• スマートフォン向けURLの誤ったリダイレクトと専用エラーを直す

スマートフォン向けURLの誤ったリダイレクトと専用エラーを直す

公開日: 執筆:佐藤

デスクトップ向けページへスマートフォンからアクセスされた場合は、同じ内容のスマートフォン向けページがあるときだけ、その対応URLへリダイレクトします。すべてのページをスマートフォン向けサイトのトップページへ送ってはいけません。

対応するスマートフォン向けページがない場合は、無関係なページやエラーページへ送るより、デスクトップ向けページをそのまま表示します。端末を判定したことと、利用者が探している内容を返したことを分けて確認します。

すべてのデスクトップURLをスマートフォン向けトップへ送らない

Googleのスマートフォン向け検索案内は、デスクトップ向けページを、関連性の低いスマートフォン向けページへ送る設定を「間違ったリダイレクト」としています。典型例は、どのデスクトップ向けURLから来ても、スマートフォン向けサイトのトップページへ送る設定です。

商品の詳細ページを例にすると、対応関係は次のようになります。URLは説明用の仮例です。

スマートフォンが開いたURL リダイレクト先 判断
www.example.jp/products/red m.example.jp/products/red 同じ商品のページなら対応している
www.example.jp/products/red m.example.jp/ トップページなので対応していない
www.example.jp/help/return m.example.jp/products/red 内容が違うので対応していない

URLの文字列が似ているかではなく、利用者が選んだページと同じ内容かを確認します。商品詳細なら同じ商品、返品案内なら同じ返品案内へ送ります。

Googleは、スマートフォン向けサイトの誤った設定に影響するランキング変更を近日中に行う予定を示しています。リダイレクトは検索エンジン向けの設定だけではなく、検索結果で選ばれた内容を利用者へ返す経路として直します。

対応ページがなければデスクトップ向けページを表示する

スマートフォン向けサイトに同じ内容がない場合、スマートフォン向けトップページへ送ると、利用者は目的のページをもう一度探すことになります。目的の内容がトップページから見つかるとも限りません。

この場合は、リダイレクトせず、デスクトップ向けページを表示します。画面に最適化されていなくても、探していた内容があるページを返す方が、無関係なページやエラーを返すより適切です。

スマートフォン向けページを用意した後で、対応表へ追加し、そのURLだけをリダイレクト対象にします。存在しないURLを規則で作ってからエラーにするのではなく、配信できるページを確認して対応させます。

スマートフォンだけに404やソフト404を返さない

デスクトップでは内容が表示されるのに、スマートフォンでは404ページやソフト404を返す設定も、スマートフォン専用のエラーです。

端末判定後の分岐を、次の順で確認します。

  1. 同じ内容のスマートフォン向けページがあれば、そのURLを返す。
  2. スマートフォン向けページ自体が正常に表示されるか確認する。
  3. 対応ページがなければ、デスクトップ向けページを返す。
  4. 本当に存在しない内容にだけ、404を返す。

「スマートフォン向けページがない」と「内容そのものが存在しない」は別です。前者を404へ結び付けると、端末によって同じURLの有無が変わってしまいます。

Googlebot-Mobileを別の端末へ送り返さない

ユーザーエージェントの判定が食い違うと、リダイレクトが循環する場合があります。たとえば、スマートフォン向けGooglebot-Mobileをフィーチャーフォン向けサイトへ送り、そのサイトが再びデスクトップ向けサイトへ戻す設定です。Googleは、この無限ループをエラーとして扱います。

Googlebot-Mobileのユーザーエージェントは、特定のモバイル端末を示します。スマートフォン向けGooglebot-MobileはiPhoneを示すため、iPhoneへ返すものと同じ応答を返します。Googlebot-Mobileだけを例外として別のページへ送らず、そのユーザーエージェントが示す端末と同じ規則へ通します。

転送規則を一つずつ見るだけでなく、開始URLから最終URLまでを続けて確認します。デスクトップ向け、スマートフォン向け、フィーチャーフォン向けの規則が別々の設定ファイルにある場合も、往復していないかを一つの経路として調べます。

スマートフォンで再生できない動画も専用エラーになる

ページが表示されても、主要な動画をスマートフォンで再生できなければ、利用者は目的の内容を利用できません。デスクトップでの表示確認だけで完了にせず、対象端末またはエミュレーターで動画の再生まで確認します。

端末の種類やOSによって再生条件は変わります。動画の枠が表示されたことと、再生を開始して内容を見られたことを分けて試します。

URLごとの対応表を作って端末別に試す

最初に、検索から流入するデスクトップ向けURLを一つ選びます。そのURLについて、スマートフォン向けの対応URL、対応ページがない場合の表示、最終HTTP応答、動画の再生結果を記録します。

次に、実際のスマートフォン、複数のOS、エミュレーターで同じURLを開きます。確認するのはトップページへ着いたかではなく、選んだ内容へ着いたか、エラーがないか、転送が循環しないか、主要な内容を利用できるかです。

一つのURLで直した後、同じリダイレクト規則が適用される商品、記事、案内ページへ範囲を広げます。端末判定の規則とURLの対応表を分けて持つと、スマートフォン向けページが未作成のURLまで誤って転送するのを防げます。

戻る