• AdWordsの季節キャンペーンは予算切れの通知を増額の根拠にしない

AdWordsの季節キャンペーンは予算切れの通知を増額の根拠にしない

公開日: 執筆:佐藤

季節キャンペーンで予算切れの通知が来ても、すぐに予算や入札単価を上げる必要はありません。通知は配信の状態を知らせるものです。販売できる商品があるか、案内する内容が有効か、決めた費用の上限に収まるかを確認してから、変更するかを決めます。

AdWords appでは、予算と入札単価、キャンペーンの有効化と停止、重要な通知、日々の指標を確認できます。外出先で状態を見られることと、その場で広告費を増やすことは別です。短い期間ほど、確認する人と変更を決める人を分けておく方が、判断の理由を失いません。

予算切れは、広告がこれ以上表示されない可能性を知らせます。しかし、表示する機会を増やすことが、そのまま売上や問い合わせを増やすとは限りません。セールの対象商品が残り少ない、受付できる時間がない、link先の条件を直している途中なら、追加費用を使う理由は弱くなります。通知を見た時点で、広告の数字だけでなく、事業側の受け入れ条件を確認します。

入札単価の変更も同じです。表示を増やしたい理由があるとしても、予算を増やすのか、入札単価を替えるのか、広告文やlink先を見直すのかは別の判断です。一度に二つ以上を替えると、翌日に数字が変わっても何が影響したか分かりません。緊急の停止が必要な場合を除き、変更する項目、変更する時刻、理由を残してから反映します。

通知は配信の異常として受け取る

| 通知の内容 | 最初に確かめること | 変更を考える前に決めること |
| — | — |
| 予算切れ | どのキャンペーンが、いつ予算に達したか | 追加費用を使う目的と上限 |
| 広告不承認 | 対象の広告文、リンク先、掲載したい期間 | 修正するか、キャンペーンを止めるか |
| 配信期間の終了 | 終了日と、案内する商品やサービスの状態 | 有効のまま残す必要があるか |

通知を受け取った人は、まず対象のキャンペーンと時刻を記録します。次に、広告文、リンク先、販売の条件を確認します。広告が届いても、リンク先で案内が終わっている、受付を止めている、在庫がないという状態なら、配信量を増やしても目的に近づきません。

不承認の通知も、文面を急いで替える前に対象を確認します。どの広告が止まり、どのcampaignで使われ、いつまで案内する予定なのかを見ます。同じ商品を案内する別の広告が動いている場合と、唯一の広告が止まった場合では、対応の急ぎ方が違います。link先の内容に問題があるなら、広告文だけを直しても同じ説明が残ります。広告、link先、販売条件のどこを直すべきかを分けます。

終了日の通知を受けたときも、単に有効のままにしない方がよいです。期限のある割引、年末だけの受付、在庫限りの商品を案内したままにすれば、検索した人は古い条件を見ます。終了後に通常の案内へ戻すのか、campaignを停止するのか、link先を通常pageへ替えるのかを開始前に決めます。止める操作と、pageの案内を戻す操作は別なので、担当者と確認するURLを残します。

季節キャンペーンは終了条件を先に置く

説明用の仮例として、三日間だけ使う年末セールのキャンペーンを考えます。初日に予算切れの通知が出ました。ここで確認すべき順番は、広告の反応ではなく、セール対象の商品が残っているか、リンク先に販売条件が正しく出ているか、残り二日で使ってよい費用があるかです。

条件を満たしていて、キャンペーンを続ける価値があると決めたときだけ、予算または入札単価のどちらを変えるかを選びます。二つを同時に動かすと、次に日々の指標を見たとき、どちらの変更が影響したのか分かりません。変更は一度に一つへ絞り、変更前後の設定を残します。

この仮例で、追加費用を使うと決めた場合にも、上限を決めずに増額しません。残り二日でいくらまで使うか、追加した費用で何を確認するか、途中で止める条件は何かを決めます。たとえば、問い合わせを受けられる時間が一日分しか残っていないなら、広告を広く出すより、受付時間を案内する方が先です。広告費の判断は、使える予算だけでなく、受ける側の時間と商品を含めて行います。

数字が増えた場合も、すぐに増額が正しかったと決めません。広告のclickが増えたのか、link先まで進んだ人が増えたのか、注文や相談を受けられたのかを分けます。広告の反応だけが増え、受付につながらないなら、入札や予算をさらに動かす前に、広告の約束とlink先の説明を確認します。通知への対応が、事業の目的とつながったかを後から見直します。

確認する時間と変更する権限を決める

期間限定のキャンペーンは、開始前に次の四つを決めます。

  1. 予算の上限と、上限へ達した場合に増額を検討する条件。
  2. 配信を停止する日時と、販売条件が変わった場合の連絡先。
  3. 通知を見る時間と、確認担当者。
  4. 予算、入札単価、有効化と停止を変更できる人。

AdWords appの通知は、確認を忘れないための入口です。通知を受けた人が変更する権限を持つ場合も、対象キャンペーン、変更した項目、変更前後の設定、理由を残します。これがなければ、翌日に数字が動いても、曜日や企画の影響と設定変更を分けられません。

権限を分ける場合は、連絡の順番も決めます。通知を見た人が広告担当へ知らせ、商品や受付条件を決める人が継続または停止を判断し、変更できる人が反映する形にすれば、外出中でも勝手な増額を避けられます。緊急停止だけは誰が行えるかを決めておけば、期限切れの案内や在庫切れを放置しにくくなります。確認する権限、承認する権限、停止する権限は同じでなくてかまいません。

外部の広告担当へ季節campaignを依頼するときは、通知の受信先だけを渡しません。予算上限、セールの終了日、在庫や受付の連絡先、増額を提案してよい条件、停止を急ぐ条件を共有します。広告を運用する人が数字を見られても、値引きや販売条件を決める人とは限りません。作業を任せることと、費用や約束を決める責任を渡すことを分けます。

季節キャンペーンでは、配信を続けること自体が目的ではありません。予定した期間に、案内できる内容を、決めた費用と運用の責任の範囲で届けることが目的です。通知が来たら増額するのではなく、まずその条件が残っているかを確認します。

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