• Google Analyticsの目標設定は問い合わせ完了ページから始める

Google Analyticsの目標設定は問い合わせ完了ページから始める

公開日: 執筆:佐藤

Google Analyticsで問い合わせを目標として記録するなら、正常な送信のあとだけ表示する完了ページをURL destinationの目標にします。問い合わせフォームを開いた回数や、送信ボタンを押した回数ではなく、送信処理を終えた人が完了URLへ到達したことを記録します。

目標到達数は、事業上の問い合わせ件数そのものではありません。Google Analyticsが記録するのはブラウザー上の行動です。実際の受信、重複した送信、社内の試験、受付後の対応は、Google Analyticsの目標到達数とは分け、問い合わせの業務記録で確認します。

事業目的を計測できる一つの行動へ置き換える

Google Analytics公式ブログのGoalsに関する解説は、事業目的と訪問者が行う計測可能な行動の組み合わせをGoalと説明しています。見込み客を得るという目的なら、問い合わせフォームの完了を計測するという対応です。

問い合わせページの閲覧は、入力を始めたことも、送信したことも示しません。送信ボタンのクリックも、入力エラーや通信エラーのあとに処理が完了したかまでは示しません。問い合わせの成立に最も近い画面上の行動として、完了ページへの到達を選びます。

Google AnalyticsでGoalを作る前に、次の二つを一文ずつ決めます。

  • 事業目的:相談や見積もりの依頼を受ける
  • 計測する行動:フォームの正常送信後に完了ページへ到達する

この二つを分けておけば、問い合わせページの閲覧数を成果と呼んだり、電話やメールによる問い合わせまでURLの目標到達数へ含めたりせずに済みます。

完了ページは正常送信後の遷移先にする

説明用の問い合わせフォームを、次の三画面で作るとします。URL、画面名、事業者はすべて仮例です。

役割 仮のURL 目標での扱い
入力画面 /contact/ 目標にしない
確認画面 /contact/confirm.html 必要なら目標到達プロセスの途中へ入れる
完了画面 /contact/thanks.html URL destinationの目標にする

完了画面は正常送信後の遷移先にし、サイトのメニューや本文から通常の案内ページとしてリンクしません。送信せずに開ける導線があると、問い合わせをしていない訪問も、完了URLへの到達として記録されます。URLの直接入力や再読み込みを制限するかどうかは、フォームの処理方法に応じて別に決めます。

Google Analytics公式ブログの解説も、購入や見積もり依頼などの望ましい結果をGoalにでき、最後の確認ページやThank Youページを目標ページへ設定できると案内しています。

完了URLを確認できたら、Google Analyticsの設定へ進めます。完了ページの表示は、問い合わせメールが担当者へ届いたことや、担当者が返信したことまでは証明しません。フォームの送信記録、受信箱、対応記録は別に残します。

固定した完了URLにはExact Matchを使う

URL destinationには、Head Match、Exact Match、Regular Expression Matchの三つのマッチタイプがあります。Google Analytics公式ブログのGoalsに関するQ&Aは、固定URLにはExact Match、末尾へセッションIDなどの値が付くURLにはHead Match、複数または動的なURLにはRegular Expression Matchを使うと説明しています。

先ほどの仮例のように、完了ページが常に/contact/thanks.htmlなら、Exact Matchから考えます。必要以上に広いHead MatchやRegular Expression Matchを使うと、意図していないURLまで条件に合う範囲を作りやすくなります。

完了URLが毎回変わる場合も、すぐに正規表現を書き始めません。変わる部分が何か、同じGoalへまとめるべき完了ページが何かを先に確かめます。URLの規則を説明できてから、必要なマッチタイプを選びます。

複数画面を通るフォームだけGoal Funnelを設定する

Goal Funnelは、Goalへ到達するまでに通る一連のページです。入力、確認、完了の三画面があるなら、入力画面と確認画面を途中のステップとして登録し、完了画面はGoal URLへ登録します。完了画面を、途中のステップへ重ねて登録しません。

入力画面 /contact/
    ↓
確認画面 /contact/confirm.html
    ↓
Goal    /contact/thanks.html

同公式解説は、Goalだけの一画面で終わる場合、Funnelを定義する必要はないと案内しています。入力から完了まで一画面で進み、途中の別URLがないフォームへ、存在しないステップを作る必要はありません。

複数画面がある場合は、Funnel Visualizationで、各段階から次へ進んだ訪問と離脱した訪問を調べられます。離脱が多い画面は、入力項目、エラー表示、ページの故障などを確認する候補です。離脱数だけで原因を決めず、実際の画面と送信動作を確かめます。

完了時にURLが変わらないならEvent Goalを検討する

送信が完了しても別のページへ移らず、同じURLのまま完了メッセージだけを表示するフォームがあります。この場合、通常のページ表示だけでは、入力前と送信後をURL destinationで分けられません。

Google Analyticsでは、ページ表示に対応しない操作をEvent Trackingで記録し、そのイベントをGoalにできます。Event Goalsの公式発表は、PDFのダウンロード、動的なページの操作、動画の再生などを、イベントのCategory、Action、Label、Valueで記録し、Goalの条件にできると説明しています。

Event Goalは、管理画面で条件を作るだけでは計測できません。先に、送信成功時にだけイベントを送る実装が必要です。クリック時にイベントを送るだけでは、入力エラーで送信できなかった操作まで含むおそれがあります。

別の完了ページを用意できるなら、まずURL destinationで計測できる構造にします。URLを変えられない理由があり、送信成功をイベントとして実装できる場合だけ、Event Goalへ進みます。

目標を保存したあとに一件の試験送信を行う

Goalを保存しても、通常のGoal完了データへ保存前の訪問は追加されません。設定を保存したあと、実際の問い合わせと同じ順序で一件だけ試験します。入力、確認、送信、完了ページの表示、問い合わせの受信までを続けて確認します。

試験をした日時と内容は、問い合わせの業務記録へ残します。Google Analyticsの目標到達数と実際の問い合わせ件数を比べるときは、同じ期間を使い、社内試験を含めるかどうかもそろえます。

数字が違う場合は、すぐにフォーム利用者の行動を原因と決めません。Goal URL、マッチタイプ、完了ページの表示条件、試験操作、実際の受信記録を順に確認します。Google Analyticsの目標到達数と問い合わせの受付記録は、別の仕組みで作られるからです。

最初にすることは、使用中の問い合わせフォームを一度送信し、正常送信後に表示されるURLを一つ記録することです。固有の完了URLがあるならURL destination、ないならEvent Goalに必要な実装を検討します。

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