーン別に住所を絞り込む
公開日: 執筆:佐藤
upgraded Location Extensionsでは、事業所住所をキャンペーンごとに入力し直しません。Google My BusinessをAdWordsアカウントへ一度結び、どの住所を使うかはキャンペーンまたは広告グループのfilterで指定します。
住所の正しさを管理する場所と、広告へ住所を出す範囲を決める場所は別です。Google My Businessを住所の正本にし、AdWordsでは適用範囲だけを管理します。
Google My Businessをアカウントへ結ぶ
7月14日に発表されたupgraded location extensionsは、Google My BusinessとAdWordsのアカウントを結び、事業所情報をすべてのキャンペーンで利用できるようにします。住所をキャンペーン単位で個別に更新する方式から、アカウント単位で住所を同期する方式への変更です。
連携後は、Ad ExtensionsタブのUpgraded表示で、Google My Businessアカウントと同期した住所数を確認します。Google My Businessに10件の事業所があるのに、AdWordsでは8件しか同期していない場合は、filterを作る前に残り2件の登録状態を調べます。
同期した住所は、アカウント内のtext adへ表示できる候補になります。ただし、連携しただけで、すべての広告に住所が必ず表示されるわけではありません。広告ランクやキーワードの品質など、広告表示側の条件も別に確認します。
住所の正本と広告への適用範囲を分ける
Google My Businessでは、事業名、所在地、電話番号などの事業所情報を管理します。移転や閉店があれば、キャンペーンの数だけ住所を直すのではなく、Google My Businessの該当事業所を更新します。
AdWordsでは、同期した住所のうち、どれをキャンペーンや広告グループへ割り当てるかを管理します。
| 管理するもの | 管理場所 | 判断する人 |
|---|---|---|
| 事業名、所在地、電話番号 | Google My Business | 事業情報を確定できる担当者 |
| Google My Businessとの連携 | AdWordsのaccount extension | 両アカウントを管理する担当者 |
| 表示対象とする住所 | campaign extensionまたはad group extension | 広告の目的を管理する担当者 |
| 住所を表示する端末 | Location Extensionsのfilter | キャンペーンの端末方針を管理する担当者 |
広告運用を外部へ依頼しても、Google My Businessの所有と、住所を正しいと判断する責任まで渡す必要はありません。作業権限と事業情報の決定権を分けます。
キャンペーンでは事業名か事業カテゴリーで住所を絞る
upgraded Location Extensionsの住所filterでは、Google My Businessに登録したbusiness nameまたはbusiness categoryを使います。入力した値がGoogle My Businessの値と正確に一致しなければ、意図した住所を選べません。
説明用の仮例として、同じアカウントに東京店と横浜店があり、各店舗名がGoogle My Businessへ登録されている場合を考えます。東京店だけを案内するキャンペーンでは、business nameが東京店と一致する住所をfilterで選びます。両店舗を案内するキャンペーンなら、二つの事業名をORで結びます。
ANDは条件を追加して対象を狭め、ORはどちらかに一致する住所まで対象を広げます。条件を増やす前に、filter後に残る住所を一覧で確認してください。
事業名やカテゴリーは、広告のfilterを作りやすくするためだけに変えるものではありません。利用者へ示す正式な情報としてGoogle My Businessを整え、その値をAdWords側で正確に参照します。
来店を目的としないキャンペーンでは住所表示を止める
Google My Businessを結ぶと、同期した住所はアカウント内のtext adへ表示できる状態になります。ウェブサイトへの訪問やcall centerへの電話だけを目的とし、実店舗へ案内しないキャンペーンでは、Location Extensionsを無効にする判断が必要です。
反対に、店舗別のキャンペーンでfilterを設定しないまま使うと、別地域の住所が表示候補に入ります。広告文、検索語、リンク先ページが東京店を案内しているのに、横浜店の住所が表示されれば、広告内の情報がそろいません。
住所filterは、広告を配信する地域を決める設定ではありません。地域設定は広告を届ける範囲を決め、Location Extensionsのfilterは広告へ添える住所を選びます。住所の周辺を配信対象にしたり入札単価を調整したりする作業も、住所表示とは分けて設定します。
切替時は旧設定と新しいfilterの対応表を作る
手動追加とcampaign-levelのnot upgraded Location Extensionsは、順次終了する案内が出ています。切替前に、各キャンペーンで使っている住所を一覧にし、Google My Businessの事業所と対応させます。
| 確認する範囲 | 切替前に残すもの | 切替後に確かめるもの |
|---|---|---|
| Google My Business | 事業所名、カテゴリー、所在地、登録状態 | 正しい住所数が同期したか |
| AdWordsアカウント | 連携するGoogle My Businessアカウント | account extensionへ表示されたか |
| キャンペーン | 使用している住所と端末 | campaign filterと端末指定が一致するか |
| 広告グループ | キャンペーンと異なる住所指定 | ad group filterが上書きする範囲 |
一度に全キャンペーンの設定を消さず、一つのキャンペーンで同期、filter、表示対象を確認します。対応が取れたら、同じ表を使って残りへ広げます。
最初の一手は、Google My Businessの事業所名とカテゴリー、AdWordsのキャンペーン名、表示したい住所を一行ずつ対応させることです。住所の重複入力を始める前に、アカウントで同期する情報とキャンペーンで絞る条件を分けてください。
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