AdWordsのFlexible conversion countingはConverted clicksとConversionsを目的別に読む
公開日: 執筆:佐藤
Flexible conversion countingでは、成果につながったクリックを知るConverted clicksと、発生した成果を数えるConversionsを分けて読みます。一人が一度のクリック後に複数回購入する場合、成果につながったクリックは一つでも、購入は複数です。
どちらか一方が正しい数字なのではありません。広告から成果へ進んだクリックを比べるのか、購入や資料請求などの成果回数を比べるのかを先に決めます。
Converted clicksとConversionsは数える対象が違う
Flexible conversion countingの公式案内では、conversions (one-per-click)とconversions (many-per-click)の列を、Converted clicksとConversionsの列へ置き換えています。
| 列 | 数える対象 | 答える質問 |
|---|---|---|
| Converted clicks | 一つ以上のコンバージョンにつながったクリック | 成果を生んだクリックはいくつか |
| Conversions | 目的に応じて数えたコンバージョン | 購入や資料請求などの成果はいくつか |
Converted clicksでは、一つのクリック後に複数の成果が発生しても、そのクリックは一つです。Conversionsでは、購入をすべて数えるか、同じ種類の成果を一つとして数えるかによって、同じクリックから複数の成果を計上できます。
購入と資料請求は同じ数え方にしない
Googleの説明では、商品の購入はすべての発生を数え、カタログのダウンロードは重複しない発生だけを数える例が示されています。
購入では、同じ人が二度注文すれば、売上につながる成果は二つです。一方、同じクリック後に同じ資料を何度もダウンロードしても、見込み客が増えたとは限りません。成果の目的に合わせて数え方を分けます。
| コンバージョンの例 | 数え方の判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 商品購入 | 発生した購入を数える | 複数回の購入がそれぞれ売上になる |
| カタログのダウンロード | 重複しない発生を数える | 同じ人の反復操作を新しい見込み客とみなさない |
| 問い合わせ | 受付方法と業務上の扱いから決める | 再送と別件の問い合わせを同じにできない |
この表は判断方法を示す仮例です。すべての事業で同じ設定になるとは限りません。何を一件の成果として扱うかは、広告管理画面より先に事業側で決めます。
一つのクリックから複数の成果が生じる場合を確認する
数値の違いを、説明用の仮例で確認します。
| 広告クリック | クリック後の行動 | Converted clicks | Conversions |
|---|---|---|---|
| A | 商品を二回購入した | 1 | 2 |
| B | カタログを一回ダウンロードした | 1 | 1 |
| C | コンバージョンに至らなかった | 0 | 0 |
| 合計 | 購入2件、ダウンロード1件 | 2 | 3 |
この例では、成果につながった広告クリックは二つで、成果の回数は三つです。Converted clicksだけを見ると、複数回の購入を区別できません。Conversionsだけを見ると、何件のクリックが成果を生んだかは分かりません。
二つの列を並べると、広告クリックの広がりと、一つのクリックから生じた成果の回数を分けて読めます。ただし、購入とダウンロードを合計した三件が、同じ金銭価値を持つわけではありません。種類別の成果も確認します。
列名を変えた後は過去の比較条件を残す
Flexible conversion countingでは列名と数え方が変わります。変更前後の報告を比べるときは、列名だけを置き換えず、どのコンバージョンを、どの数え方で集計したかを残します。
記録する項目は、次の内容で足ります。
| 記録項目 | 内容 |
|---|---|
| コンバージョン名 | 購入、資料請求、問い合わせなど |
| 事業上の定義 | 何を一件の成果とするか |
| 数え方 | すべての発生か、重複しない発生か |
| 確認する列 | Converted clicks、Conversions |
| 変更日 | 数え方を変えた日 |
| 確認担当 | 広告と事業結果を照合する人 |
期間を比べる場合は、同じコンバージョン定義と同じ列を使います。設定変更の前後を一続きの数字として扱うと、広告成果の変化と、数え方の変化を区別できません。
計測設定と事業上の成果を照合する
広告運用を外部へ任せる場合も、管理画面の列を選ぶ作業だけを渡してはいけません。購入、資料請求、問い合わせのうち、どれを一件とし、重複をどう扱うかは広告主が決めます。
最低限、次を確認します。
- コンバージョンの名称が事業上の成果と一致しているか
- 同じクリック後に複数回起こり得る成果か
- 複数回をすべて数える意味があるか
- Converted clicksとConversionsのどちらで何を判断するか
- 広告の数値を受注や問い合わせ記録と照合できるか
計測されたコンバージョンが、キャンセル、重複送信、社内テストを含む場合もあります。AdWordsの列だけで売上や有効問い合わせを確定せず、事業側の記録と照合します。
まず、現在計測しているコンバージョンを一つ選んでください。同じクリック後に二度発生した場合、二件の成果として扱う理由があるかを確認し、その答えから数え方と読む列を決めます。
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