• 誘導ページは検索語別の入口を量産せず、利用者が使えるページへ統合する

誘導ページは検索語別の入口を量産せず、利用者が使えるページへ統合する

公開日: 執筆:佐藤

地域名や検索語だけを替え、最後は同じ申込画面へ送るページを大量に作っているなら、ページ数ではなく、各URLが利用者へ独自の役割を提供しているかを確認してください。違いを説明できない入口は統合し、地域、商品、条件を一ページで比較して選べる構造へ直します。

地域別ページや商品別ページが存在するだけで、すべて誘導ページになるわけではありません。判断の中心は、そのページが検索結果を増やすための中継点か、利用者がそこで情報を得て次の行動を選べるページかです。

同じ目的地へ送るためだけの入口を増やさない

Googleの誘導ページに関する説明は、検索エンジンのためだけに作られた誘導ページが、利用者の検索体験を損なうとしています。複数の検索結果を開いても同じサイトへ戻され、各ページに明確で独自の価値がなければ、選択肢が増えたように見えても利用者が得る情報は増えません。

誘導の構造は、一つのサイト内にある多数のページだけではありません。複数のドメインを使い、最後は同じ事業者や同じ申込先へ送る形も含まれます。どのドメインで公開したかではなく、入口を増やした目的と、入口自体の価値を見ます。

Googleは、こうした大規模な誘導キャンペーンへ、近日中に順位調整を行うと発表しています。検索語を増やす作業を続ける前に、既存ページの役割を棚卸ししてください。

地域名を替えたページは表示内容で判断する

次は説明用の仮例です。清掃サービスのサイトに、市名だけが違うページが50件あるとします。本文、写真、料金、対応条件、問い合わせ先が同じで、どのページからも共通の申込画面へ移動するなら、市名は検索入口を増やすための差にしかなっていません。

一方、営業所、対応時間、訪問可能地域、提供する作業、料金条件、連絡先が実際に異なり、そのページだけで利用可否を判断できるなら、地域別URLには役割があります。地域名の有無ではなく、利用者の判断に必要な差があるかを確認します。

ページの状態 判断
地域名だけが違い、同じ内容と同じ申込先へ送る 統合候補にする
地域ごとの対応範囲と条件があり、その場で選べる 独立ページを残す理由がある
一覧と個別ページが同じ情報を繰り返す 一覧か個別のどちらが判断を担うか決める
サイト内の通常導線から見つからない 検索専用の孤立ページになっていないか調べる

広い検索語と狭い内容の食い違いを直す

誘導ページを見分ける質問の一つは、広い検索語で順位を得ようとしているのに、ページ内容が極端に狭くないかというものです。

たとえば「ホームページ制作」という広い入口を作りながら、本文は特定の一業種、一地域、一プランだけを扱い、利用者を別ページへ送らなければ答えが得られない構造では、検索語と内容が合いません。広い検索意図を受けるなら、選択肢の違いを比較できる案内ページを作ります。狭い条件を扱うなら、title、見出し、本文をその条件へそろえます。

検索語をtitleへ追加することと、検索した人の疑問へ答えることは別です。前者だけを繰り返すと、似たtitleとdescriptionを持つURLが増え、どれを更新すべきかも分からなくなります。

残すページはサイト内の通常導線へ組み込む

検索結果からしか到達できず、ナビゲーションや関連ページから見つけられない孤立URLは、検索専用の入口になりやすい構造です。残すと決めたページは、地域一覧、商品一覧、サービス案内など、利用者がたどる通常の導線へ組み込みます。

内部リンクは、検索エンジンのために数を増やすものではありません。どの地域、商品、条件を選べるかが分かるアンカーテキストを使い、一覧と個別ページの関係を示します。利用者が一覧へ戻れず、個別ページ同士も比較できないなら、ページを残す理由をもう一度確認してください。

統合ではURLの扱いと正本を決める

統合するページは、単に本文を消して終えません。内容を引き継ぐ代表URLがあるなら、旧URLから対応する代表URLへの転送を検討します。対応先がなく、今後も不要なら、削除後のHTTP応答を確認します。すべてを無関係なホームページへ送ると、利用者は探していた情報へ届きません。

制作会社へ整理を委託する場合は、残すURL、統合先、削除するURL、内部リンク、更新する一覧を一つの対応表にします。ページ制作を委託しても、地域や商品の正しい違いを決め、今後の正本を所有する責任は事業者側に残ります。

最初の一手は、同じテンプレートから作ったURLを一群だけ抜き出し、検索語、表示内容、利用者の次の行動、サイト内の入口を一行ずつ記録することです。違いを一文で説明できないURLを統合候補にしてください。

戻る