AdWords Editorのlabelsは変更対象をまとめる印として使い、入札や配信条件とは分けて管理する
公開日: 執筆:佐藤
AdWords Editorのlabelsは、変更や確認を同時に行う対象を集めるための印である。広告を出す地域、期間、予算、入札額を決める設定ではない。まず作業の対象へlabelを付け、対象を絞ってから、必要な設定だけを変更する。
この区別をつけないと、labelの名前だけが増え、何を変えるための印なのか分からなくなる。たとえば「年末」と名付けたlabelを広告へ付けても、年末だけ広告が表示されるわけではない。年末に停止や広告文の確認を行う対象だと決めておき、配信期間はcampaignの設定で管理する。
labelは広告の意味ではなく作業のまとまりを示す
Googleの案内によると、AdWords Editorではcampaign、ad group、keyword、adへlabelを付けられる。labelで対象をfilterし、その対象へbulk changeを行える。
ここで使うlabelは、商品名をもう一度書く場所ではない。広告の構造はcampaignとad groupで持っている。labelには、その構造を横切って集めたい作業だけを書く。
| 管理したいこと | 置く場所 | 例 |
|---|---|---|
| 予算、地域、配信する期間 | campaignの設定 | 予算を月内で抑える、特定地域へ出す |
| 検索語と広告文の約束 | ad group | 修理の検索語へ修理の広告文を対応させる |
| 個別の入札額 | keywordの設定 | 競争が強い語だけ金額を調整する |
| 後で一緒に確認または変更する対象 | label | 電話番号を見直す広告、移転先を確認する広告 |
「スマートフォン用」というlabelも、端末を指定する機能ではない。端末別の入札を見直す必要がある広告を集める印としてなら使える。設定そのものはlabelと別の場所に残るので、あとから見た人も、配信条件と作業の印を取り違えない。
一つのlabelには一つの作業理由だけを残す
labelは便利なので、商品分類、担当者、確認月を一つの名前へ詰め込みがちである。しかし「春商品 田中確認 URL変更」のような名前では、filterした結果が何のための一覧なのか分からない。担当者を変えたいのか、季節商品を見たいのか、URLを直したいのかが混ざっているからである。
仮に、営業時間の変更に合わせて複数の広告文を直すとする。この場合に必要なのは、営業時間を含む広告を集めるlabelである。担当者が異なっても、修正する文章が同じなら一つに集められる。反対に、同じ営業時間の変更でも、移転先URLまで変わる広告と変わらない広告は分けた方がよい。後者まで同じ変更対象にすると、一括変更の単位が粗くなる。
作業が終わったあとも繰り返し使う理由があるならlabelを残す。今回限りの確認なら、作業終了後に外す。残すlabelと消すlabelを分ければ、filterの一覧が昔の作業記録で埋まらない。
bulk changeはlabelを付けたあとに、対象をもう一度読む
bulk changeは、同じ変更を繰り返す手間を減らせる。一方で、対象を一件取り違えれば、同じ誤りをまとめて入れることにもなる。labelは安全装置ではない。対象を絞り込む入口である。
変更前には、filterの結果を見て次の三点を確認する。
- 表示されている件数は、想定した件数とおおむね合っているか。
- 先頭と末尾だけでなく、性質の異なる数件を開き、同じ変更を入れてよいか。
- 変更する項目は一つか。広告文、URL、入札を同時に変える必要が本当にあるか。
たとえば「URL確認」というlabelで広告を集めても、すべての広告を同じ移転先へ送れるとは限らない。広告文が同じでも、リンク先が商品一覧、店舗案内、予約ページに分かれていることがある。ここではlabelで一覧を作り、URLの入力は広告ごとに判断する。まとめて変更できることと、まとめて変更すべきことは別である。
labelの設計は、広告をきれいに分類するための作業ではない。次に行う変更を、漏らさず、余計な対象へ広げずに済ませるための準備である。新しいlabelを作る前に、その一覧を開いた人が何を確認し、何を変更するのかを一文で書けるか考えるとよい。
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