• AdWordsの変更履歴は成果が変わった日の設定変更を絞って確認する

AdWordsの変更履歴は成果が変わった日の設定変更を絞って確認する

公開日: 執筆:佐藤

AdWordsの表示回数、クリック、コンバージョン、費用が変わったら、最初に変化が見えた日を決め、変更履歴をその前後へ絞ります。変更者、対象、変更内容を確認し、変更前後を同じ条件で比べます。同じ日に設定変更が見つかっても、それだけで成果が変わった原因とは断定しません。

変更履歴は、記憶に頼らず、アカウントで行われた操作を調べるための記録です。成果を自動で説明する機能ではありません。設定変更と数字の変化を同じ時間軸へ置き、調査する候補を減らすために使います。

成果が変わった日を先に決めて期間を絞る

先に、どの数字が、いつから変わったのかを決めます。「最近悪くなった」では期間を絞れません。確認するキャンペーンまたは広告グループを選び、表示回数、クリック、コンバージョン、費用のうち、調べる指標を一つ決めます。

管理画面では、ツールと分析から変更履歴を開きます。AdWordsヘルプの変更履歴に関する説明によると、過去2年間の変更を表示でき、期間を指定して絞り込めます。まず変化が見えた日の前後だけを表示し、関係のない月の操作を調査対象から外します。

期間を広げるのは、絞った範囲で手掛かりが見つからないときです。最初から2年分を眺めるより、変化した日を中心に調べる方が、対象の操作を追いやすくなります。

変更者、対象、変更内容を一件ずつ確認する

変更履歴は、期間だけでなく、対象、ユーザー、変更の種類でも絞れます。複数の人が別々のログイン情報でアカウントを管理している場合は、変更者から特定のユーザーが行った操作を表示できます。

絞り込み 確認すること
対象 アカウント全体、キャンペーン、広告グループのどこを変えたか
ユーザー 誰のログインで変更したか
変更の種類 広告、予算、CPC、ネットワーク、キーワード、ステータス、地域や言語のどれを変えたか
詳細 作成、編集、一時停止、再開、削除など、どの操作を行ったか

たとえば、クリック数が変わった広告グループを調べるなら、アカウント全体の変更をすべて読む必要はありません。その広告グループへ対象を絞り、変化した日の前後に行われた入札単価、キーワード、広告、ステータスの変更を確認します。

Googleの公式記事も、売上が増えた時期と上限クリック単価を変更した日が重なるかを、変更履歴で確認する使い方を案内しています。確認できるのは日付の重なりです。誰がどの対象を変えたかまで読んで、調査する設定を一件ずつ決めます。

グラフの旗は原因ではなく調査の入口として読む

変更履歴のグラフでは、表示した指標に大きな変化があり、その日か前日にアカウントの操作があると、該当日に旗が付きます。旗を選ぶと、その日に行われた操作へ結果を絞れます。

旗が付いた設定変更は、原因の候補です。原因の証明ではありません。同じ日に複数の設定を変えた可能性も、アカウントの外で状況が変わった可能性もあります。日付が重なるという理由だけで、最後の変更をすぐに取り消すと、別の範囲まで動かすおそれがあります。

旗を見つけたら、変更者、対象、変更の種類、詳細の順で確認します。グラフは候補日を見つけるために使い、判断は個々の変更内容と前後の数字を見て行います。

変更前後は同じ対象と指標で比べる

前後比較では、キャンペーンまたは広告グループ、指標、集計期間をそろえます。アカウント全体のクリック数が変わったからといって、一つの広告グループの入札変更だけを原因にはできません。対象の範囲をそろえてから数字を比べます。

仮に、ある広告グループで上限クリック単価を変更した日に、クリック数も変わったとします。この場合は、その広告グループだけを対象にし、変更前と変更後の同じ長さの期間で、表示回数、クリック数、費用を比べます。曜日によって数字が動くなら、比較する曜日の構成もそろえます。

変えた設定に近い数字から確認します。入札単価を変えたなら、表示回数、クリック数、平均クリック単価、費用を見ます。コンバージョンまで動いていても、設定変更から成果までの関係を一段で決めません。広告の配信が変わったのか、クリック後の行動が変わったのかを分けます。

設定を戻す前に影響範囲と後続の変更を確認する

変更履歴で候補を見つけても、その場で設定を戻す必要はありません。まず、対象が一つのキーワードか、広告グループか、キャンペーン全体かを確認します。変更後に別の人や別の操作が同じ対象を変えていないかも調べます。

変更履歴には、管理画面で直接行った操作に加え、自動化ルール、AdWords API、AdWords Editorによる変更も表示されます。人が管理画面で直接行った操作だけに限定せず、詳細表示とダウンロードした記録で該当変更を一件ずつ確認します。

設定を変更する場合は、現在の値、変更する値、対象、実施者、日時を残します。影響範囲が分からないままキャンペーン全体を動かさず、確認できた最小の対象から扱います。最初の一手は、成果が変わった日を一日決め、その前後の変更履歴を表示することです。

戻る